"アートシンキング"と事業テーマの決定

新規事業開発にアサインされたとき、条件はだいたいこの二つなのではないだろうか?
 ・自社の強みを活かしての新規事業開発
 ・自社の強みを取っ払っての新規事業開発
新しいものを生み出す時、制約があるかないか、どちらが良いのか正解はない。何故なら、自社の強みは究極"手段"であり、"目的"ではない。目的は、自社のフィロソフィーや、自分の価値観を達成することである。つまり、自社や自身のオリジンを表現した、代替不可能な価値提供にある。

オリジンについては、これまでいくつかのnoteで言及してきたので、どんなことを検討していくべきで、どう大切なのかは少し伝わっていると思う。そこで次に、オリジンを活かしたテーマ決定方法を紐解いて行きたいと思う。

オリジンを掘っていくとわかるように、自分の大切な価値観は一つに集約することは難しい。多かれ少なかれ、多面性のある生き物が人だと思うので、強弱を持ちながら、複数の価値観が自分の中には、存在するはずである。そして、その価値観の優先順位は流動的であり、その流動性を活かしてテーマを決めていくのである。


テーマとなりうるお題をブレストする際に、念頭に置いて欲しい考え方は、
 ・立体的理解…時間軸での理解
   →歴史、文化から、物事の考察を進める
 ・多角的理解…空間軸での理解
   →国・地域の比較から考察を進める

である。
PEST分析が、ロジカルに考えていく上では近いフレームワークに当たるが、まずは大きな枠の中で、自由に思考を遊ばせて欲しい。

そうやってアイデアがたくさん出てくると、次に必要な作業は絞っていく作業となる。これは、自分の中に複数存在する大切な価値観のうち、今この瞬間に優先順位が一番高い価値観を軸に、選び、デベロップさせていくと良い。身近な例として、私のネイルをいくつか紹介したい。

2019年1月のネイル「日本神話 古事記」

<使用した自分価値観>
 生み出す
<テーマ決定のプロセス>
天皇誕生日のスピーチを聞き、自身が生まれた平成という時代に思いを馳せる。その中で、日本という土地に対し、今まで感じたことのない、大きな愛や尊敬の念を抱いた。0→1を大切にしている私にとって、国が生まれた物語への憧れが強くなり、古事記を選択。
小指にイザナギとイザナミのモチーフをあしらい(爪の側面同士がハマる仕組みに)、親指に向かうにつれて古事記のストーリーが流れていく。

まずは、こうした身近なところから、自由に表現する楽しさを体感する工夫を取り入れてもらえると嬉しい。

皆様に頂くサポートは、私がインスピレーションをシェアできているという事を理解するキッカケとなります💡パラダイムシフトを起こすまで、wowを届ける原動力をお願いします💛