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Les poèmes

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2021年3月の記事一覧

硝子(びいどろ)浪漫須

硝子(びいどろ)浪漫須

窓を開けて苦しくなるまで吸い込んで
肺に入れるには冷たすぎるかな
コートにつつまれたお身体を
凍りつけてしまいやしょうか

どこか明治の洋風な
どこか大正の浪漫な
どこか昭和の素朴な
お家に灯りともしやしょうか

さあ通りを開けて頭を垂れよ
お靴を脱いで道元となれ
踊り狂う八咫烏
騒げよ騒げ囃子と共に

Gymnopédie No.1

Gymnopédie No.1

信頼している人だから
助けてくれると思ったんだけど
違うかった

笑い合って泣き合った人だから
感情を共有できると思ったんだけど
違うかった

何年も一緒にいた人だから
これからも一緒だと思ったんだけど
違うかった

あなたの笑顔が恋しい
あなたの声が恋しい
あなたの優しさが恋しい

一生や永遠がなくても
一瞬で一言で構わないから
おめでとうって聞きたい

永遠に消えない傷
永遠に続かない愛
永遠

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鬱憤

誰かの死が
自分の死と重なる

物悲しい
憂鬱な

一度殺された
たくさんのそれ

裏切られた
大好きなまま

身体の隅で感じる
火の温度

許す勇気はない
捨てられた愛

This is who I am

This is who I am

嫌なものは嫌と言って良い
誰を、何を好きになったって良い
みんなと違ったって良い

あなたの勇気に
あなたの美しさに

この花をgive you

Here I am
Being who I want

We are burning like a spark
So just shout “I love myself”
Just the way you are

生理

どこも擦りむいてなんかいないのに
1週間くらい血が出る

風邪をひいていないのに
頭とお腹が痛くてフラフラする

嬉しいはずなのに
家族や恋人からの電話がムカつく

お腹いっぱいなのに
チョコレートを口いっぱいに詰め込む

同じ人間なのに
私たちは毎月モンスターになる

悲しいは売り切れです

悲しいは売り切れです

夜のそらがキラキラしているのは
おてんばな彼女の仕業
綺麗で美味しそうだったから
星の詰まった器を落としてしまったの

星が落っこちて来ないのは
優しいお母さんのおかげ
可哀想だと思ったから
きもちゼリーで固めてあげたの

雨が降ってくるのは
実はお父さんの仕業
こっそりお空を食べてるから
星が溶けた雨が降ってくるの

あなたが悲しくなるのは
「しょんぼり味」のお星様の仕業
雨が降った時に食べちゃ

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