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全捨て

ぜえええええんぶ、捨てられたらいいのに。昨日、職場で「実現不可能ではあるが、やってみたいことは何ですか」と聞かれ「全捨て」と答えた。生まれた時みたいに、自分のものは何もない状態にリセットできたらいいのに。

大掃除をしながら、考えていたのは「何を残すか」の優先順位。そのランクづけをしてみた。移動時の緊迫感が基準になる。
上位から、
「緊急時の避難をするときに持って出たいもの」
「夜逃げをするときに持って出たいもの」
「引っ越しをするときに持っていきたいもの」
「日常生活の、本当のお気に入り」
…ここまでが残して置きたいものだ。

そしてもしもの時に
「棺桶に入れてもらいたいもの」
「ムスメやオットに残したいもの」
「人に譲りたいもの」

そう考えたら、家の中のものは、ほとどが捨てても惜しくないはず。でも、捨てられない。「もの軸」で考えるからだろうか。これはまだ使える、これはあの時の思い出の品だ、これは二度と手に入らない。そんな感じで、執着が手放せない。特に、ムスメの成長に関わる思い出グッズは、「こんなのいらんやろ」と言われても、かわいくて捨てられない。幼稚園の時、どんぐりとプラカップで作ったマラカスとか、取ってても絶対に使わないし、役にも立たないのだが、捨てられない。小学校に入ってからの最初の方のノートの文字が、あまりに下手で可愛らしくて捨てられない。

実家の大掃除をした時、母がわたしたち兄弟の幼稚園の工作から、高校卒業までの全ての教科書やノート、プリント類、工作や絵を全部取っておいたと知って「アホか」と思った。しかし立場が変わると「わかる」。あの母だからわたしがこうなのだ、と母のせいにしては悪いのだけど、似た者親子だな、と思う。

全捨ては難しくても、もう少し整理に時間をかけていこうと思う。もしかして、これが終活ってやつか?



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