戴冠とこれから

2024年8月記述

2023年5月26日はジャパンラグビートップリーグ決勝だった。
いま所属している東芝ブレイブルーパス東京はリーグ戦を2位で終わり準決勝で府中のライバルを下し決勝へ進んだ。チームとしては約10年ぶりだという。
自分自身が最後に決勝まで行ったのはいつだろうか。記憶をかなり辿らないといきつかない、決勝ってそのくらい縁遠い存在だった。

舞台は国立競技場。これはチームとしては初めて。
試合前日、決勝の舞台の下見を経験できた。シーズンを戦い抜いた2チームだけに与えられた特別な舞台と時間。心地が良い。自分自身は4回目の決勝。過去3回はすべてトヨタ時代。2004年にNECにうっちゃられ、2006年には堅牢東芝に立ちはだかれた。2009年には前半20点差のリードを保てず三洋にやられた。その後チームが変わっていくたびに優勝・決勝は勿論リーグ戦上位、さらにはリーグ戦に勝つことすらなかなか叶わない状況になっていき、次第次第に優勝は現実的案目標にならなくなっていった。しかもそのなかで学生に2度も負け(2006年2月にトヨタ時代の早稲田、2016年にNEC時代の帝京)てもいた。細々とこの仕事を続けていって所属チームの強化に少しでも貢献できればいいなと思っていた。

結果、勝つことができた。チームとしては14年ぶりの優勝だという。個人的には21年目にして初。正直言めちゃくちゃ嬉しい。入団一年目で実際はそれまで関わってくれた人たちの蓄積による貢献が大部分なのは重々認識している。優勝してもおかしくはない戦力だから当然という声も聞いた。自分よりずいぶん若い人材で何度も優勝を経験していることを知っているので今回によってことさら何かのニュースになることでもないし、粛々と内々で身分相応に喜んで、そして次の目標に向かおうと思う。

6、7月は休むことができたし、いろいろな人に会ったり話したり貴重な時間を過ごせた。地元新潟で15人に満たない部員数のなか屈託なく純粋にラグビーを楽しむ遙か後輩たちの笑顔は新鮮だったし、高校時代のチームメートの墓前に優勝を報告できたのも、嬉しかった。

名古屋まで行って聴いた4回目のあいみょんもよかった。今回はHYとの対バン。とてもよかった。あいみょんの歌うNAOには圧倒された。時間を作って会ってくれた元チームメートとの楽しい時間も充実した。

高校時代のチームメート、いまは事業で成功を収めてる彼との時間も刺激をもらった。50を過ぎてなお学び続ける姿勢すごい。

家族とじっくり過ごす旅行ができたのもよかった。北海道で野生のヒグマや希少な動物に出くわした。シャチの背中を眺める2時間も新鮮だった。旭山動物園は灼熱だった。網走ロイヤルホテルの懐かしい姿に再見できた。
最近の久々に会う大学のチームメートとの時間は自分の未熟さを痛感した。

時間の経過と当時の想いと、大切にしているものは人によっていろいろなんだと思う、その気持ちは大事にしたいし、他の人が大切にしてることを土足で踏み荒らすことだけはしないようにしたいと自戒。

母校筑波大の100周年パーティ。改めて自分がこの仕事を続けられているのは先輩や仲間の存在あってだなと痛感。OB会費を払うモチベーションが上がった。

いま8月下旬。そろそろ新シーズンが始まろうしている。菅平では大学の練習試合が佳境、U20で一緒だった選手達が輝いてる。社会人のトップイーストはお世話になってる人たちが最前線で戦うので見逃せない。また新しいシーズンが始まる。ワクワクである。


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