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アイディアと多様性の良い関係 第2回(重ならない個性を活かす)

前回、ブレーンストーミングについて、どのようなポリシーをもって実施するのが良いのか、について記載をさせていただきました。
第1回の記事はこちらから↓↓

さて、第2回はもう少し俯瞰した、意思決定の次元でアイディアや多様性の活用について考えてみましょう。


アイディアを出すとは意思決定の為のプロセス

アイディアを出すという行為そのものは、日々の事業運営やプロジェクト運営、時には有志団体、ボランティア、スポーツチーム…ありとあらゆる団体、若しくは個人活動において行われていると思います。

その目的は、「次の行動を決める事」。俗にいう意思決定という行為です。
決めるだけなら、あまり考え込む必要は無いのですが、出来るだけ良い”決める”という行為をしたい訳です。

例えばこれを事業創りのフローに当てはめて考えていきましょう。
数は適したプロセス毎に必要なアイディアの量の概念図です。

note作図 - コピー - コピー

よくアイディアは、「発散」と「収束」が大事だ、なんて言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。それは何故か、少し踏み込んだのが上記の図です。

より多くのアイディアを生み出すフェーズを「発散」=図の中で山が高い部分です。一方、その中から選んでいくフェーズを「収束」=図の中で谷になっている部分です。

ここで言えることは、極端な例でいいますと、1案のみを検討するのか、1000案の中から最も優れたものを選ぶのか、どちらが成功しそうですか?満足を得られそうですか?

馬鹿にできない意思決定の満足・納得度

とはいえ、「1000案はさすがに多すぎでは?」と思われている方も、いらっしゃると思います。内容によっては、ご指摘の通りかと思います。

一方で、意思決定時の満足度や納得度というのは、意外と侮れないのです。「これだけ考えたのだから大丈夫」「多くの人の意見が入っているのだから安心して前に進もう」という、共通の理解が組織を大きく前に進める力になる事が往々にしてあります。ご自身が意思決定者である場合は、尚更かもしれません。

少し身近な例で考えてみると分かりやすいかもしれません。例えば、私には先日、ストリートダンスのステージに上がる子供にプレゼントをしようと思い、子供用のリストバンドを探しにショッピングセンターに向かいました。

長時間探すもなかなか見つからず、スポーツ用品店で1種類だけ、白のNIKE製のものが見つかりました。それが本当に衣装に合うのか、ひたすらショッピングセンターで30分悩んだのです。仮に同じものを選んだとしても、選択肢が色違いで3色くらいあった中から選んでいたとしたら、きっとプレゼントする瞬間のドキドキは確かな自信になっていたような気がします。

結果として喜んでもらえたので良かったのですが、「子供の価値観」「衣装との相性」「楽曲との相性」「他の出演者の衣装」…様々な観点において情報が足りなかったのです。そして、もしかすると必ずしもリストバンドに拘らなくても良いのでは?という視点があれば、もう少し幅広く考える事が出来たかもしれません。目の前の”一択”という思い込みが自分を苦しめたのかなと思いました。

最大の選択肢を生み出す活動

では、良い選択肢を満足できる量まで生み出すには、どのようにすればよいでしょうか。ここで活きるのが「多様性」なのです。


一人の人が考えられる量

スライド2

二人の人が協力して考えられる量

スライド3

ここで考えたいのが、せっかくアイディア出しの参加人数が増えたのに、同じ量しかアイディアが出ないのはもったいない訳です。

スライド4

とはいえ、皆さんのお仕事先で、いつも一緒にお仕事されている、メンバーでしたアイディア出しが出来ないという時もあると思います。そのような場合にも解決策はあるのです。

外部の方をパートナーとして参加していただく
組織の中で、皆が同じ視点である事は、時に組織の強みでもあります。一方でアイディアを作る際の弱点を外部に協力を依頼するというのも一つの手です。私も通信会社に居たときには、あえて高校生と一緒にワークショップを行ったり、大学院の実習では車いすの方と一緒に街に出て、新たな視点・気づきを多く頂きました。高校生からは、社会人には気づけないような新たな通信端末の使い方や価値観を教わり、車いすの方との実習では、日本の街の構造がまだまだインクルーシブな設計になっていないことを教わりました。

自身の中に多様性を取り入れて、アップデートする
もう一つは、違う視点から語れる自分自身を作るという事です。私も継続して週に2人を目安に、今までお会いしたことの無い方とお会いして、様々なお話を聞かせて頂いております。実に発見が多く、1つの物事に対して、様々なとらえ方があることに驚かされることが多々あります。


実際に我々REIONEでも活用される多様性の活動

私たちREIONEは、国内企業に勤務し、新規事業に関わるエキスパートの集団です。共通して世の中に新しい価値を生み出す為の仕事に従事しています。そんな我々も中々の多様性集団です。

金融系企業の事業開発担当の人
食品メーカーの研究者
自動車メーカーの自動運転事業に関わる人
コンサル業界でスポーツに携わる人
SIerでDXのスペシャリスト
通販の企業で、物流を支えている人
商社で新たな流通の仕組みを作っている人
行政所管の法人で地域の産業と海外の懸け橋になっている人
人材業界で働きながら、コーチングのスペシャリストを目指している人
個人事業主の為のSaaSビジネスに心血を注ぐ人

上記はごく一部の例です。この多様性を活用して、仲間の為のアイディア出しを実際に行っています。また昨年夏は、これからの起業家の方々に向けた事業創出支援のイベント開催しました。

お読み頂いた皆様のなかで、「いつもと違う視点をとりいれたいが、その方法がわからない」という方が、いらっしゃいましたらぜひ、REIONEまでご相談ください。

REIONEのクラウドファンディング

私たちREIONEは唯一「新規事業に携わる」という共通点で集ったエキスパート集団です。業界、職種、ポジション、ジェンダー、国籍も問わない多様なエキスパートが集う場となっています。

そんな私たちが、同じように事業を形にしようと思っている方々に、この多様性によるサポートを提供してまいりたいと考えております。この度8月よりクラウドファンディングを実施しています。

我々へのご共感、ご支援はもちろん、私たちのポテンシャルを活用してみたいと感じて下さった皆様にも、是非ご参画を頂ければ嬉しく思います。

強い「個」が社会に参画し、日本の様々な場面で活躍できる未来に向けて、私たちは活動をしていこうと思っております。

REIONEのクラウドファンディングはこちら

REIONE主催セミナー

本投稿の著者である河西祐介が登壇しますオンラインセミナーが開催されます。「企業変革の為の、プロジェクトを推し進める人材の思考技術」というテーマにて、佐賀県産業スマート化センターのご協力を受け開催を致します。

【日時】2020年8月18日19時~
【会費】無料
【開催形態】オンライン

どなたでもご参加頂けますので、是非ご参加ください。
詳細およびお申込みは上記のバナーをクリック頂き、Peatixのページへお進みください。

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