いよいよ古巣と対決

2021年3月8日


なんとかトップリーグが開幕できた。もう三節を終えた。コロナ対策、選手も大変だが、医療スタッフやマネジメントスタッフの献身には本当に頭が下がる。この経験がいつか成長の糧になることを願いたい。

さて、我がチームは、開幕戦からトップクラスの強豪との対戦が続き、目下3連敗である。点差もあって改めて厳しい現実をつきつけられている。しかし、今週からはリーグ中堅クラスとの対戦が続き、本当の実力が試されるときが来ている。

個人的には、今週末の古巣NECとの対決が楽しみだ。昨シーズンまでNECにお世話になった身としては、いまでも多くの選手が顔見知りで、他人の気がしない。昨シーズンはひどかった。迷いに迷い、光も見いだせないままの6戦全敗。関わった選手もスタッフも悔しい想いだけでシーズンが終わった。私はチームを離れざるを得なくなり、再建に携わることができず非常に悔しい思いだったが、やはりNEC選手は力と熱と知恵があるのか、今シーズンの戦いは見違えるように切れ味鋭い攻撃で神戸やヤマハといった強豪相手にも臆することなく自分たちのラグビーを見せて輝きを取り戻している。自分がいなくなって輝いているのは複雑だが、それでも選手たちが幸せそうな表情で戦っているのは何よりだ。

そして今週末。我がチームと、NECが対戦する。場所は慣れ親しんだ柏の葉だ。アウェイで乗り込む柏はどんな気分だろう。親しみある選手やコーチと、ガッチガチの対戦ができる自分は幸せだと思う。決して楽観できる戦況ではないが、この歳で古巣と勝負できることはとても嬉しい。相手の選手たちを思いっきり裸にして、弱点も強みも明らかにして、我がチームの戦いに活かすことが、恩返しだと思う。

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