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Books

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世界中のカフェ、図書館、古本屋、書店で出会って読んだ本たち。 本を持って旅に出て、その土地に合った本を置いて、また新たな本と旅に出る。
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#建築家

私が、建築をスキになった本10選

私が、建築をスキになった本10選

最初は、建築というよりも、欧州の図書館や美術館のデザインが好きで、そもそもデザインとは、なんて語れない自分に、本を読むこと、人と話すこと、実際の建築を見ること、ただその空間にいることの大切さを教えてくれたのは、紛れもなくただ旅行が好きな自分の好奇心だった。

小さな幸せを見つけ、毎日を楽しんで生きている人。

これだけで、人生の十分な功績だと、思いながら。それでも、移動を続ける。

進学よりも旅行

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建築を学ぶには身体を使うべき【本:建築家、走る】

建築を学ぶには身体を使うべき【本:建築家、走る】



・この建築を建てることが街にとって、環境にとって、本当にいいことなのか、地域の人たちを幸せにすることなのか
・1997年のビルバオ現象「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」

・戦後日本の建築業界
第一世代:1920年頃:初期
第二世代:1930年~1970年頃:国内発注形態
第三世代:1970年~2000年頃:移行期
第四世代:今:国内の建築需要は満たされ、国際レース

・文化や洗練とは対極にあ

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自分の地図をつくる洞察力とは【本:建築のエッセンス】

自分の地図をつくる洞察力とは【本:建築のエッセンス】

2000年に、建築家の斎藤裕氏により発行された『建築のエッセンス』という本からは、建築家の情熱と奥深さ、そして日本の空間と色彩美を学んだ。

「日本の建築って、なんで色彩が無くてつまらないんだろう」そんなことを南米や東南アジアで考えていたけれど、まさか日本の茶室や書院造に美しい空間と色彩を学ぶとは。そういえば、今思えば旅籠や書院造も、籠るだけ、書くだけ、という質素でいて壮大な花鳥風月を感じる場所だ

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ベトナムの建築家から壁面緑化と風土を考える【本:Going Green with Vertical Landscapes】

ベトナムの建築家から壁面緑化と風土を考える【本:Going Green with Vertical Landscapes】

"Going Green with Vertical Landscapes" というベトナムと日本の建築家編集による本は、現在、金沢美術工芸大学、福岡大学、明治大学、北海道科学大学などの限られた大学の図書館にしか置かれていない。

・Vertical Gardens(壁面緑化)

・In the 21st century, the architects and designers of urban

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スリランカの熱帯建築とは【本:熱帯建築家ジェフリー・バワの冒険】

スリランカの熱帯建築とは【本:熱帯建築家ジェフリー・バワの冒険】

ちょうど、隈研吾氏と山田由美氏著書の『熱帯建築家ジェフリー・バワの冒険』を読んだ後に、スリランカの友人にThe Barnhouse Studioというコロンボ市から約1時間の場所にある竹建築の場所を紹介され、ベトナムのメコンデルタにあるEco Bamboo Villageを思い出した。(以下は、The Barnhouse Studio のサイトにあった写真。ウッディな感じと、挙式や食事パッケージの

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