宮尾正彦Masahiko Miyao

ラグビーを指導、研究、鑑賞しています。新潟市出身。現在は東京都在住。あいみょん、スピッ…

宮尾正彦Masahiko Miyao

ラグビーを指導、研究、鑑賞しています。新潟市出身。現在は東京都在住。あいみょん、スピッツ、サザンオールスターズ好き。

最近の記事

ラグビー博士、逝去

2024年9月7日。小林深緑郎さんが亡くなった報を受け、葬儀に参列させていただいた。とても安らかなお顔。大好きなラグビーのときの楽しそうな遺影。田村さん、村上さんのスピーチもとても温かかった。 自分自身、小林深緑郎さんとの接点は、1999年W杯前の視察活動、アルゼンチンに遠征に来たウェールズ代表を視察させてもらった時に両国とも同じプールということもあり現地視察させてもらった。いまとなっては勝手に時効と思うが、同じくアルゼンチンに取材に来た小林さんがブエノスアイレスのホテルで

    • 戴冠とこれから

      2024年8月記述 2023年5月26日はジャパンラグビートップリーグ決勝だった。 いま所属している東芝ブレイブルーパス東京はリーグ戦を2位で終わり準決勝で府中のライバルを下し決勝へ進んだ。チームとしては約10年ぶりだという。 自分自身が最後に決勝まで行ったのはいつだろうか。記憶をかなり辿らないといきつかない、決勝ってそのくらい縁遠い存在だった。 舞台は国立競技場。これはチームとしては初めて。 試合前日、決勝の舞台の下見を経験できた。シーズンを戦い抜いた2チームだけに与え

      • 感謝

        2024年5月(10日くらいに書いたもの) 先週でリーグ戦が終わった。チームは今季は好調で開幕から上位をキープ、結局最終的にも2位で終わった。リーグ戦の次のステージであるプレーオフへの進出も決まった。嬉しい限りである。伝統ある名門チーム、戦力補強され期待されてていただけに、その期待どおりの成果が出たことには、まずはホッとしている。 しかし問題はここからだろう。日本でラグビーに関わる人の4チーム。ごくごく一握りの人たちに与えられたプレーオフという機会。 自分が優勝やプレー

        • 2023年振り返り

          2023年12月31日 今年もいろいろありました。忘れないと思いますが忘れないように留めておきたい出来事を記しておこうと思います。 2月 所属チームの活動停止 まさかの半年以上前の出来事による停止。いとも簡単に彼らがラグビーを停めたこと、決して忘れない。 3月 U20代表への参加 結果的に2月の出来事によって自分自身は大変恵まれたチャンスをもらった。これまで20年も23歳以上の選手と仕事してきた自分には決して関われたなかった機会。6月の世界大会での戦績は厳しいものだった

          ラグビーW杯を終えて

          2023年11月 個人的に一番面白かったのはポルトガル。試合開始から常に全力、とても心を動かされた。フィジーに勝った試合だけでなくジョージア、ウェールズ、オーストラリアに果敢に立ち向かっていく姿、睡眠時間を減らしたかいがあった。 W杯は準々決勝が面白いというのは、今大会でもさらに強調された。そういえば毎年の花園高校大会も元旦の4試合がとても面白い。今後海外大会の観戦はやっぱり準々決勝を軸に考えていこうと思う。 盛り上がったラグビーW杯だが、これでラグビー万々歳かというと、

          ラグビーW杯を終えて

          終わりと始まり

          2023年8月2日(記載日) フランスW杯が開幕したこのタイミングでは相応しくはないのだが、書き留めて途中だったもの、しかも自分にとって非常に大きな出来事だったので、W杯について書く前にしっかり書き残しておきたい。 7月14日、南アフリカから帰国した。20歳以下日本代表に関わることができ、世界大会に帯同してきた。してきたというか、させてもらった。当時の所属チームの不祥事による活動停止で、わずか4試合でシーズンが終わった。自分自身からだが空いたこともあって、他のチームメイト

          人間万事塞翁が馬

          2023年6月18日 6月は日本のトップカテゴリのラグビーでは年度初め。ほとんどの選手やスタッフが6月〜5月までの契約のため、この時期各チームで新体制のリリースが行われている。 私は3年間お世話になった日野レッドドルフィンズを退任しこの6月から東芝ブレイブルーパス東京にお世話になることになった。2部で苦しんできた身としては非常にありがたい話でもあると同時にD1の世界を知らないことからいろいろと大変なことはあるだろう。強豪かつ伝統チーム。昔所属していたトヨタが何度立ち向かっ

          人間万事塞翁が馬

          ここで働くということ

          2022年4月3日 リーグ戦は終盤に入って、チームは当初の目標が未達になり、残りの試合、しっかり前を向けるか、何をどのように戦うか大切になってきた。 この時期、3月末から4月当初、リーグワンの各チームは契約するスタッフや選手との更新の「有無」を個別に通達される。運良く「継続」が許されるスタッフや選手はともかく、「継続無し」という通達をもらった場合はそ瞬間大きく状況が変わる。転職活動が強制的に開始する。 私自身はこれまでこのような経験は2度。10年ほど前と、一昨年前。当時

          ここで働くということ

          可愛く揺れる双葉

          2022年3月23日。NHKの番組、18祭が昨晩放映された。今回はあいみょん。およそ一年くらい前だろうか。あいみょんが担当と知り楽しみにしていた。この番組はここで詳しく説明する必要もないだろうが、1000人の18歳世代の若者と人気アーティストがコラボする。数年前のRadwinpsの回を偶然観て18歳世代とは全くかけ離れてるくせに感動した。今でもあの番組の曲、かっこいい「万歳千唱」、そして「正解」の”採点基準はあなたのこれからの人生”というフレーズは心に残ってる。 今回はコロ

          可愛く揺れる双葉

          2021年を振り返って2022年を迎える

          2022年を迎えた。今は1月1日の深夜。 今年は紅白をかなり通して観た。面白かった。2022年はコロナのことを含めて今までよりは楽しい年にしたい。そのためにも、今更だが昨年2021年を簡単に振り返ってみたい。 1月 自宅作業で過ごし迎えた2021年。開幕が延期になったトップリーグ。日野の練習と練習試合に明け暮れる一方で、コツコツだがTableauでのデータ処理を学ぶ。 2月 引き続き開幕へ向けた準備。20日のヤマハ戦は完敗した、だけでなく花園でのビデオセッティングが

          2021年を振り返って2022年を迎える

          とりあえず〜五輪閉幕

          2021年8月9日 オリンピックが閉幕した。ひとまず開幕時に書いた自分の投稿に対するリアクションを含めて、大会についての所感を書き残しておこうと思う。 1.とんでもない大偉業の連続〜日本選手団の戦績まずはここ。国別の対抗は五輪憲章に反しているとは言え、メダル獲得に苦しんだ20年程前を思い返せば隔世の感がある。27個の金メダルを含む史上最多の58個は素晴らしい。やはり自国選手の活躍には盛り上がる。自分自身も元気をもらったし、連日メダルを取りまくる日本選手、とりわけ若い選手の

          とりあえず〜五輪閉幕

          Tokyo 2020+1キックオフ

          本当に東京にきた 2021年7月21日 オリンピック開幕週、今日から競技が始まる。予定通り東京はとてもとても暑い、台風もやってきている。テレビはオリンピックで盛り上がり始めている。 2002年、ソルトレーク大会の際に当時勤務していた国立スポーツ科学センターから現地に派遣され、村外スタッフとして、村外拠点JapanHouseの環境整備を行った(と言っても自分が行ったのは先輩研究員の手伝いとアイスホッケー観戦と、最後の最後でUSOCのパフォーマンス分析センターに潜入できたくら

          Tokyo 2020+1キックオフ

          ダビテ

          2021年4月25日 ラグビーのトップリーグはノックアウトステージであるプレーオフトーナメントに入った。私が所属する日野レッドドルフィンズはホワイトカンファレンス7位、1回戦でトップチャレンジ4位の清水建設ブルーシャークスと対戦、相手の果敢なプレーに大苦戦したものの最後はコンタクトの強さや強みであるスクラムで押切って2回戦へ進めることができた。 そして今日の2回戦。相手はレッドカンファレンス2位のトヨタ自動車ヴェルブリッツ。自分自身が2003年からの10年間過ごしたとても

          いよいよ古巣と対決

          2021年3月8日 なんとかトップリーグが開幕できた。もう三節を終えた。コロナ対策、選手も大変だが、医療スタッフやマネジメントスタッフの献身には本当に頭が下がる。この経験がいつか成長の糧になることを願いたい。 さて、我がチームは、開幕戦からトップクラスの強豪との対戦が続き、目下3連敗である。点差もあって改めて厳しい現実をつきつけられている。しかし、今週からはリーグ中堅クラスとの対戦が続き、本当の実力が試されるときが来ている。 個人的には、今週末の古巣NECとの対決が楽し

          いよいよ古巣と対決

          トップリーグ、開幕延期

          本当は14日の直後にきちんと推敲して文章を整えてアウトプットすべきだったが、怠慢していた。改めて、記録を残す意味と意義を感じて、つたない文章だが、発出する。 久々の投稿。前回は確かアルゼンチンがNZを破ったとか、そんな辺りだったと思う。今回は自分の周りのこと。 2021年1月14日 ようやく開幕を迎えられる、と楽しみにしていた最後のトップリーグが、いきなり開幕週から延期になった。グラウンドへ向かう車中でこの知らせを受け、とてもがっかりした。 昨シーズンはコロナ、だけで

          トップリーグ、開幕延期

          プーマース大勝利

          2020年11月15日、世界のラグビーで歴史的な日となった。アルゼンチンが30回目の対戦でNZに初勝利。伝説的SOポルタでも果たせなかったNZ撃破の報は瞬く間に世界中のラグビーメディアを駆け巡った。幸いにはリアルタイム(オンライン)観戦でき大勝利を見届けることができた。 アルゼンチンの勝利は何と言っても強烈かつ統率が取れていた防御。強烈に前に出るタックルながら成功率90%(152回成功/16回失敗)と安定性も高いのだから、攻撃力が高いはずのNZが何も出来なかったのはやむを得

          プーマース大勝利