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毎日が病みあがり

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2020年8月の記事一覧

大切な人は

大切な人は

実は8月31日の夜、思考が寸断されながらもなんとか記事を書いてアップしたのだが、あとで確認したら『#8月31日の夜に』は、決して、寝ぼけたおばさんがつけていいハッシュタグではなかった。8月31日の夜、「大切な人は」とタイトルがあれば、きっと10代へのメッセージだと思われただろう。だから書き直す。
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昔から、8月31日の夜は憂鬱。でも、

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最後のじかん

最後のじかん

ステージの緞帳の内側は、こんな感じ。ムスメの部活は総員97名。昨日行われた演奏会は「サマーコンサート」と銘打ってあるが、実際には、卒部する3年生の追い出しコンサートなのだ。

一曲終わるごとに卒部の瞬間が迫ってくる。練習に練習を重ねた曲、このコンサートの為に新しく覚えた曲、入部して最初に練習した曲、先輩たちと合奏した曲、後輩たちと新人コンクールで演奏した曲、思い出の数々が音に乗って現れては消えてゆ

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切れるとき

切れるとき

木曜と金曜の夜、ほとんど寝られなかった。やることが多すぎて、おそろしいことになっていた。今日、肝心の引退コンサートの会場で、寝るわけには行かない。

それで、睡眠不足を解消するドリンク剤を飲んだ。強力なやつ。すぐに心臓のあたりがばくばくし始めて、「効いていそうだ」とは思ったが、それがどんどん強くなる。怖かった。

6時間、居眠りすることなくしっかりとコンサートを聴いた。しかし、ついに薬が切れた。目

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なんでやねん

なんでやねん

昨夜から断続的にわたしはアドビのイラストレーターに悩まされている。プレゼント用に作るステッカーが同心円上に並ばない。歪む。

ギリギリガールのムスメは、此の期に及んでまだ、プレゼントの制作に着手していない。なんでやねん!!!関西出身でもないわたしがなんでやねんと叫ぶ。

徹夜。わたしが一番やってはいけない行為。ああ…。

カエルの子はカエル

カエルの子はカエル

さて。ギリギリおばさんの今日もギリギリミッションの時間です。

子どもの頃からスロースターターで、最後の追い込みだけでなんとか生き延びてきたわたし。今日もあと10分というギリギリタイムで、noteをなんとか書こうとしている体たらく。

しかし、わたしよりもツワモノがおりました。明後日に部活の引退コンサートを控えたムスメが「あのね、2年生にプレゼントをあげたいの。道具を運ぶ箱の持ち手カバーを縫いたい

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スライム人間模様

スライム人間模様

昨夜、寝落ちしながら作ったスライムは、無事に文章教室で日の目を見た。小学校低学年クラス、つまり1〜3年の作家のたまごちゃんたちには、大好評。

今回は、相方の企画だ。「観察し、触れてみて、想像を膨らませる」
わたしはその材料を作っただけにすぎない。むしろわたしの方が、その子どもたちを観察し、触れてみて(実際には触れないが)、想像を膨らませる。楽しい時間だ。

「わー!スライム!」と喜ぶ子もいれば、

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スライム

スライム

今日は寝落ちしなかった。でももう、こんな時間だ。今まで何をしていたのかというと、スライムを作っていたのだ。明日、小学校低学年向けの文章教室で使う。眺めて、触って、想像する。

ムスメが小さい時、一緒に作ったことがあるので、作り方もわかるから簡単だ。…と思った。こんなにギリギリになって作るのは、その自信があったからだ。

ところが。洗濯のり、水、ホウ砂液のバランスがうまくいかず、カチカチになったりユ

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毎日のこと

このところ、カクンと寝落ちしてしまうことが増えた。あと数分で日付が変わるというところで目がさめる。

そしてべらぼうに眠いから、頭も働かない。まずいが、今日は寝る。高らかに宣言をして寝る。夜逃げのように黙って寝る。

時間がない。足りない。1日72時間あればいいのに、というムスメの訴えも頷ける。

時間切れだ。今日はここまで。

全捨て

全捨て

ぜえええええんぶ、捨てられたらいいのに。昨日、職場で「実現不可能ではあるが、やってみたいことは何ですか」と聞かれ「全捨て」と答えた。生まれた時みたいに、自分のものは何もない状態にリセットできたらいいのに。

大掃除をしながら、考えていたのは「何を残すか」の優先順位。そのランクづけをしてみた。移動時の緊迫感が基準になる。
上位から、
「緊急時の避難をするときに持って出たいもの」
「夜逃げをするときに

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連鎖

連鎖

16年前にここに引っ越してきたとき、家の周りはボロボロの塀に囲まれていた。コンクリート塀で、日陰がジメジメとして苔だかカビだかが生えているようだった。そこに、猫がたくさんのフンをしていった。地面が濡れているから、砂をかけることもない。片付けるのが大変だった。

引っ越して半年後、福岡西方沖地震のとき、その塀が倒れた。鉄筋が入っていなかったのだ。大家さんは全ての塀を取り除き、3年後には、うちの向かい

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水槽を洗う

水槽を洗う

最初に断っておくのだが、わたしは金魚が苦手である。世の金魚好きのみなさんを敵に回すつもりではないが、とにかく苦手だ。実を言うと魚類全般が苦手で水族館は何が楽しいのかわからない。

そうは言っても、水槽に収まっている金魚も、水族館の水槽を回遊する魚も、わたしには距離があるからいい。ガラスや超分厚いアクリル板で隔てられたあっち側とこっち側で、文字通り同じ空気を吸ってない。生き物だもの。お互い平和に生き

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20分で起きられるだろうか

20分で起きられるだろうか

昼寝は20分くらいがちょうどいいらしい。映画「勝手に震えてろ!」で、主人公のヨシカが務める会社では、昼食後にみんなで昼寝をする。「電気消すよー!」と誰かが声をかけ、女子社員が休憩室の畳にきちんと並んで寝る。

すっと寝られるなんて、羨ましい。わたしはきっと寝られなくて、モヤモヤしているうちに20分が経ってしまう。

しかし今日は違う。さっきから何度も寝落ちしそうだ。締め切りがあって、やることが山積

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画伯

画伯

わが家の画伯は小さい時から紙を大胆に使っていた。例えば、A4くらいの一枚の紙を渡すと、小さく何かを描き、それを描き終わったら次の紙を要求する。お絵かきノートを与えたら、1ページに一つ何か描き、裏は白紙。何ページも白紙で、突然また絵を描き始める。まばらに絵が描かれたノートがうちには何十冊もある。たぶんプロでもこんな贅沢な紙の遣い方はしないよ、と思うのだが、注意してもそのスタイルを変えようとしない。

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水ようかんとフルーツゼリー

水ようかんとフルーツゼリー

ムスメが友だちと花火をやるというので、水ようかんとフルーツゼリーを作った。

何人来るの?と聞いたら「ななにーん!」と返事。え?庭先でやる手持ち花火に7人来るの⁉︎「そうだよー(^。^)」

ムスメは張り切って浴衣を着ると言う。「だってみんながぜったい着てくるって言うんだもん」

一昨年、おばあちゃんからもらった中学の入学祝いで買った大人サイズの浴衣。丈上げをしたら上げすぎて、座敷わらしみたいにな

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