マガジンのカバー画像

エッセイ

331
運営しているクリエイター

#好き

「嫌い」を表明する必要はない

「嫌い」を表明する必要はない

これまで対人関係の中で「もやもやするけどどうしようもないな」と思ったことのひとつは、個人の好みの表明だ。

好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。

それを口にすることを悪いことだとは言えない。

けれど、嫌いだという意思を聞くことによって嫌な思いをする人も確実にいる。

好みはそれぞれだけど自分が好きなものが悪く言われると、悲しい。

何か嫌な思い出があるという人だっているし、何の理由もなく嫌だと

もっとみる
私たちは好きな人で構成されている

私たちは好きな人で構成されている

今の私があるのは、確実にたくさんの人たちから影響を受けてきたからだ。

後から振り返れば、あれもこれもと全部が運命的だったように感じる。

私の言う「たくさんの人」は身近な人に限らず、芸能人や著名人を含んでいて、むしろそうした”特別”な人たちの方が心に残るものだ。

自分を知らない人が多い?私にとって「私の中身は誰で構成されているか」を意識しているのは当たり前のことだった。

しかし、一般にはそう

もっとみる
私が好きなジャンルは「愛」

私が好きなジャンルは「愛」

映画を観るのが好きだ。

しかし、それを言うと「どんなジャンルが好きなの?」と聞かれる。

話題として妥当だと思うし、私も答えたいのだが、ジャンルという分け方をしてしまうとほぼなんでも観るので、返答に困ってしまう。

好きな作品から考えても、ジャンルはバラバラだ。

しかし、共通項を考えていると、それはどれも「愛の物語」だと気づいた。

私の好きな作品①コンフィデンスマンJP例えば、コンフィデンス

もっとみる
好きなものを好きと言わないのはいけないのか

好きなものを好きと言わないのはいけないのか

「好きなものは好きと言おう!」という風潮がある。

実際、本来は誰から非難されるものでもないし、素直に気持ちを表現するのはよいことだろう。

個性が尊重され、個人の趣味趣向を開示しやすい時代になってきたこともあり、「好き」を表現する機会は増えたように思う。

ドラマで扱うテーマ今期放送中のドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」は、まさにこれを題材にしている。

「カワイイ」ものが好きな男性陣が

もっとみる
「好き」の気持ちは具体と抽象で伝える

「好き」の気持ちは具体と抽象で伝える

誰かを好きになったことはあるだろうか。

恋人でも家族でも友人でも、少なくとも好印象を抱く人と悪印象を抱く人に分かれるのは誰しも理解できるだろう。

その「好きだな」という気持ちはきっと雰囲気とかなんとなくというもので、考えてみて初めて理由が思い浮かぶ。

そしてその理由もただ思いついたから挙げただけであって、それ以外にも好印象となった要素がたくさんあるものだ。

無条件の好意相手を肯定するという

もっとみる
関係回復の方法を間違っている人が多い

関係回復の方法を間違っている人が多い

「人から好かれたい」

そう思うだろうか。

好かれることばかりに気を取られていては自分らしく生きられないと思うが、「好かれたくない」という人は少数派だろう。

誰からも好かれる必要がないにしても、好きな人からは好かれたい。

そういうものだと思う。

初対面なら好かれるのは簡単これから関係を作るという、互いに情報が少ない段階からであれば、好かれるのはそう難しくない。

良くも悪くも印象がないとこ

もっとみる

好きな人に染まるというのは限度があるはずだ

「好き」という気持ちに、理由はなかなかつけられない。

「こういうところが好き」と挙げることはできても、その要素を持っている全ての人を好きになるわけではないし、その要素一つを失ったからといって途端に好きではなくなることもない。

その感情はある種とても暴力的で、理屈が通じない強固さをもっている。

私は今、そうした感情を抱かれた場合にどう対処すればいいのか、困っている。

全然噛み合わないのに好き

もっとみる
感情移入して「好き」と感じる

感情移入して「好き」と感じる

私の恋愛感情っておかしいんじゃないかと気づいた。

みんなは胸キュンを経験したことがあるだろうか。ぎゅっと苦しい気持ちになって、けれどそれが気持ちいい。胸の詰まるあの感覚が楽しい。

なぜ胸が詰まるのか?あの感情、一体どうすれば体験できるのか?

一般的には、相手の行動が嬉しいとか、逆に母性本能をくすぐられるとか、そういう受け手側の「好き」という気持ちによって起きる感情だろう。

わざわざ調べるこ

もっとみる
品のない人が苦手

品のない人が苦手

下品な人は苦手だ。

ほとんどの人がそうだと思うのだが、一定数、「品のない言葉を言い合って笑い合えるのが仲間」という人たちもいるから、一概には言えない。

気のおけない仲間気兼ねなく話せるというのは確かに大切なことだろう。思ったことを言い合えるのは素晴らしい。

品のない言葉が自然で、面白い会話ができるなら、それはよいことだ。しかし、そういう下品な言葉を使わなくても仲良くはなれる。面白い会話はでき

もっとみる
「人が好き」の意味

「人が好き」の意味

私は人が好きだ。

「対人関係が面倒で逃れたい」
「他者を気にせず自由にしたい」

という声を耳にすることが多く、どちらかというと人嫌いだという人の方が多い印象はある。

過去に「人が好き」と言って驚かれたこともあるし、私は少数派なのかもしれない。

人間が好きそもそも、私は人間である。他者も人間だ。私は私の独自性を愛しているし、他者にもそれぞれ個性があって考えも様々で、おもしろいなと思う。

もっとみる
好意は隠さず伝えるべき

好意は隠さず伝えるべき

私はどちらかというと簡単に「好き」という言葉を使う。

とても重たい言葉のように使う人もいるが、私にとっては軽い。「好き」と「嫌い」に二分した時にどちらか?という程度である。強い気持ちではない。

好意を示す効果好意的な態度を取られて嫌に思う人はいないだろう。

いるとすれば、「過去に痛い目を見た」とかで捻くれてしまった人か。不必要な猜疑心は、せっかくの楽しみを半減させる。まったくもって良くない。

もっとみる