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短歌集

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記事一覧

瞬間の

瞬間の

時のない空間にいるとき
幸せを感じるときがある
誰にも侵されない瞬間の時
それは生きている間に
数回訪れるものでもない
一生に1〜2回かもしれない

子どもの時は
あったかも知れない
瞬間を生きる技は
子どもが優れている
大人はその技を封印したがる

私は高校、大学と合唱してきたが、ハーモニーが完全に一致した時はたった一度だった。その時至福の瞬間を味わった。外から聞いていたらハモッているように聞こ

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オリンピック短歌

オリンピック短歌

兄妹で
挑む戦い
妹の
泣き叫ぶ声
背にして勝利
(柔道阿部一二三決勝戦)

 
逆転を狙う堀米
天晴(あっぱれ)や
心爽やか
フランスの空
(スケボー決勝戦、堀米雄斗選手)

左腕かばう姿よ
痛々し
涙誘わる
執念の銅
(卓球早田ひな)

他の国の
誰もなし得ぬ
突起見て
ひょいひょいひょいと
忍者のごとく
(ボルダー 安楽選手)

あと一歩
あと一歩叶わぬ
試合見て
詰めの甘さが
悔しく募る

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令和百人一首 恋の巻 〔他の部]

令和百人一首 恋の巻 〔他の部]

三羽さんの企画に応募します。私は秋の部で選ばれたので、今回は選出されませんが、マシュー・カサイさんの絵を見て応募したくなりました。

マシュー・カサイさんの風鈴の絵からヒントを得て歌をつくりました。

風鈴よ   
くるりまわりて
懐かしや
君爽やかに
くちびる震え

ふうりんよ くるりまわりて
なつかしや
きみさわやかに
くちびるふるえ

高校生の時に初デートをして、ファーストキスをしました。場

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勘違いで歌を作ってしまった

勘違いで歌を作ってしまった

寒空の雪の中、マッチをつけて温かい祖母の幻影をみながら、哀しさから、愛を求めいく幼い少女の切なさよ

アンデルセンの童話 
マッチ売りの少女

父親にマッチを売るまで帰るなと言われたが、道行く人は帰路を急いで振り返ることもない。少女は少しでも暖まろうとマッチに火を付けた。マッチの炎と共に、楽しい幻影が一つ一つと現れ、炎が消えると同時に幻影も消えるという体験をした。

少女が次のマッチを擦ると、可愛

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令和版百人一首 恋の巻 秋

令和版百人一首 恋の巻 秋

三羽さんの企画に初めて参加します
季節外れになるので、書けるかなと思いましたが、昔あったことを思い出して…

秋の夜に
りーんりーんと
鳴く声や
君のささやき
夢に残して

あきのよに りーんりーんとなくこえや きみのささやき
ゆめにのこして

静かな秋の夜、うたた寝をしていた私は、耳元でささやく貴方の夢をみたような気がして、はっと目が覚めたとき、鈴虫がりーんりーんと鳴いていました
その鳴き声はあ

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すきとおる

すきとおる

tohrudcさんから、名前を書いてほしいと依頼され、透(とおる)をかきました。
草書で書いたらしんにょうは簡単です。
水晶をイメージして、終筆から丸く書きました。

水晶のように綺麗なマルにならなかったし、ところどころ光を表したかったけど
難しかったです

透…物のあいだを通りぬける。光が通りぬけて向こうが見える。

歌の意味
水晶は透きとおる世界、心のうちは見えてくるものだ
ごまかしはきかない

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たそがれの

たそがれの

歌の意味
人生の盛りを過ぎた私を、見つめる仏眼は、阿修羅とは言いながら、悩ましいお顔は慈悲を表しているようにも見える。私自身の気持ちがそうさせているのであろうか
怒りの神であるなら怒ってほしい。そして気の弱くなる私を慈悲の眼差しで見てほしい

 阿修羅像
興福寺の阿修羅像は奈良県興福寺の国宝館にあります。
もともと、戦いの神(悪神)であった阿修羅は、帝釈天との戦いに敗れ、釈尊の話を聞いて戦うことの

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中之島バラ園めぐり

中之島バラ園めぐり

妹と、中之島バラ園に行ってきました。

有名人の名前がついたバラ

まだまだたくさんありましたが、これ位にしておきます。美しい薔薇と芳しい香りでした

芳醇な香りを吸って帰ったら鼻血が!?

ヘップバーン
薔薇のなかでも
ひときわに
麗しきかな
王女のごとく
(映画、ローマの休日にかけて)

明日は誕生日なので、娘が私の大好きな手塚治虫の、宝塚記念館の券を予約してくれました。火の鳥〜手塚治虫のライ

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おくゆかし

おくゆかし

おうみのひとさんの記事から着物姿を拝見して、短歌を詠みたくなりました。また、絵は写真から、髪型は私の想像によるものです。

長い間着物はタンスの肥やしにしていて、着付けも数年前に習ったきりで、忘れています。数年間袖を通すこともなかったので、この記事を拝見して、昔を思い出して興奮しました。

結城紬をGoogleで調べてみました。

日本の絹織物の原点ともいわれている結城紬は、伝統的な技術で作られて

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日本の神々 伊勢神宮

日本の神々 伊勢神宮

noteをしばらく休んで、果たして自分は何を書きたいのかなあ、と考えた時、ずっと、自分の人生の中で心底にあったものを書きたいと思いました。少し肩の力が抜けました。
私は伊勢神宮loveですから、まずは伊勢神宮のことを書きたいと思います。

歌…風そよぐ 外宮(げくう)への道 森々(しんしん)と
光あつめし 北斗七星

まず、伊勢参りは外宮(げくう)参拝が先です。豊受大御神(トヨウケノオオミカミ)

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小さな心 大きな心

小さな心 大きな心

仁の音さんの、この記事を拝見して、感銘を受けました。
仁の音さんの先輩が、お手紙で、 「毎年正月になると〝書き初め〟をする慣わしが、我が家にはある。子どものころから正月二日には、家族そろって一枚の紙に寄せ書きをやる。そこにその年の決意と家族の絆が出来るのである。親のすてきな演出ではある。」    

というようなお話を書いて来られたようです。そしてそれが脈々と家族に受け継がれている。ということでし

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碧(みどり)

碧(みどり)

碧(あお、みどり、へき)
もとは碧玉(へきぎょく)からきているらしいですが、Googleで調べると、碧玉は、光輝く宝石のような青い石と書いていますが、広辞苑では、①みどりいろの玉②不純物を含む石英と書いています。どちらでしょうか。

碧だけで調べると、あおみどり、深い青となっています。
碧の字の王は、元は玉ということで、宝石を表します。
なので王のついた(偏)はおうへんと言わずに、たまへんといいま

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こもれび

こもれび

新緑の木漏れ日をあびて、景色がゆらゆらと動いて見えました。まるで私の心のように

ゆらゆら揺れる心が愛おしい
ゆらゆら揺れる心が生きている証拠なんだなあ

梅園 梅めぐり

梅園 梅めぐり

昨日はお天気もよく、気分が良かったので、梅園に行ってきました。名前がそれぞれ素敵なので、梅の花と一緒に楽しんでいただけたらと思います

おまけ

和名のボケは中国名の木瓜(ボクカ、モクケ、モケ)が転訛したものと言われています。 別名はカラボケ(唐木瓜)です。

短歌
しだれ梅
ほとほとほとと
はじけたり
風の流れに
香りをのせて

何年かぶりに長距離歩きました。歩数計見たら13000歩でした。