人間万事塞翁が馬

2023年6月18日

6月は日本のトップカテゴリのラグビーでは年度初め。ほとんどの選手やスタッフが6月〜5月までの契約のため、この時期各チームで新体制のリリースが行われている。

私は3年間お世話になった日野レッドドルフィンズを退任しこの6月から東芝ブレイブルーパス東京にお世話になることになった。2部で苦しんできた身としては非常にありがたい話でもあると同時にD1の世界を知らないことからいろいろと大変なことはあるだろう。強豪かつ伝統チーム。昔所属していたトヨタが何度立ち向かっても跳ね返されてきた東芝というチームは一体どういう文化があるのか、「中の人」として体感出来るのはとてもありがたい。

また、今現在は20歳未満日本代表、U20代表にか関わらせてもらっている。リーグワンと日程が被るなかでたまたま日野がこういう状況になったこともあり、自分としては非常にラッキーだ。明日、いよいよ南アフリカの世界大会に出発する。本来ならこの場は学生や若いアナリストが活躍する場、私のようなベテランはそれを支える立場なのだろうが、今回はありがたくこの機会をいただき本当に光栄だ。次代を背負う選手の晴れの舞台を支援できる。子ども、いや子ども以下の年齢だろう。彼らとたくさん話すわけではないが、浦安のホテルで長らく続いた強化セレクション合宿を乗り越えた彼ら。選ばれた選手は本当におめでとう。何度もの合宿を経て残念ながら南アフリカへいけなかった選手、所属チームでの活躍を見ていきたい。

今回、対戦相手がまたとてつもない。2大会優勝中のフランスはほぼすべての選手がTop14に所属、所属するだけでなく多くの選手が主戦でプレーしている。そしてウェールズ、さらには3戦目はあのNZ。およそ20年前に代表に関わったときに感じた以上の興奮。こんな舞台に、自分が関わる、ありがたさしかない。ロブHCに感謝だし、日本協会にも本当に感謝だ。

そういえば今年はエリス伝説から200年である。そしてコロナ禍で3年開催されなかった久々の若者の祭典。ケープタウンという遠い場所。どういう1ヶ月になるか。遠征での仕事はもちろん楽しいことばかりではないだろうが、大変さを噛みしめて、充実した1ヶ月にしたい。


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