菱子 桃夏

魔法少女°・*:.。.☆┊Ryoko Momoka┊ 日々記憶が薄れゆくのが怖いからと…

菱子 桃夏

魔法少女°・*:.。.☆┊Ryoko Momoka┊ 日々記憶が薄れゆくのが怖いからとりあえず言葉にする

最近の記事

濁った色にこそ『佐倉桃詠』

桃詠に、誰かを救いたいなんていう気持ちはこれっぽっちもなく、ただ、華やかに戦う自分の姿を見てもらいたい一心、桃詠は、誰からも認められる才能が欲しかった。 桃詠の承認欲求は、とてつもなく気味の悪い色をしていて、魔法少女が纏うべき眩しいピンク色とはかけ離れたものだけれども、人々の目を惹くのが、純粋な色だけとは限らないように、その、禍々しい色を内包した戦いは、インターネットを漂う暇な消費者達の胃袋に、心地よく溶けていく。 純粋な作品。承認欲求によって生み出されたものではなく、ただ、

    • 花火を見るために『女生徒』

      「みんなを愛したい」と、涙が出そうなくらい思いました。じっと空を見ていると、、だんだん空が変わってゆくのです。だんだん青みがかってゆくのです。ただ、溜息ばかりで、裸になってしまいたくなりました。それから、いまほど木の葉や草が透明に、美しく見えたことはありません。そっと草に、さわってみました。 美しくいきたいと思います。 太宰治『女生徒』より なんて、なんて美しい文章。「人を愛したい」という、この世で最も純な願いが、「涙が出そうなくらい」という、ひどく曖昧な言い方なのに、その

      • ほんの一握りの「今日もやりたい」

        常に、新しいことをしている自負がある。何か一つでいいから、今日、挑戦しいや。 普段描かない絵柄で描いてみること。触ったことのない素材の粘土に触ってみること。朝の映画館に行ってみること。些細で、くだらない、一個の挑戦。 わたしは、絵を描くし、人形を作るし、音楽を作るし、動画を作るし、詩をかくよ。踊ったし、歌ったよ。やりたいと思ったこと、全部やってきた。 恋をして、部活をして、サークルに入って、先生をやった。お酒を飲んで、煙草を吸って、セックスをした。リストカットをして、自殺未遂

        • 前を向かずにはいられない

          今、帰った。本当に、今、たった今、家に辿り着いた。わたしは今、カップラーメン用のお湯を沸かしながら、これをしたためている。まるで花火みたいな、時間と空間の中から、電車で一時間の距離をたどり、この部屋に帰ってきた。この興奮を、この気持ちを、どんなに疲れていても、明日の仕事が差し迫っていようとも、今、このときに書かなければ、わたしは本当に終わってしまうと思って、筆をとった。 ともだちと話した。全ての劣等感を日記にかくこと。全ての苦しみを、後悔を、懺悔を、今すぐ日記にかけと、誰かが

        濁った色にこそ『佐倉桃詠』

          ドライフラワーの選定

          ドライフラワーの選定をした。卒業式に頂いたお花。展示会のときに頂いたお花。退職のときに頂いたお花。お花を貰うときの気分はとても気持ち良い。なにか使いよいプレゼントを貰うものもとても嬉しいことだけれど、お花を貰うときの気分はまた違う。何の役にも立たなくて、別に、めちゃくちゃ欲しい!と思っているわけでもなくて、ただ、くれる人の、祝う気持ちなり感謝の気持ちなりがそのまま具現したような、何の役にも立たないただただ美しいだけのもの、というところが好きなのかもしれない。 花屋でお花を買う

          ドライフラワーの選定

          致し方ない。

          少しずつ、自分がつまらない人間になってゆくような感覚。少し前までは、もっと面白い文章が書けていたんじゃないかと思う。ほんの一年前につかっていたピンク色のノートに書いてある文章は、とてもよかった。それこそ、わたしの好きな“真実”とやらがたくさん書いてあった。 隣人が言っていた。生きることに精一杯になってしまっても仕方が無いような生活の中で、自分の世界を持ち続けることは凄いことだと。わたしは今、自分の世界を持てているの? わたしの限界はここ?とってもお気に入りの可愛い可愛いお部屋

          致し方ない。

          「言葉」の被害者『村上隆もののけ京都』

          アイコニックであること。それがどれだけ面白く、可愛く、凄まじいエネルギーを必要とすることであるのか。そんなことをずうっと考えていた。 自分以外の人になろうとするな。誰かへの憧れはまことに貴く、良いものであるけれど、それになれないことを嘆き、立ち止まっているのは遠回りだ。時間は多分平等に流れてゆくから、常に焦り続けなければならない。無駄なことなんて一つもないけれども、意識をビンビンに研ぎ澄ませながらなのと、そうでないのとでは、同じ時間を過ごしていても、生の重みが違ってくる。ぼく

          「言葉」の被害者『村上隆もののけ京都』

          煙草だけは吸わずにはいられない『美男子と煙草』

          昨日の太宰も凄く良かった。煙草?美男子と煙草という題で、上野の浮浪者に会いに行くというお話でした。お金もないのに、着るものも、食べるものもなく、住む家、寝る場所にすら困っている若者たちが、それでも、煙草だけは吸わずにはいられない、そうして、当時の日本の全ての人がそうなのだ、という、戦後の日本の荒廃っぷりが語られていました。 わたしはあれが大好き。 リアルな、当時の空気感を、ほんとうに、肌で感じられるような文章。わたしもそういうのがかきたいと思うのです。今の日本の、ピリピリくら

          煙草だけは吸わずにはいられない『美男子と煙草』

          ようやく、産道を抜けたような気がします

          運転が嫌い。いつ、誰が、道路の端から飛び出してくるか分からないのに、平気な顔をして運転している人は、何も考えていないのか、恐怖に耐え続けているのか、狂っているのか、分からないけれども、一生理解できないと思います。 仕事をしているとき、わたしはずうっと、手帳とにらめっこしていたから、これがないともう落ち着かないのです。自分のするべきことが、目の前に、文字になって並んでいると、とっても落ち着くのです。今もこうして、自分の思っていることを書き連ねていますが、自分の、えたいの知れな

          ようやく、産道を抜けたような気がします

          大きなお肉が好きなの

          出来ることならば、毎朝、わくわくしながら目を覚ましたい。今日の予定に心を躍らせて、そうして、今日一日どの服を着て過ごそうかとか、どんなお化粧をしようかとか、そんなことを考えながら目を覚ますことができたらどんなに素敵だろう。 お買い物が好き。そうは言っても、わたしにとってのお買い物というのは、お金をたくさん使ってなにかを買うというのではなくて、いろんなお店を見て回りながら、あれは要らない、これも要らない、と首を横に振り続け、それに疲れたら、出来るだけ静かなカフェに入って、珈琲を

          大きなお肉が好きなの

          空っぽの気持ちのまんまで、うろうろしたり、居眠りをしたりしている

          日常の、意味のないことに、意味を見出そうとしないこと。はるか昔に、既にこのことの愚かさに気付いている人がいるということに、絶望みたいな思いをする。 ぼくは身軽に生きていたくて、買いたいと思うものが何もなくて、ものを捨てて、クローゼットの中がスカスカになってやっと、ほっとする。自分で働いて稼いだお金で、何かを買って、試してみて、そうしてつまらなくなってから捨ててしまうということの繰り返し。わたしは、この世の中のほとんどのものごとが、くだらなくて、つまらないことなのだということを

          空っぽの気持ちのまんまで、うろうろしたり、居眠りをしたりしている

          それは、生という孤独を忘れさせてくれるほどのものなの?『パプリカ』

          昨日の飲み会もくそだった。 わたしが飲み会を楽しめないのはわたしのせいか、他者のせいか。君にだけは嫌われたくないのに、嫌われるムーブばかりしてしまう。 早く家に、部屋に帰りたくて仕方がなくなってしまう。 もう飽きた。お酒を飲むのも、人と喋るのも、どこかに出かけるのも、全部全部。 ものすごく疲れて、早く部屋に帰りたくなってしまう。かといって、部屋にいても何も手に着かないのだ。私の居場所はどこにある? 何もかも、どんどんと、早急に飽きていってしまうわたしだから、いずれ全ての事象

          それは、生という孤独を忘れさせてくれるほどのものなの?『パプリカ』

          毎日、身綺麗でいようと思います

          わたしは、自由に生きたいのです。 やりたくないことはなるべくやらずに生きていきたいのです。 「毎日、規則正しい時間に起き、真面目に、丁寧に仕事に向き合い、たまのお休みに好きなことをして遊ぶ」 この生活が、とてもとても愛おしいものになりました。わたしは、これを一生続けるということを幸せに思えるようになっただけでも、社会人になってよかったと思っているんです。 バイト時代のお客さんから、とても良いメッセージを頂きました。 また、会える日を心待ちにしています。 おい!! 教育者 人

          毎日、身綺麗でいようと思います

          神様にだって限界がある

          神様にだって限界がある。全てを赦し、全てを愛すると決めたわたしこと神様にだって限界がある。しかし、この、ぼろぼろと零れ落ちてゆくこの感情にこそ、何かを創造するだけのエネルギーがあり、そうして、本質的に美しいものなのだと信じたい。 わたしは幸せ。これは、ほんとうのさいわい。 とめどなく、からからに乾いてゆく僕たちが、この僕が、毎日毎日鮮やかすぎる魂の触れ合いをして、理性が追い付かないくらいの感情の機微を感じて、そうして、自分はまだまだ大丈夫だと思っているのにも関わらず、ぐちゃぐ

          神様にだって限界がある

          お前へのひとりごと

          これは愛なんだよ。 間違いなく、ほんのちょっとの愛なんだ。 君たちの人生に干渉したい。 そうして、わたしの人生に干渉して欲しい。 わたしが、君たちに出来ることなんて、君たちの人生に、“わたしとの出会い” という、ささやかな風を吹かせることくらい。 そうして、それが、君たちにとってプラスになるかマイナスになるかなんて、わたしの知ったことではなくて、どうでもいいことなんだよ。 こんな世界に生まれ落ちてしまった責任を、幼い君たちに背負わせるなんて、可哀想で可哀想で仕方ないけれど

          お前へのひとりごと

          仕事終わり、20時、マクドナルドにて。

          おれはくそだ。おれはくそだ。 自殺する勇気もないくそだ。くそつまらない。 わたしは、今の生活がみじめすぎるんだ。わたしはとてもつまらない人間です。 心が、ゆらゆらの不安定な感じになっても、手も足も出ない。わたしは何もできない。 今の生活が嫌で嫌でたまらないのに、今の生活を手放す勇気もない。 仕事に響くのが嫌でリスカも出来ない。 気持ち悪くなるのが嫌で飲酒もODもできない。←かなり面倒くさい。 胃袋がちっちゃいから過食も出来ない。 世の、“そういう人間“ がやりそうなこと、

          仕事終わり、20時、マクドナルドにて。