オーケストラで、逢いましょう
皆さん、こんにちは。綺羅です。
今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。
今日は全国的に「春の嵐」なのだそうですが、皆さんの地域では大丈夫でしょうか?
私は夜中、風の音で起きてしまい、しばらく寝付けませんでした。
少し前までは、音が鳴る中でも、どうにかして寝ようと頑張っていましたが、最近は無理に寝ようとせず、雨が家をたたく音、風が吹きすさぶ音を聴くようにしています。
雨や風は、自然が奏でる音楽とも言えますよね。
実際に、You Tubeでは雨の音だけが聴ける動画も、多く揚げられています。
では、人間が奏でる音楽はどうでしょうか?
私は、オーケストラを聴くのが好きです。
動画でも、様々なオーケストラの動画がありますが、オーケストラだけは必ず会場へ足を運ぶようにしています。
そのこだわりは、音楽大学や音楽専門学校に通っていたからとか、知識でそう学んだから、というわけではありません。
かなり変な表現になりますが、
会場にいるすべての人達と作り出す空間の中で、感覚的に、音と「生き物」として、ふれあえている気持ちになれるからです。
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「オーケストラ」の壁
オーケストラといえば、かなり敷居が高いイメージがありますよね。
聴きに来る人はみんな紳士淑女で、ドレスコードなんかもばっちり決まっていて、
演奏される音楽はベートーヴェンとかバッハみたいな、クラッシックの名曲が演奏されて、
周りの人は「このバイオリンの奏者が愛用しているのはストラディバリウスの・・・」とか、
「指揮者はウィーンで活躍していて・・・」とか、専門的な会話が繰り広げられて、
最終的には「君はこの音楽をどう思うのかね?」と、意見を聞かれて、
基礎的な音楽知識がないと、行ってはいけないような場所のことですよね?!
と、考えていらっしゃる方がいるのではないかと思います。
今ここでは、極端なイメージを書いたのですが、私は実際に上のように思っていました。
私は奏者ではありませんし、かといって、音楽の基礎も分かりません。
そんな、浅い知識しかないのに、オーケストラへ行きたいとか、思っていいのだろうか・・・。
ですが、実際に会場に足を運んでみると、様々な同じ「お客さん」がいました。
カジュアルな格好の人
演奏者さんのCDを持ち歩いている人
パンフレットやグッズを買い込んでいる人
開演前の会場の様子を、カメラに写す人
しっかりドレスコードを守っている人
自分が使い込んでいるであろう、楽譜をもっている人
ノートとペンを持ち歩いている人 etc・・・
さらに驚いたことには、
「会場にいるみんな」で、オーケストラを盛り上げていたのです。
奏者、指揮者、司会者、技術者だけではなかったのです。
会場にいる私達「観客」も含めての、オーケストラだったのです。
🎻
オーケストラと映画
今では、様々な形式でオーケストラを楽しめるようになっています。
例えば「フィルムコンサート」
映画に流れる効果音以外のBGMを、オーケストラの生演奏で聴けるというものです。
過去の開演では『美女と野獣』イン・コンサートがあり、開演予定ではサマーウォーズ フィルムコンサートがありますね。
フィルムコンサートにいらっしゃる方を見ると、映画好きの方だけではなく、オーケストラ好きの方も多くみられます。
ドレスコードや、音楽の基礎知識の有無を気にするよりも、
「音楽を楽しむ、映画を楽しむ、この雰囲気を楽しむ」
という楽しみ方をされている人が、ほとんどだと感じます。
また皆さん、非常にキラキラした表情でグッズを購入されます。
フィルムコンサートのグッズは、その場でしか買えない限定品がほとんどで、いつも長蛇の列を作るほど、大盛況です。
そのグッズの中には、コンサート内で使うことで、演奏者や指揮者と共に、演奏に参加できるグッズもあります。
グッズを使いながら、コンサートに参加し楽しむ姿は、もはやお客さんではなく「オーケストラを作る一人の演出者」に、見えるのです。
流れてくる音楽で、身体にリズムを刻ませながら楽しむ人。
映画を見ながら、その登場人物になりきって「出演者」になりきる人。
涙を流し、その空間にいることそのものに感動する人。
それぞれに、オーケストラの空間を作り出し、音という生き物にふれあい、心躍らせているのです。
🎻
音と共有する「生きる」空間
もちろん、場所や形態によっては、いろいろとルールが決められているオーケストラもあるでしょう。
もし、そんなルールがあるオーケストラに行ける機会があるならば、行ってみたいという夢もあります。
私が思ったことは、
オーケストラは、ルールや教養で縛られたような空間や音楽ではない
ということです。
オーケストラは、演者、技術者、観客を含めたみんながいきいきした、活気に溢れる空間です。
演奏者の、音色を空気に織り込み空間を練り上げていくための、繊細な演奏
指揮者の、音楽と人で1つの空間を作るための、音を導く的確な指揮
技術者の、観客を自然とその空間に包み込むための、洗練された演出効果
観客の、音楽と情熱、親しみ、感動を共有する、拍手・喝采、楽しむ心
そのすべてがあって「音」という生き物とふれあうことが、できるのだと思うのです。
上手く言葉にできなくて歯がゆいですが、「音」という生き物は、「ただ」鳴るだけとか、響くだけのものではないです。
人間と音楽は異なるものではありますが、
「異なるままで、1つでいる」
ような感覚です。
こんなことを考えると、人間がどうして音楽に心惹かれるのか、すこし納得する気もします😊
同じ「生き物」として、何かを共有できているのかもしれないですね✨
🎻
トップ画像は Anakaw様 からお借りしました。
ありがとうございました!
それでは、今日はここまでです。
皆さん、いい音楽鑑賞を。
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