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タオの流れは、基底に在り、貴方のものではない

痕跡を意志するのであって、時を追うのではない。時を踏みながら、前進していき、進化していくのだ。未来はない、只、痕を辿っていく今しかない。今が永遠であり、未来なのだ。死後の世界などない。あるのは、生命の燃焼が尽きたという事実である。自分が報われて死ぬ事、それが、宇宙の流れと一体化する、タオの止まらない流動である。無から生まれ、無に帰るのだ。永遠の流れで生きていくのだ。私達は、永遠の流れに加担する為に生きている。其処に意味を見出して生かされ、命の生かされる意義を自ら見いだしている。つまり、流れ無しに命は存在し得ないのだ。流れが全てであり、流れが無ければ何も生まれず、何も存在しないのである。流れの中で私たちは、流動的な営みに励む。食べる、性交、寝る、全てが命を維持する為の、流動的発展性を含む命の流れである。そして、其の流れを永遠に担保しようと生命の活動をする。私達は、流れを見縊ってはいけない。流れが私達を生み、流れに還り、流れと一つになり、消え散っていくのだ。

其れが、真の解脱であるのだ。 

9.13

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