"アートシンキング"と0→1人材

現在、多くの会社の中で、組織変革の兆しが見受けられるのではないだろうか。例えば、
 ・バックオフィスの事務作業担当者を、営業等のフロント担当へ
 ・定型業務の担当者を、プロジェクト担当へ
 ・作業実施者を、企画者・マネジメント担当者へ
などが、主な例ではないだろうか。

改めて、この状況が起こっている背景を整理していくと、AI活用を含めたシステム化が進む中で、決まり切った作業は、ヒトから機械へと、どんどん移管されている。これは、第二次世界大戦後〜2000年代に置いて、人口ピラミッドの形が変化していった感覚に近い。作業のピラミッド構造が変化し始めているのだ。

作業のピラミッド構造とは、下記の三層からなるものである。

 ・"0→1"の層
  アイデアを、生み出すことがバリュー
 ・"1→10"の層
  生み出されたアイデアを、形にしていくことがバリュー
 ・"10→100"の層
  形にされた作業を、こなすことがバリュー

冒頭の例であげた例が、どこの層に当てはまるかを見てみよう。
 ・バックオフィスの事務作業担当者("10→100")を、営業等のフロント担当("1→10")へ
 ・定型業務の担当者("10→100")を、プロジェクト担当("0→1")へ
 ・作業実施者("10→100")を、企画者・マネジメント担当者("1→10")へ

これで作業のピラミッドがどのように変化してきているか、少し伝わっただろうか?"0→1"が一番少なくて、その後に"1→10"と"10→100"が続くという構造が変わってきている。具体的には、"10→100"のボリュームが上にズレてきているのである。

誰かが記入した書類のデータを、PCからデータベースへ入力したりするようなダブり作業や、情報収集の問題で属人的になってしまっている作業等、人が手を動かすことのメリットがないものは、どんどんシステムに置き換わっていく。つまり、"10→100"の仕事が減る、ということである。それは、新規事業を生み出す"0→1"人材プロジェクトを進めることのできる"1→10"人材の重要性が、企業の中で高まっていることを意味する。


そこで、新規事業のテーマを決めていく際の"0→1"とは、どういう作業から始まるものなのか、を改めて考えてみようと思う。それは、"前提の見直し"ができるということだ。固定概念化されて、多くの人がつぶさに見て来なかったものについて、「そもそも〜」と0ベースで考える。新しい角度から観察することで、新しい概念・前提が見えてくる。前提が変わるとルールが変わる。そして、その新しいルールを事業アイデアとして、言葉や図としてアウトプットしてしまえば、"0→1"を作る土台は整う。

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