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誰が為にnoteを書くのか。

――「誰が為にnoteを書くのか」という疑問を自分に突きつけることで、よりよいnoteのスタイルを見つけ出すことができるかもしれない


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

最近は音声配信も始めました。毎週金曜日22:00から僕のお気に入りの本を紹介するライブ「FAVORITE!!」を開催しています。興味を持たれた方は是非遊びに来てください。


今回は「誰が為にnoteを書くのか」というテーマで話していこうと思います。


📚noteに綴った思いは届いてる

夏風邪から立ち直り、久しぶりに長時間のバイトをした昨日、病み上がりの身体に溜まった疲労感を連れながら、帰りのバスを降りました。このバイトは場先まで送迎バスが出るんです。その間、同僚たちと関われるからありがたいんですが、昨夜も嬉しい話を聴くことができました。

その話をしてくれた子は同じ大学、同じ学部、同じ学年で、そういえば会うのはかなり久しぶりな気がします。インスタで彼女が教育実習に行っていることを知っていたから、そんな話を振って少し話し始めていたんですが、流れでこんなことを言ってくれたんです。

「私、意外と黎さんのnote読んでるんです」

僕は毎日noteの記事を書いていて、そのリンクをインスタのストーリーに貼り付けて発信しているんですが、僕の想像以上に読まれていることが分かってきました。個人的にストーリーってさらっと流し見するイメージだったから、リンクを貼り付けたとはいえそこまで届くわけじゃないんだろうなと悲観視していたんですが、毎日発信していることもあるのでしょう、僕のnoteは意外と読まれていたんです。

彼女もそのひとりで、僕も教育実習に行っていたことを知っていたし、なんならnoteで公開している『桃太郎』を読んでくれていました。リアルでそんな風に言ってくれると、「あ、ちゃんと届いてるんだなあ」と認識できてnoteを書いてきてよかったなと思うんです。

ただ、今記事を書いていて思うのは、少しずつ自分の記事が読まれるようになってきて、僕以外の人や組織を紹介することも増えてきて、外からの目をどこまで意識するべきなんだろうってこと。「誰が為にnoteを書くのか」ってことです。



📚note談話

昨夜のバイト帰り、僕は最近お世話になっているシェアハウス「はちとご」に行きました。家屋の一部を地域に開放する住み開きの活動をしているシェアハウスで、大学生だったり、社会人だったり、日々さまざまな人が来ます。短期住人のシステムも取り入れており、定住はしていないけれどたまに来る人も少なくありません。多拠点生活の拠点のひとつとしてはちとごを利用している人もいるってこと。とにかく人の流れが盛んで、暮らしが面白く回る場所なのです。

昨夜は、短期住人の人たちが泊まるタイミングが偶然重なったことに加え、住人じゃないけど遊びに来ている人(なんなら泊まる人もいた)ので、久々に賑やかな夜になりました。

ケーキをつくり続ける人がいれば、筋トレ談話をする人もいれば、深夜にガパオライスを食べ始める人もいました。誰もが能動的に何かをやっていて、たくさんの自由が集まっていて、そしてその生活の一部に僕も溶け込むことができて、ステキな時間だったなあと振り返ります。



話を戻しますが、はちとごでも僕のnoteの話になったんです。管理人のはやぶささんをはじめ4人くらいで話していたんですが、noteの記事はどう在るべきかという話題で熱くなりました。

はやぶささん自身、noteでたまに記事を書いている人なので時々note談義をするんです。昨夜僕が言われことは、記事の質の問題でした。

僕とはやぶささんのnoteへの向き合い方が違うからいつも平行線になりがちなんですが、昨日もそうでした。僕は僕のnoteは公開日記のような要素が強いイメージなので、誤字とか言い回しとかあまり気にしないタイプなんです。指摘されたら直すけど、わざわざチェックして投稿しないくらいの力の入れ具合なんです。

ただ、はやぶささんを含め、誤字や曖昧な表現を気にする人はいるんですよね。固有名詞とかイベント名の表記の違い、事実とは異なる情報など、必要最低限の事実確認はするべきだと思ったんですが、完成された記事を追求する必要性については素直に「確かに」とは頷けませんでした。

内容に関して、「この前のイベントについてこすりがちじゃない?」って笑いながら言われたけど、僕からしたら話を分けないと整理つかないほど語りたいことがあったから何度も記事にしているわけで、そのあたりのすれ違いの存在は否めないと思いました(毎日投稿をやっているかいなかがそこには大きく関わっているのかもしれませんが)。

※はやぶささんのnote↓↓↓


📚誰が為にnoteを書くのか

昨夜の一連の流れを受けて、今、あれこれ考えながら言語化しているわけですが、誰が為にnoteを書くのか、その疑問と向き合うことが答えになるんじゃないかなと予感しています。

僕がnoteの記事を書く相手の種類は3つあります。

①未来の自分
②新規顧客
➂ファン

さっきも言ったように、僕はnoteの記事を、日記を書くように綴っています。日記とは未来のどこかで読み返す自分のために書くものです。このときこんなことしてたな、あのときこう思っていたのか、記憶や感情を呼び起こすための装置こそ日記であり、僕にとってはそれがnoteなのです。

また、僕は自分の作品や活動を認知してもらうためにnoteを書いています。毎日作品を告知したり活動を報告しているし、インスタのストーリーでリンクを貼り付けて発信しているので、僕がどういう人なのか、どういう活動をしているのか、知ってもらう機会は増えてきました。昨夜のバイト帰りに話した子のように、自分の知らないところで新しいお客さんをつくっているんです。

最後に、僕の作品や活動に興味を持ってくれて、もうちょっと深く知りたい人(ちょっとニュアンスが違うけれど「ファン」と呼ばせてください)に向けてnoteを書いています。自分の言葉遣いや思想を良いと思ってくれたり、僕のこれまでやこれからのこと、個人的なことを綴ることで、他のnoterや作家と区別化をはかっているわけです。

以上のように、僕のnoteはいろんな人に向けて書いているので、だからこそ良い結果を生むこともあれば、あまり良くない結果を生むこともあるのではないかと思うようになりました。

未来の自分に書く日記なんだから誤字とか曖昧な表現があっても別に良い。だけど、新規顧客に対してはそれはあまりよくなくて、最低限のファクトチェックは必要だし、少なからず客観的な視点が求められる。ただ、ファンに向けるなら主観的な視点で書いた方が良い……といった具合です。

たとえば、少し前に僕ははちとごインタビューと称して、はちとご界隈の人に取材をして、はちとごを見つめ直すという企画をやりました。インタビューの内容は記事にまとめて、僕のnoteで発信していくんですが、この記事には時間も労力も結構かかっています。取材相手とのチェックもあるし、言葉遣いも表現にも気を配ったし、客観的な視点を忘れないよにしました。こういう記事は②の新規顧客に向けた記事といえます。


昨日投稿した記事もそうですが、僕は毎月最終日に「過去のこと」と題して、僕の個人的過去についてつらつらと書いているんです。これは➂のファンに向けた記事なのではないでしょうか。僕の過去にまで興味を持ってくれるのは少なからず僕のことを知ってくれている人ですし、僕がより主観的な視点で書いたものですから。


話をまとめると、僕のnoteの記事はいろんな人に向けて書いているから、新規顧客の人にとってはファンに向けられた記事にさして興味は湧かないし、ファンにとっては毎日書くことよりも僕の個性が詰まった質の高い記事を欲していたりする……といったストレスが生じてしまっているんですよね。

個人的には今のスタイルに特別不満はないけれど、改善策としては、マガジンを充実させて誰に向けて書くものかをより明確化したり、「過去のこと」のようなパーソナルなファン向けの記事は有料で販売、あるいはメンバーシップをつくって限定公開することが挙げられます。

これに関してはもう少し思案が必要ですね。ただ、「誰が為にnoteを書くのか」という疑問を自分に突きつけることで、よりよいnoteのスタイルを見つけ出すことができるかもしれないことに気付けました。少しでも参考になることがあったならば幸いです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

20231001 横山黎


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