宮尾正彦Masahiko Miyao

ラグビーを指導、研究、鑑賞しています。新潟市出身。現在は東京都在住。あいみょん、スピッ…

宮尾正彦Masahiko Miyao

ラグビーを指導、研究、鑑賞しています。新潟市出身。現在は東京都在住。あいみょん、スピッツ、サザンオールスターズ好き。

記事一覧

ラグビーW杯を終えて

2023年11月 個人的に一番面白かったのはポルトガル。試合開始から常に全力、とても心を動かされた。フィジーに勝った試合だけでなくジョージア、ウェールズ、オーストラリ…

終わりと始まり

2023年8月2日(記載日) フランスW杯が開幕したこのタイミングでは相応しくはないのだが、書き留めて途中だったもの、しかも自分にとって非常に大きな出来事だったので、…

人間万事塞翁が馬

2023年6月18日 6月は日本のトップカテゴリのラグビーでは年度初め。ほとんどの選手やスタッフが6月〜5月までの契約のため、この時期各チームで新体制のリリースが行われて…

ここで働くということ

2022年4月3日 リーグ戦は終盤に入って、チームは当初の目標が未達になり、残りの試合、しっかり前を向けるか、何をどのように戦うか大切になってきた。 この時期、3月末…

可愛く揺れる双葉

2022年3月23日。NHKの番組、18祭が昨晩放映された。今回はあいみょん。およそ一年くらい前だろうか。あいみょんが担当と知り楽しみにしていた。この番組はここで詳しく説明…

2021年を振り返って2022年を迎える

2022年を迎えた。今は1月1日の深夜。 今年は紅白をかなり通して観た。面白かった。2022年はコロナのことを含めて今までよりは楽しい年にしたい。そのためにも、今更だが昨…

とりあえず〜五輪閉幕

2021年8月9日 オリンピックが閉幕した。ひとまず開幕時に書いた自分の投稿に対するリアクションを含めて、大会についての所感を書き残しておこうと思う。 1.とんでもな…

Tokyo 2020+1キックオフ

本当に東京にきた 2021年7月21日 オリンピック開幕週、今日から競技が始まる。予定通り東京はとてもとても暑い、台風もやってきている。テレビはオリンピックで盛り上がり…

ダビテ

2021年4月25日 ラグビーのトップリーグはノックアウトステージであるプレーオフトーナメントに入った。私が所属する日野レッドドルフィンズはホワイトカンファレンス7位…

いよいよ古巣と対決

2021年3月8日 なんとかトップリーグが開幕できた。もう三節を終えた。コロナ対策、選手も大変だが、医療スタッフやマネジメントスタッフの献身には本当に頭が下がる。この…

トップリーグ、開幕延期

本当は14日の直後にきちんと推敲して文章を整えてアウトプットすべきだったが、怠慢していた。改めて、記録を残す意味と意義を感じて、つたない文章だが、発出する。 久々…

プーマース大勝利

2020年11月15日、世界のラグビーで歴史的な日となった。アルゼンチンが30回目の対戦でNZに初勝利。伝説的SOポルタでも果たせなかったNZ撃破の報は瞬く間に世界中のラグビー…

ラグビー秋場所開幕

11月13日からヨーロッパを舞台に、ラグビーの国際大会「オータムネーションズカップ」が開幕する。先日閉幕したばかりの6カ国にフィジーとジョージアを加えた8カ国が参戦。…

醒めない〜ラグビー大陸の物語

まだまだコロナ禍が落ち着かない日本、世界。経済か感染予防か、未だ終息の目処が立たない中、8月に入った。今回は自分自身が経験したここ数ヶ月の「危機」の備忘録として…

反則数の推移など

スーパーラグビーアオテアロア大会が閉幕、王者クルセイダーズの強さが際立ったものの、タレント集団のブルーズの復活、名将ガトランド率いるチーフスがまさかの0勝など短…

自粛期間中の自分に刺さった言葉その1

田代荘介(映画「終わったひと」2018年、主人公) 「俺はまだサラリーマンとして成仏していないんだ。」 エリート出世街道を歩むはずが、出向先で定年を迎えた主人公が、…

ラグビーW杯を終えて

2023年11月
個人的に一番面白かったのはポルトガル。試合開始から常に全力、とても心を動かされた。フィジーに勝った試合だけでなくジョージア、ウェールズ、オーストラリアに果敢に立ち向かっていく姿、睡眠時間を減らしたかいがあった。

W杯は準々決勝が面白いというのは、今大会でもさらに強調された。そういえば毎年の花園高校大会も元旦の4試合がとても面白い。今後海外大会の観戦はやっぱり準々決勝を軸に考えて

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終わりと始まり

2023年8月2日(記載日)

フランスW杯が開幕したこのタイミングでは相応しくはないのだが、書き留めて途中だったもの、しかも自分にとって非常に大きな出来事だったので、W杯について書く前にしっかり書き残しておきたい。

7月14日、南アフリカから帰国した。20歳以下日本代表に関わることができ、世界大会に帯同してきた。してきたというか、させてもらった。当時の所属チームの不祥事による活動停止で、わずか

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人間万事塞翁が馬

2023年6月18日

6月は日本のトップカテゴリのラグビーでは年度初め。ほとんどの選手やスタッフが6月〜5月までの契約のため、この時期各チームで新体制のリリースが行われている。

私は3年間お世話になった日野レッドドルフィンズを退任しこの6月から東芝ブレイブルーパス東京にお世話になることになった。2部で苦しんできた身としては非常にありがたい話でもあると同時にD1の世界を知らないことからいろいろと

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ここで働くということ

2022年4月3日

リーグ戦は終盤に入って、チームは当初の目標が未達になり、残りの試合、しっかり前を向けるか、何をどのように戦うか大切になってきた。

この時期、3月末から4月当初、リーグワンの各チームは契約するスタッフや選手との更新の「有無」を個別に通達される。運良く「継続」が許されるスタッフや選手はともかく、「継続無し」という通達をもらった場合はそ瞬間大きく状況が変わる。転職活動が強制的に開

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可愛く揺れる双葉

2022年3月23日。NHKの番組、18祭が昨晩放映された。今回はあいみょん。およそ一年くらい前だろうか。あいみょんが担当と知り楽しみにしていた。この番組はここで詳しく説明する必要もないだろうが、1000人の18歳世代の若者と人気アーティストがコラボする。数年前のRadwinpsの回を偶然観て18歳世代とは全くかけ離れてるくせに感動した。今でもあの番組の曲、かっこいい「万歳千唱」、そして「正解」の

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2021年を振り返って2022年を迎える

2022年を迎えた。今は1月1日の深夜。

今年は紅白をかなり通して観た。面白かった。2022年はコロナのことを含めて今までよりは楽しい年にしたい。そのためにも、今更だが昨年2021年を簡単に振り返ってみたい。

1月

自宅作業で過ごし迎えた2021年。開幕が延期になったトップリーグ。日野の練習と練習試合に明け暮れる一方で、コツコツだがTableauでのデータ処理を学ぶ。

2月

引き続き開幕

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とりあえず〜五輪閉幕

2021年8月9日

オリンピックが閉幕した。ひとまず開幕時に書いた自分の投稿に対するリアクションを含めて、大会についての所感を書き残しておこうと思う。

1.とんでもない大偉業の連続〜日本選手団の戦績まずはここ。国別の対抗は五輪憲章に反しているとは言え、メダル獲得に苦しんだ20年程前を思い返せば隔世の感がある。27個の金メダルを含む史上最多の58個は素晴らしい。やはり自国選手の活躍には盛り上がる

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Tokyo 2020+1キックオフ

本当に東京にきた

2021年7月21日
オリンピック開幕週、今日から競技が始まる。予定通り東京はとてもとても暑い、台風もやってきている。テレビはオリンピックで盛り上がり始めている。

2002年、ソルトレーク大会の際に当時勤務していた国立スポーツ科学センターから現地に派遣され、村外スタッフとして、村外拠点JapanHouseの環境整備を行った(と言っても自分が行ったのは先輩研究員の手伝いとアイス

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ダビテ

2021年4月25日

ラグビーのトップリーグはノックアウトステージであるプレーオフトーナメントに入った。私が所属する日野レッドドルフィンズはホワイトカンファレンス7位、1回戦でトップチャレンジ4位の清水建設ブルーシャークスと対戦、相手の果敢なプレーに大苦戦したものの最後はコンタクトの強さや強みであるスクラムで押切って2回戦へ進めることができた。

そして今日の2回戦。相手はレッドカンファレンス2

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いよいよ古巣と対決

2021年3月8日

なんとかトップリーグが開幕できた。もう三節を終えた。コロナ対策、選手も大変だが、医療スタッフやマネジメントスタッフの献身には本当に頭が下がる。この経験がいつか成長の糧になることを願いたい。

さて、我がチームは、開幕戦からトップクラスの強豪との対戦が続き、目下3連敗である。点差もあって改めて厳しい現実をつきつけられている。しかし、今週からはリーグ中堅クラスとの対戦が続き、本当

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トップリーグ、開幕延期

本当は14日の直後にきちんと推敲して文章を整えてアウトプットすべきだったが、怠慢していた。改めて、記録を残す意味と意義を感じて、つたない文章だが、発出する。

久々の投稿。前回は確かアルゼンチンがNZを破ったとか、そんな辺りだったと思う。今回は自分の周りのこと。

2021年1月14日

ようやく開幕を迎えられる、と楽しみにしていた最後のトップリーグが、いきなり開幕週から延期になった。グラウンドへ

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プーマース大勝利

2020年11月15日、世界のラグビーで歴史的な日となった。アルゼンチンが30回目の対戦でNZに初勝利。伝説的SOポルタでも果たせなかったNZ撃破の報は瞬く間に世界中のラグビーメディアを駆け巡った。幸いにはリアルタイム(オンライン)観戦でき大勝利を見届けることができた。

アルゼンチンの勝利は何と言っても強烈かつ統率が取れていた防御。強烈に前に出るタックルながら成功率90%(152回成功/16回失

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ラグビー秋場所開幕

11月13日からヨーロッパを舞台に、ラグビーの国際大会「オータムネーションズカップ」が開幕する。先日閉幕したばかりの6カ国にフィジーとジョージアを加えた8カ国が参戦。コロナ禍の真っ最中でまだまだ不安定な状況のヨーロッパだが、ファンとしては非常に楽しみである(日本ではWOWOWで視聴可能とのこと)

ちなみにフィジー選手にとっては「あれ、オータムじゃなくてスプリングじゃね」という疑問があるとかないと

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醒めない〜ラグビー大陸の物語

まだまだコロナ禍が落ち着かない日本、世界。経済か感染予防か、未だ終息の目処が立たない中、8月に入った。今回は自分自身が経験したここ数ヶ月の「危機」の備忘録として、いろいろと感じたことを書き残したい。

1. 完全に油断していたなかでの「宣告」緊急事態宣言が発出された2020年4月7日、所属チームから契約更新がないことを通告された。その3日後にチーム内での簡単な挨拶を済ませ、スタッフや選手達とじっく

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反則数の推移など

スーパーラグビーアオテアロア大会が閉幕、王者クルセイダーズの強さが際立ったものの、タレント集団のブルーズの復活、名将ガトランド率いるチーフスがまさかの0勝など短期間だが見どころが多かった。なにより十分な練習時間がなかったが、ゲーム内容は非常にスキルフルで僅差の試合が多く、見ていて非常に楽しい興業だったと思う。コロナ禍でラグビーが消えた中、日本のラグビーファンを楽しませてくれたのではないだろうか。

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自粛期間中の自分に刺さった言葉その1

田代荘介(映画「終わったひと」2018年、主人公)

「俺はまだサラリーマンとして成仏していないんだ。」

エリート出世街道を歩むはずが、出向先で定年を迎えた主人公が、ベンチャー企業の社長就任のチャンスに発した言葉。妻の制止に聞く耳を持たず、チャレンジするも結果的にその事業に失敗する。田舎の高校のラグビー部主将といい、まさかの就職探しの境遇といい、彼の言葉、映画自体も全く他人事でなく胸が痛かった。

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