【短編小説】美少女ゲームの案内役に一目ぼれしてしまった。
俺……朝浦太陽(あさうら・たいよう)は、恋愛シミュレーションゲーム『AIのカタチ』ベータ版にテストプレイヤーとして参加していた。
「以上でチュートリアルは終了となります。お疲れさまでした♪」
そんな俺をねぎらうのは、ここまで案内してくれたいわゆるガイド役のキャラクター、早乙女瑠奈(さおとめ・るな)。
一応彼女は同じクラスの学級委員という設定ではあるのだが……
俺にはどうも、腑に落ちないことがある。
「うーん……」
「太陽さん、お気に入りの女の子は見つかりまし