菱子 桃夏

わたしは確かに魔法少女だった°・*:.。.☆┊Ryoko Momoka┊ 日々記憶が薄…

菱子 桃夏

わたしは確かに魔法少女だった°・*:.。.☆┊Ryoko Momoka┊ 日々記憶が薄れゆくのが怖いからとりあえず言葉にする

記事一覧

二人のお姫様が踊っている『ミッドナイトスワン』

悲しい、悲しい物語。でも、最後まで、世界はなぎささんのものだった。 わたしは少し羨ましいよ。自分でいることを、少しだけ諦めてでも、大切にしたいものがある。自分が…

菱子 桃夏
6日前
2

to be continued いつかのあなたの絶望が、

わたしは大人です。もう世界を変えようとは思わなくなった。昔、あんなに心を動かされた物語に、今はもう、見向きもしませんよ。世界平和とか、まじでどうでもいい。わたし…

菱子 桃夏
8日前
2

濁った色にこそ『佐倉桃詠』

桃詠に、誰かを救いたいなんていう気持ちはこれっぽっちもなく、ただ、華やかに戦う自分の姿を見てもらいたい一心、桃詠は、誰からも認められる才能が欲しかった。 桃詠の…

菱子 桃夏
12日前
2

花火を見るために『女生徒』

「みんなを愛したい」と、涙が出そうなくらい思いました。じっと空を見ていると、、だんだん空が変わってゆくのです。だんだん青みがかってゆくのです。ただ、溜息ばかりで…

菱子 桃夏
2週間前
9

ほんの一握りの「今日もやりたい」

常に、新しいことをしている自負がある。何か一つでいいから、今日、挑戦しいや。 普段描かない絵柄で描いてみること。触ったことのない素材の粘土に触ってみること。朝の…

菱子 桃夏
3週間前
6

前を向かずにはいられない

今、帰った。本当に、今、たった今、家に辿り着いた。わたしは今、カップラーメン用のお湯を沸かしながら、これをしたためている。まるで花火みたいな、時間と空間の中から…

菱子 桃夏
1か月前
5

ドライフラワーの選定

ドライフラワーの選定をした。卒業式に頂いたお花。展示会のときに頂いたお花。退職のときに頂いたお花。お花を貰うときの気分はとても気持ち良い。なにか使いよいプレゼン…

菱子 桃夏
1か月前
4

致し方ない。

少しずつ、自分がつまらない人間になってゆくような感覚。少し前までは、もっと面白い文章が書けていたんじゃないかと思う。ほんの一年前につかっていたピンク色のノートに…

菱子 桃夏
1か月前
8

「言葉」の被害者『村上隆もののけ京都』

アイコニックであること。それがどれだけ面白く、可愛く、凄まじいエネルギーを必要とすることであるのか。そんなことをずうっと考えていた。 自分以外の人になろうとする…

菱子 桃夏
2か月前
4

煙草だけは吸わずにはいられない『美男子と煙草』

昨日の太宰も凄く良かった。煙草?美男子と煙草という題で、上野の浮浪者に会いに行くというお話でした。お金もないのに、着るものも、食べるものもなく、住む家、寝る場所…

菱子 桃夏
2か月前
7

ようやく、産道を抜けたような気がします

運転が嫌い。いつ、誰が、道路の端から飛び出してくるか分からないのに、平気な顔をして運転している人は、何も考えていないのか、恐怖に耐え続けているのか、狂っているの…

菱子 桃夏
3か月前
4

大きなお肉が好きなの

出来ることならば、毎朝、わくわくしながら目を覚ましたい。今日の予定に心を躍らせて、そうして、今日一日どの服を着て過ごそうかとか、どんなお化粧をしようかとか、そん…

菱子 桃夏
3か月前
6

空っぽの気持ちのまんまで、うろうろしたり、居眠りをしたりしている

日常の、意味のないことに、意味を見出そうとしないこと。はるか昔に、既にこのことの愚かさに気付いている人がいるということに、絶望みたいな思いをする。 ぼくは身軽に…

菱子 桃夏
5か月前
4

それは、生という孤独を忘れさせてくれるほどのものなの?『パプリカ』

昨日の飲み会もくそだった。 わたしが飲み会を楽しめないのはわたしのせいか、他者のせいか。君にだけは嫌われたくないのに、嫌われるムーブばかりしてしまう。 早く家に、…

菱子 桃夏
6か月前
5

毎日、身綺麗でいようと思います

わたしは、自由に生きたいのです。 やりたくないことはなるべくやらずに生きていきたいのです。 「毎日、規則正しい時間に起き、真面目に、丁寧に仕事に向き合い、たまのお…

菱子 桃夏
6か月前
9

神様にだって限界がある

神様にだって限界がある。全てを赦し、全てを愛すると決めたわたしこと神様にだって限界がある。しかし、この、ぼろぼろと零れ落ちてゆくこの感情にこそ、何かを創造するだ…

菱子 桃夏
6か月前
5

二人のお姫様が踊っている『ミッドナイトスワン』

悲しい、悲しい物語。でも、最後まで、世界はなぎささんのものだった。
わたしは少し羨ましいよ。自分でいることを、少しだけ諦めてでも、大切にしたいものがある。自分が今まで大切にしてきたものが、覆されるほどの大切に、わたしはまだ出会ったことないもの。
不条理。なぎささんは、世界を舐めていたわけではないと思うの。世界の残酷さを、たくさんたくさん知っていて、それでも、大切を諦められなくて、戦い続けた。なぎさ

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to be continued  いつかのあなたの絶望が、

to be continued いつかのあなたの絶望が、

わたしは大人です。もう世界を変えようとは思わなくなった。昔、あんなに心を動かされた物語に、今はもう、見向きもしませんよ。世界平和とか、まじでどうでもいい。わたしの半径5kmくらいが平和ならそれでいい。
海の近くには住みたくない。山の中もちょっとヤダ。津波と土砂崩れが怖いから。日本中が台風に怯えていても、窓の外で、雨の轟音と風で何かが吹き飛ばされてどっかにぶつかっているような音を聞きながら、お布団の

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濁った色にこそ『佐倉桃詠』

濁った色にこそ『佐倉桃詠』

桃詠に、誰かを救いたいなんていう気持ちはこれっぽっちもなく、ただ、華やかに戦う自分の姿を見てもらいたい一心、桃詠は、誰からも認められる才能が欲しかった。
桃詠の承認欲求は、とてつもなく気味の悪い色をしていて、魔法少女が纏うべき眩しいピンク色とはかけ離れたものだけれども、人々の目を惹くのが、純粋な色だけとは限らないように、その、禍々しい色を内包した戦いは、インターネットを漂う暇な消費者達の胃袋に、心

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花火を見るために『女生徒』

花火を見るために『女生徒』

「みんなを愛したい」と、涙が出そうなくらい思いました。じっと空を見ていると、、だんだん空が変わってゆくのです。だんだん青みがかってゆくのです。ただ、溜息ばかりで、裸になってしまいたくなりました。それから、いまほど木の葉や草が透明に、美しく見えたことはありません。そっと草に、さわってみました。
美しくいきたいと思います。
太宰治『女生徒』より

なんて、なんて美しい文章。「人を愛したい」という、この

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ほんの一握りの「今日もやりたい」

ほんの一握りの「今日もやりたい」

常に、新しいことをしている自負がある。何か一つでいいから、今日、挑戦しいや。
普段描かない絵柄で描いてみること。触ったことのない素材の粘土に触ってみること。朝の映画館に行ってみること。些細で、くだらない、一個の挑戦。
わたしは、絵を描くし、人形を作るし、音楽を作るし、動画を作るし、詩をかくよ。踊ったし、歌ったよ。やりたいと思ったこと、全部やってきた。
恋をして、部活をして、サークルに入って、先生を

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前を向かずにはいられない

前を向かずにはいられない

今、帰った。本当に、今、たった今、家に辿り着いた。わたしは今、カップラーメン用のお湯を沸かしながら、これをしたためている。まるで花火みたいな、時間と空間の中から、電車で一時間の距離をたどり、この部屋に帰ってきた。この興奮を、この気持ちを、どんなに疲れていても、明日の仕事が差し迫っていようとも、今、このときに書かなければ、わたしは本当に終わってしまうと思って、筆をとった。
ともだちと話した。全ての劣

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ドライフラワーの選定

ドライフラワーの選定

ドライフラワーの選定をした。卒業式に頂いたお花。展示会のときに頂いたお花。退職のときに頂いたお花。お花を貰うときの気分はとても気持ち良い。なにか使いよいプレゼントを貰うものもとても嬉しいことだけれど、お花を貰うときの気分はまた違う。何の役にも立たなくて、別に、めちゃくちゃ欲しい!と思っているわけでもなくて、ただ、くれる人の、祝う気持ちなり感謝の気持ちなりがそのまま具現したような、何の役にも立たない

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致し方ない。

致し方ない。

少しずつ、自分がつまらない人間になってゆくような感覚。少し前までは、もっと面白い文章が書けていたんじゃないかと思う。ほんの一年前につかっていたピンク色のノートに書いてある文章は、とてもよかった。それこそ、わたしの好きな“真実”とやらがたくさん書いてあった。
隣人が言っていた。生きることに精一杯になってしまっても仕方が無いような生活の中で、自分の世界を持ち続けることは凄いことだと。わたしは今、自分の

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「言葉」の被害者『村上隆もののけ京都』

「言葉」の被害者『村上隆もののけ京都』

アイコニックであること。それがどれだけ面白く、可愛く、凄まじいエネルギーを必要とすることであるのか。そんなことをずうっと考えていた。
自分以外の人になろうとするな。誰かへの憧れはまことに貴く、良いものであるけれど、それになれないことを嘆き、立ち止まっているのは遠回りだ。時間は多分平等に流れてゆくから、常に焦り続けなければならない。無駄なことなんて一つもないけれども、意識をビンビンに研ぎ澄ませながら

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煙草だけは吸わずにはいられない『美男子と煙草』

煙草だけは吸わずにはいられない『美男子と煙草』

昨日の太宰も凄く良かった。煙草?美男子と煙草という題で、上野の浮浪者に会いに行くというお話でした。お金もないのに、着るものも、食べるものもなく、住む家、寝る場所にすら困っている若者たちが、それでも、煙草だけは吸わずにはいられない、そうして、当時の日本の全ての人がそうなのだ、という、戦後の日本の荒廃っぷりが語られていました。
わたしはあれが大好き。
リアルな、当時の空気感を、ほんとうに、肌で感じられ

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ようやく、産道を抜けたような気がします

ようやく、産道を抜けたような気がします

運転が嫌い。いつ、誰が、道路の端から飛び出してくるか分からないのに、平気な顔をして運転している人は、何も考えていないのか、恐怖に耐え続けているのか、狂っているのか、分からないけれども、一生理解できないと思います。

仕事をしているとき、わたしはずうっと、手帳とにらめっこしていたから、これがないともう落ち着かないのです。自分のするべきことが、目の前に、文字になって並んでいると、とっても落ち着くのです

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大きなお肉が好きなの

大きなお肉が好きなの

出来ることならば、毎朝、わくわくしながら目を覚ましたい。今日の予定に心を躍らせて、そうして、今日一日どの服を着て過ごそうかとか、どんなお化粧をしようかとか、そんなことを考えながら目を覚ますことができたらどんなに素敵だろう。
お買い物が好き。そうは言っても、わたしにとってのお買い物というのは、お金をたくさん使ってなにかを買うというのではなくて、いろんなお店を見て回りながら、あれは要らない、これも要ら

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空っぽの気持ちのまんまで、うろうろしたり、居眠りをしたりしている

空っぽの気持ちのまんまで、うろうろしたり、居眠りをしたりしている

日常の、意味のないことに、意味を見出そうとしないこと。はるか昔に、既にこのことの愚かさに気付いている人がいるということに、絶望みたいな思いをする。
ぼくは身軽に生きていたくて、買いたいと思うものが何もなくて、ものを捨てて、クローゼットの中がスカスカになってやっと、ほっとする。自分で働いて稼いだお金で、何かを買って、試してみて、そうしてつまらなくなってから捨ててしまうということの繰り返し。わたしは、

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それは、生という孤独を忘れさせてくれるほどのものなの?『パプリカ』

それは、生という孤独を忘れさせてくれるほどのものなの?『パプリカ』

昨日の飲み会もくそだった。
わたしが飲み会を楽しめないのはわたしのせいか、他者のせいか。君にだけは嫌われたくないのに、嫌われるムーブばかりしてしまう。
早く家に、部屋に帰りたくて仕方がなくなってしまう。
もう飽きた。お酒を飲むのも、人と喋るのも、どこかに出かけるのも、全部全部。
ものすごく疲れて、早く部屋に帰りたくなってしまう。かといって、部屋にいても何も手に着かないのだ。私の居場所はどこにある?

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毎日、身綺麗でいようと思います

毎日、身綺麗でいようと思います

わたしは、自由に生きたいのです。
やりたくないことはなるべくやらずに生きていきたいのです。
「毎日、規則正しい時間に起き、真面目に、丁寧に仕事に向き合い、たまのお休みに好きなことをして遊ぶ」
この生活が、とてもとても愛おしいものになりました。わたしは、これを一生続けるということを幸せに思えるようになっただけでも、社会人になってよかったと思っているんです。
バイト時代のお客さんから、とても良いメッセ

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神様にだって限界がある

神様にだって限界がある

神様にだって限界がある。全てを赦し、全てを愛すると決めたわたしこと神様にだって限界がある。しかし、この、ぼろぼろと零れ落ちてゆくこの感情にこそ、何かを創造するだけのエネルギーがあり、そうして、本質的に美しいものなのだと信じたい。
わたしは幸せ。これは、ほんとうのさいわい。
とめどなく、からからに乾いてゆく僕たちが、この僕が、毎日毎日鮮やかすぎる魂の触れ合いをして、理性が追い付かないくらいの感情の機

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