二人のお姫様が踊っている『ミッドナイトスワン』
悲しい、悲しい物語。でも、最後まで、世界はなぎささんのものだった。
わたしは少し羨ましいよ。自分でいることを、少しだけ諦めてでも、大切にしたいものがある。自分が今まで大切にしてきたものが、覆されるほどの大切に、わたしはまだ出会ったことないもの。
不条理。なぎささんは、世界を舐めていたわけではないと思うの。世界の残酷さを、たくさんたくさん知っていて、それでも、大切を諦められなくて、戦い続けた。なぎささんは、紛れもない勝者だ。光を失って、そうして、それ以上の眩い光を見ながら死んで