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Bulldozerのアートシンキング

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アートシンキングの中でも、ビジネスで実践できるフレームワークが唯一体型立てられた"オリジンベースド・アートシンキング"。芸術家の思考回路からイノベーションの種が見つかる脱常識思考…
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2019年3月の記事一覧

"アートシンキング"と脳内言語

脳内言語とは、思考する際、脳内で使用する言語である。口に出す言語とは、別物である。
どういうことかというと、
 ・文字
 ・数字
 ・静止画
 ・動画
など、思考を進める上で使うプロセスが人によって違う。

近年、UXへの関心の高まりから、コンサルティングファームによるデザイン会社の買収やクリエイティブ業界出身の人材の雇用が進むが、中のコミュニケーションがうまく行かないことがある。これはなぜか・・

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"アートシンキング"は帰納法

アートシンキングは、前提から見直すことで、パラダイムシフト(=オープンイノベーションを起こす)方法だ。
前提から見直す、とはどういうことか、帰納法との関連性、また演繹法との対比の中で、解説を進めていきたいと思う。

帰納法も演繹法も、ビジネスシーンで使うようで使わない言葉ランキングトップ10に入ると思っているので、まずは、それぞれの言葉について振り返るところから始めたいと思う。そして、この二つは、

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"アートシンキング"は夢想から始まる

"アートシンキング"は夢想から始まる

アートシンキングとデザインシンキング、この違いはやはりなかなか理解しづらい印象を覚える。
デザインシンキングも、五年越しでやっと市民権を得てきた段階だが、それでもまだ、最先端の一部の人が使うツールに留まっている感が否めない。

言語形態と思考回路の関係性について以前言及したように、正解がないことが正解であることを大切にするアートシンキングは、曖昧な言語形態をもつ、日本で育ち、活用され、世界へ広がっ

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"アートシンキング"と事業テーマの決定

新規事業開発にアサインされたとき、条件はだいたいこの二つなのではないだろうか?
 ・自社の強みを活かしての新規事業開発
 ・自社の強みを取っ払っての新規事業開発
新しいものを生み出す時、制約があるかないか、どちらが良いのか正解はない。何故なら、自社の強みは究極"手段"であり、"目的"ではない。目的は、自社のフィロソフィーや、自分の価値観を達成することである。つまり、自社や自身のオリジンを表現した、

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"アートシンキング "と原体験の足し算・引き算

今回のnoteは前回のノートの続きで、アートシンキングの方程式
「イノベーション=チームビルディング×オリジン」の最後の要素である
"オリジン"について説明して行く。

最近、ビジネスシーンでは、"心理的安全性"と"原体験"という言葉が、互いに近い要素を含むバズワードとなっている。心理的安全性についてはイノベーションを目標とした際に、チームビルディングというステップが欠かせないからであるという事を

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"アートシンキング"の方程式とイノベーション

「イノベーション=チームビルディング×オリジン」
これは、アートシンキングの1方程式だ。
そして、それぞれの言葉に雰囲気を纏わせると
 ・イノベーション=小さな挑戦の積み重ね 
 ・チームビルディング=心理的安全性、セーフスペース
 ・オリジン=原体験、大切な価値観
となる。このうち、イノベーションとチームビルディングについて、それぞれの要素を、本日は紐解いて行きたいと思う。
(オリジンについては

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"アートシンキング"と働き方改革

アートは"WHY"、デザインは"HOW"とは、良くいうが
それはなぜなのか、理由まで考えたことがどれくらいあるだろうか?

デザインとアート、違いは感覚的に表現すると、下記の絵の様になる。

デザインとは、他者を含めた自分の外側の、五感で感じられる具体的な課題に対しての解決策を、手を動かしながら考えて行く行為なのである。だからこそ、究極のゴールは、使い手がどうやったらその課題を解決したと思うのか、

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"アートシンキング"と生きてる実感

感情は、自分の中での想定外のことが起こった時の、ワッと何かが湧き上がる感覚だ。しかし、現在の日本では、滅多に想定外のことは起こらない。感情が湧き上がらないということは、心が動かないということである。

原始時代の人間は、エサを探し求める冒険の旅の中で一生を過ごした。そもそもエサにありつけるのか、水はあるのか、安全に眠れる場所はあるのか、火を起こすための道具が手に入るのか、、、など、全てのことが想定

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“アートシンキング”でする破壊と創造

言葉の本当の定義は、語源を深くたどっていくことで、わかる。
例えば、デザインの場合。

〈指示・表示する〉を意味するラテン語の〈デシグナレdesignare〉に由来する語。元来は計画,設計,意匠を意味したが,現在では日常の実用目的にそった造形活動一般をさす。生活のための生産および製品がその機能を十分に備え,しかも視覚的,触覚的に快適であるように計画し表現すること
(出典:株式会社平凡社百科事典マイ

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"アートシンキング"と日本語

"日本語"とは何か?
ーその存在について、今まで他の言語と比較したことがあるだろうか?

日本人はYES / NOをハッキリと名言しないと言われることが、よくある。
欧米人は、この曖昧な反応が読み取れずに、困るようだ。
友人のスウェーデンが日本へ来た際に経験した"空気を読む"という文化を、興奮しながら他の北欧圏の友人に、話していたのを見たことがある。

日本語というのは上の例で表現できるように、受

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"アートシンキング"と家系図

タイトルから、どんな内容か想像がつくだろうか?
今日のテーマは、「アート≒親子関係の再理解」である、というものだ。
≒の間を分解すると

アートというのは、自分のオリジン(原体験)を探すプロセスであり、自己対話なのである。
自己対話を進める中で、時を遡り、幼少期へ近づけば近づくほど、親との関係性が出てくる。
外の世界をまだ知らない年に、家庭の中で行われた会話は全宇宙となる。その時代にしていた思考回

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"アートシンキング"を別の言葉に言い換えると?

「アートシンキング、これって別の言葉で表現するとしたら、何ですか?」という会話があった。
私の答えは、"対話"だ。
何故なら、アートも対話も、
 ・正解がない、がルール
 ・前提条件を探していくプロセス
である。
ひょっとしたら、それは哲学的プロセスとも言い換えられるかもしれない。

そして、このプロセスの解像度をもっと上げていくと、自己対話と他者対話を繰り返して、思考の拡散・収束運動が繰り返され

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"アートシンキング"と0→1人材

現在、多くの会社の中で、組織変革の兆しが見受けられるのではないだろうか。例えば、
 ・バックオフィスの事務作業担当者を、営業等のフロント担当へ
 ・定型業務の担当者を、プロジェクト担当へ
 ・作業実施者を、企画者・マネジメント担当者へ
などが、主な例ではないだろうか。

改めて、この状況が起こっている背景を整理していくと、AI活用を含めたシステム化が進む中で、決まり切った作業は、ヒトから機械へと、

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"アートシンキング"と新規事業開発の自分ゴト化

「新規事業開発にアサインされたけど一体何から始めればいいのだろう?」
このような声を良く耳にする層がいるのではないだろうか?

一般的に、新規事業開発部の方が情報収集や何らかの際にアクションする内容としては、
 ・コワーキング スペースに行ってみる
 ・企業主催の勉強会へ行ってみる
 ・ベンチャー企業とのマッチングサービスを利用する
 ・ピッチイベントへ参加する
 ・アクセラレータプログラムを開催

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