見出し画像

今からあなたを騙してみせます! 『全員カモ 現代社会の「心の弱さ」に訴えかけるメッセージ』

 こんにちは!
「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です! 

『全員カモ』 は、イリノイ大学シカゴ校心理学部教授であるダニエル・シモンズ氏による、社会心理学の実験結果に基づいた書籍です。

 さて、実際にあなたにもやってもらいましょう!

 下の動画を再生して、白いチームがボールを何回パスしたか絶対に間違えないように数えてください!

 数えれましたか? 何回パスしましたか?
 この本のキーになっているので、よく覚えておいてくださいね。

 この本では、人間がいかに簡単に欺かれ、操られるのか、その背後に潜む心理メカニズムを明らかにされてます。
 はたして、あなたは本当に自分の意思で行動しているのか?
『全員カモ』を手に取り、自分の思い込みと向き合い、心理操作に立ち向かう知恵を手に入れましょう!


主な内容

本書では、人間がいかに簡単に欺かれ、操られるのか、そしてその背後に潜む心理メカニズムを、様々な実験結果を用いて明らかにしています。目の前の現実を見逃す「不注意盲点」や、周囲の行動に流される「社会的な証明」など、日常生活に潜む心理トリックが満載です。

主要なテーマ

  • 不注意盲点 目の前にあっても、注意が別のところに向いていると見逃してしまう現象

  • 社会的な証明 周囲の行動を参考に判断してしまう傾向

  • 権威への服従 権威を持つ人物の指示には逆らえない傾向

  • 希少性の原理 手に入れにくいものは価値があると感じる傾向

  • フレーム効果 問題の提示方法によって判断が変わる傾向

 この本は、自分の思い込みや偏見に気づくきっかけとなり、他人の心理操作に騙されないための方法を教えてくれます。そして、より論理的かつ客観的な思考力を身につけるためのヒントを提示してくれます!


おもしろい実験

 本書では、様々な心理実験を通して、人間の心の弱さが明らかにされています。例えば「不注意盲点」の実験では、目の前にあっても、注意が別のところに向いていると見逃してしまう現象が示されています。この実験では、参加者にバスケットボールの試合の動画を見せ、動画の中で何人の人がパスをしているかを数えてもらいます。冒頭で紹介した動画ですね。 

 実は、これ何回パスしたかはどうでもいい、という動画なんです。

 それよりも、あなたが数えているあいだに、大きなゴリラが動画の右から左へ歩いていって、ウホウホとドラミングして去っていったことに、あなたは気付いたでしょうか……?
 うそだと思ったらもう一度動画を再生してみてください。本当にゴリラが横切っています(笑)

 これは、私たちが常に周りを注意深く見ているわけではなく、注意が集中している対象にしか意識が向かないことを示しています。おもしろいでしょう!

日常生活への応用

 本書で紹介されている心理メカニズムは、日常生活の中で様々な場面で利用されています。例えば、マーケティングでは「希少性の原理」を利用して、商品を限定販売することで購買意欲を高めたり、「フレーム効果」を利用して、商品の説明の仕方によって顧客の印象を操作したりしています。
 また、政治家や詐欺師などは、「権威への服従」を利用して、人々を操ったりしています。

心の弱さを克服する方法

 本書では、人間の心の弱さを克服するための方法についてもいくつか紹介されています。例えば、「不注意盲点」を克服するには、意識的に周りに注意を向けるように訓練する必要があります。また、「社会的な証明」に左右されないためには、自分の意見や信念をしっかりと持つことが重要です。さらに、「権威への服従」を避けるためには、常に批判的な思考を持ち、情報の裏付けをとることが大切です。

なぜ読むべきなのか

『全員カモ』は、現代社会を生きる上で非常に役立つ書籍です。本書で紹介されている心理メカニズムを理解し、自分の心の弱さに気づくことで、より賢く、より自立した生活を送ることができるようになるでしょう。

 現代社会は、情報洪水ともいえる氾濫の状態にあり、私たちは常に様々な情報を受け取っています。本書ではこうした状況でいかに冷静かつ客観的に判断し、行動することが重要であるかを教えてくれます。

 ダニエル・シモンズは、多数の著書を発表していますが、特にこの「全員カモ」 は、心理学に興味がある方だけでなく、現代社会をより深く理解したい方にもおすすめです。

 私たちの「心の弱さ」を暴き出し、より賢く生きるためのヒントを与えてくれる1冊といえるでしょう。 

あなたもこの本を手に取って、自分の思い込みを見つめ直し、賢く選択する力を養いませんか!

【編集後記】
私たちは「すべての記事を無料で、誰にでも読めるようにすること」をモットーにしています。そのため、今後も有料記事は一切公開いたしません。もし記事に価値を感じていただけたなら、ぜひサポートいただくか、リンクから本をご購入ください。次の記事の書籍代に活用させていただきます。

いいなと思ったら応援しよう!

おすすめの本を紹介しまくる人
いただいたサポートは全て次回の書籍に充てられます。また次回の記事の最後に『謝辞』として、あなたのnoteを紹介する記事を追加させていただきます。

この記事が参加している募集