トルコで夏のキャンパスを歩く マルマラ海沿い街道の旅★2019(4)
イスタンブール到着の翌日は8月1日。キャンパスには百日紅の花が咲き誇っています。
夏休み中のため、学部学生はほとんどおらず、メインのカフェテリア(いわゆる学食)以外のレストランは閉まっていました。
学食は表紙に貼り付けた写真のように、学期中はたいへんな賑わいですが、この日の朝は閑散としていました。
ロールパンとプレーンオムレツ、チーズ&サラダとコーヒー、ミルクで11.3 TL(トルコ・リラ)、この時のレートで230円。
調味料が置いてある棚が日本の学食とは異なり、トルコでは重要な、1/6ほどに切ったレモン、オリーブオイルのコンビに加え、さらにレモン水、ドライミント(↓中央の粉)、唐辛子が並んでいる。
夏休み中でも寮に住む大学院生は朝食に来ている。日本でもてそうな若いイケメン学生や巨乳の美女学生も食事中だ。
過剰に若いグループがいる、と思ったら、夏季スクールに来ている高校生なんだとか。こういうところで毎日食べていたら、若返りそう。
もっとも、日本人は若く見えるようで、2015年に来た時、女子学生に
「30代半ばぐらいかと思いました」
と言われ、うーむ、トルコで第2の人生を過ごそうか、と思ったくらい。
日本の大学と違う光景は、キャンパスを犬や猫が歩いたり寝そべったりしていることで、しかも、彼ら彼女らは学食やホテルの中にも勝手に入ってくるが、誰も気にとめない。
大学で飼っているのか?
どうやら、学生も職員も《顔見知り》のようです。
私が食べている傍らで、犬が1匹、物欲しそうに見ていたが、無視していると、こいつはアカン、と早々に見切りをつけて他のテーブルに移り、他の学生から何か恵んでもらっていました。
学部学生や大学院生はもちろん、若手の教職員もキャンパス内に住んでいる。MとCの教授夫妻は決して若くはないが、子供がいないこともあり、キャンパスの教員住宅に住んでいる。
私も以前、ここに《住んだ》ことがあるが、非常に快適だった。
決して大きくはないが、スーパーマーケットもあるので、キャンパスから一歩も出ずに生きていくことも可能であーる。
今回ではないけれど、2015年に来た時、学生に頼んで寮の部屋を見せてもらったので、紹介します。
これは、2人で1部屋を使う、普通の大学院生のスペース(1人部屋もあり、2段ベッドの上に上がれないなど何か個人的事情があったり、シニアの大学院生になるともらえるようです)。
キャンパスの広場では、夏季スクール中の高校生と思しき若者たちの、何か楽しそうなアクティビティーが進行していた。
トルコという国はもちろん、ヨーロッパとアジアにまたがっています。
大学のキャンパスでは、東西の接点に位置することを、より強く感じます。次回はその話を。
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