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スライム

今日は寝落ちしなかった。でももう、こんな時間だ。今まで何をしていたのかというと、スライムを作っていたのだ。明日、小学校低学年向けの文章教室で使う。眺めて、触って、想像する。

ムスメが小さい時、一緒に作ったことがあるので、作り方もわかるから簡単だ。…と思った。こんなにギリギリになって作るのは、その自信があったからだ。

ところが。洗濯のり、水、ホウ砂液のバランスがうまくいかず、カチカチになったりユルユルすぎて手にベタついたり、納得のいくスライムができない。焦る。睡眠時間を削ってはいけない。とにかく分量の割合を試行錯誤しながら、なんとか作った。

スライムを作りながら考えたのは「なんでこんなもの、思いついた人がいたんだろう」ってこと。そして、これがどうして子どもにウケるんだろうかということ。きっとこのねっとりとした物質がゆるりと伸びたり、ねば〜っと広がったり、そういう感触が好きなんだろうな。

身内の話ばかりで恐縮だが、オットは「ぬるぬる恐怖症」だ。石鹸などのぬるぬるしたものが体に触れるのを極端に嫌う。それでわが家の手洗いもシャンプーも、体洗いも、全部「泡」のやつだ。些細なことではあるが、ぬるぬるが嫌だと言って、食器などの洗い物を拒否する姿勢が気に入らない。

そのことを友だちに話した。彼女はすぐさま「子どもの時の感覚遊びが足りてないと思われる」と言った。それはなに?どういうこと?
「単純なことよ。泥んこ遊びとか、粘土遊びとか、手で触れて感触を確かめる、そういう遊び」なるほど。

泥んこ遊びをしたことがあるか、とオットに聞いてみた。「砂場でサンダーバードの基地を作って、4号を埋めたはいいが、二度と出てこなかったことがある」と答えた。泥だんごとか作ったことはないの?「海水浴とかで、砂を丸めたことはある」…ないんだな。なるほど、友だちの言う通りなのかもしれない。

そんなオットがスライムを見ながら「これ食うやつ絶対いるって」と言った。はいはい。いませんって。

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