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【エッセイ】コンビニに救われる
寄ろうだなんて、正常な頭では考えるはずもないのに。
帰り道、道路わきのコンビニに、惹かれる。
陽の落ちたうす暗闇にたたずむ光る箱。
飛んで陽にいる虫みたいにして、車たちが駐車場に吸い込まれていく。
仕事中、必死で浮かべていたうすっぺらな笑顔が、自動ドアに迎え入れられると同時に剥がれかける。
買うものは決まっている。
それなのに他にも買いたいものを探してしまっている。
ここには選ぶ自
無性に何かを書きたい。
無性に何かを書きたい。
ふっと湧いてくるそんな気持ちが、一番厄介だ。
長編小説を書いている時。短編小説を書いている時。掌編小説や140字小説を書いている時。
そういう衝動に作業を邪魔されるからだ。
この衝動の厄介なところは、特に何か書きたいものが明確なわけではない点である。明確ではないので、まずは何を書き出したいのか探し始める作業からやらなければならない。
その間、本来書くべ
文字と言うものを発明しました。
私は発明家であります。
この度、「文字」と言うものを発明いたしました。
日頃、私たちは「言葉」にて、考えを交わしたり、会話と言うものを楽しんでおります。
しかし、それらは保存がきかず、口から放たれたなら、瞬く間に消滅するか、もしくは聞き手の脳内に一定期間保管されるのみです。
この度発明した「文字」にあたりましては、「言葉」を保存できる機能がございます。
一度書いてしまえば、言葉の長