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2024年1月の記事一覧
古井、ブロッホ、ムージル(その1)
古井由吉の小説と、小説についてのエッセイを読んでいると、古井が学生時代と大学教員時代に読みこんだドイツ語で書かれた作品を、古井が律儀になぞりながら創作していたような気がすることがあります。
また、古井が大学教員を辞めて作家となってから、ドイツ語で書かれた小説を日本語に翻訳したことが、古井の文章に大きな跡を残しているのではないかと感じることもあります。
小説についての古井のエッセイと、古井
書くべきものを書いてしまう人たち
この人は自分の書くべきものを書いている。そう思わせる作家がいます。作品の細部を読めば読むほど、その思いは強くなります。細部に勢いがあるのです。書くべきものを「書こうとしている」のではなく「書いてしまっている」気がしてきます。
この記事は、以下の「くり返すというよりも、くり返してしまう」の続編として書いたものです。
◆「ワンパターン」は褒め言葉*楽曲、小説、芝居、映画、ダンス
語弊はあり