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至高の現代文19/01東大国語 第一問(評論)
【2001東京大学/国語/第一問/解答解説】
<本文理解>
出典はリービ英雄「ぼくの日本語遍歴」。2000年以降、文理共通の第一問において、後にも先にも唯一のエッセイからの出題である。自由な形式に伏流するテーマを把握したい。ともあれ、本文の表現に着目して重要箇所を抽出する。
前書きで、「筆者は、アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれの小説家で、文中の「星条旗の聞こえない部屋」および「天安門」はこ
至高の現代文19/02東大国語 第一問(評論)
【2002東京大学/国語/第一問/解答解説】
〈本文理解〉
出典は村上陽一郎『生と死への眼差し』。本文の形式面に着目しながら、できるだけ本文の言葉だけを手がかりに、内容面の理解を試みる。
①~④段落。第一人称の死は、けっして体験されたことのない、未知の何ものかである。論理的に知りえない死に対して恐怖はどんな形を取るのか。いわゆる死への恐怖は、苦しむ生への恐怖を含むにせよ、それだけではあるまい
至高の現代文19/05東大国語 第一問(評論)
【2005東京大学/国語/第一問/解答解説】
〈本文理解〉
出典は三木清『哲学入門』。本文の形式面に着目して、重要箇所を抽出する。
①段落。すべての道徳は、徳ある人間になることを要求する。徳ある人間とは、徳ある行為をする者のことである。如何なる行為が徳あるものか。この問題は、人間的行為の性質を分析することで明らかにされるべきものだ。
②段落前半。人間はつねに環境のうちに生活している。「かくて