Tokyo 2020+1キックオフ


本当に東京にきた

2021年7月21日
オリンピック開幕週、今日から競技が始まる。予定通り東京はとてもとても暑い、台風もやってきている。テレビはオリンピックで盛り上がり始めている。

2002年、ソルトレーク大会の際に当時勤務していた国立スポーツ科学センターから現地に派遣され、村外スタッフとして、村外拠点JapanHouseの環境整備を行った(と言っても自分が行ったのは先輩研究員の手伝いとアイスホッケー観戦と、最後の最後でUSOCのパフォーマンス分析センターに潜入できたくらい)。あれから20年経った。まさか東京に夏季大会が来るなんて、いまだにあまりピンとこない。

言うまでもなくオリンピックはスポーツ関係者の最高峰の舞台だ。
オリンピアンであること、オリンピック関係者、更にはオリンピックファミリーとはスポーツ関係者の成功者を指す。自分自身は各大会でTVで熱狂し感動し元気をもらった。

そんな大きな舞台が自分の街にやってくる。1964年大会のように、その後いつまでも語り継がれるような歴史的なイベントに直面している。


2010年頃だっただろうか、再び東京に招致するという話を耳にしたとき、あまりピンとはこなかった。ただ知人やお世話になった先生が深く招致に携わることで
招致のプロセスや結果はかなり気になるようになった。2016年招致の失敗で関係、ご尽力されていた方々の落胆ぶりは今でも記憶に残っている。

2020年大会の招致が決まり喜びに沸く国内スポーツ界だったが、
自分自身は没入できたわけではなかった。
本当に来ちゃうんだなと。

東京都民としてスポーツ関係者として本当にオリンピックが来るのか、
1964年大会といえば、映画「三丁目の夕陽」で、次第に完成されていく東京タワーをイメージする。この東京2020を、未来の人たちは、どう描いていくのだろうか、楽しみである。

東京大会は大きな壁との戦いは開幕を迎えた今もまだ続いている。
競技場、エンブレム招致に関するお金の問題、組織委員長の辞任、
開会式の関係者の辞任と再任された人物の過去の言動。

そして、コロナ。

スポーツだけでなく、全ての人たちの生活に大きな大きな影響を及ぼしているコロナ。1年の延期で完全な形を高らかに謳った2020プラス1東京大会だが、事態はそれほどスムーズではなかった。
しかし、ともかく大会は開幕する、だろう。

現時点での自分はこの大会を手放しで歓迎できていない。
運営に携わるリーダーたちの諸種の立ち振る舞いはいろいろな事情があるとは思うが、甚だ残念である。


自身の気持ちの変化、社会がどう変わっていくか

アスリートを応援したいという気持ちは強い、はずだ。
少しでも自分自身と関わりがある人が出るような競技ならなおさら。地元新潟の大学から地道な努力を重ねてオリンピック選手を輩出した同級生は素晴らしい。
過去の大会でそうだったようにどうせ始まってしまえば感動する、かもしれない。
運営のおじさんたちのポンコツぶりなどはスポーツの偉大な力でかき消されてしまいやっぱり開催してよかったよね。スポーツっていいもんだよね
関係者の方々、本当ありがとう。批判してたりしてごめんなさい、と、自分自身が言うようになるだろうか。

無責任かもしれないが、現時点では全く分からない。

自分自身は幸いなことに、昨年からのコロナ、そして突然のチームからの契約延長無しからの就職活動が結果的に上手く落ち着き、生活の上ではコロナの影響はさほど受けていない。しかし、ラグビー活動、日常生活、ありとあらゆる制約を
受けている。コロナ禍のまっただ中で走っている気分のなかで
オリンピックの感動、スポーツの力、アスリートに対する理屈抜きの応援したい気持ちが芽生え高まってくるのだろうか。

正直にしっかりと見届けようと思う

開幕したら気持ちが高まって没入するに決まってるだろうか。

今のところなんとも言えないのである。
批判的なニュースに惑わされているだけだろうか。
そこまで自分自身は批判的でも興奮はしているわけもない。
ポンコツなリーダーたちの言動失言にも、それほどの怒りは感じない。
粛々と進められていく開幕準備をとても遠い世界のことのように思えている。

オリンピック。そしてその後のパラ大会。自分自身はどう迎え、そしてどう振り返るだろうか。

自分が生きてるうちはもう夏季大会の自国開催はないだろう。スポーツ関係者であり、オリンピックはスポーツの最高峰の舞台である以上、コロナだろうが、運営がポンコツだろうが、矛盾に満ちあふれてたプロセスだろうが、それとこれとは別の話で、この歴史的事実を、目の前の選手達の真剣勝負をしっかりと見届けたいと思う。


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