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第1章

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修行人、29年目の狂想

修行人、29年目の狂想

(※めちゃ長いです。)

脳神経外科実習もあと1ヶ月も経たないうちに終わる。

GWはゆっくりと自分を見つめる期間だった。

今回はこれを読んでくれている人に向けて私のこれからの展望と思いを吐露しようと思う。

これを見て何か参考になれば嬉しいし、私は自身への自戒を込めた記事にしようと思っている。

この記事を書こうと思ったきっかけは、、、

GWに入る前、最後のオペレーションカンファレンスでのこ

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見失わないこと

見失わないこと

見失わないこと。

自分を褒めてあげること。

優しくしてあげること。

最近、自分に言い聞かせていることば。

共働きの両親を持つ私は、小さいから習い事をたくさんしていた。 

お父さんとお母さんはヴァイオリン教室の送り迎え、家でのスパルタ指導、水泳の送り迎え、塾の送り迎え。

本当に色々やってくれた。

それでも、小さい頃、特に平日はひとりぼっちで長期休みは一回りも上の人たちとよく合宿とかに放

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My Answer

My Answer

バイト先でふと、外国人になぜ私はいつも前向きか聞かれたので、誤解のないように言ったことば。

私は決していつも前向きなわけではない。

ただ、常に自分の中の感情と向き合い、それを次に生かせれば良いと思って生きている。

When you are down, let yourself be down.

No one can be happy all the time, I try to do mo

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目標より恐怖を明確にする

目標より恐怖を明確にする

これは私が常日頃心がけていることである。

備忘録としてここに書き留める。

そして、自分への刷り込みとして。

楽観視やポジティブを掲げている人達がいるが、私にはそれがどうやら出来ないのだ。

ここで言っておきたいのは、

それらを掲げている人を非難したりしたいわけでは毛頭ない。

私には

楽天家を装うことしかできない。

それは、、、

裏を返せば楽天家を装っているだけで、

未知の恐怖に怯

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余白に馳せる希望

余白に馳せる希望

何にでもにも余白という空間が存在する。

紙に書いた字の間の隙間

改行のスペース

脳の中でも神経細胞と神経細胞の間のシナプス間隙という名の空間

コミュニケーションの中での間

など。

この『間』というものはとてつもなく重要な役割を果たしていると私は思っていて、、、

私にとって、この空白は希望でもある。

実は1年という空白の期間を経て、研究室を訪れた時、

私は失礼ながら、、、

先生は

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交わることのない世界

交わることのない世界

先日、京都から友人が来てくれた。

その友人は、以前とあるプロジェクトのプログラミングでアイデアをもらったとことがきっかけで、

趣味の美術とカフェ巡りが共通することもあって、たまに連絡をとる仲である。

研修医をやっているその友人は、金沢に行くついでに帰りに私の近所に寄ってくれた。

私の日々のルーティーンでもある、

大好きな珈琲屋さんとお肉屋さんとお菓子屋さんと、

大好きなガラス工芸とパン

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また会う日まで

また会う日まで

久しぶりにいろんな複雑な思いをかかえて研究室へ行った。

それは、

「もうあなたには教えることがない。」

と言われて1年が経ち、、、

ひょんなことで先生の旧知の友人を繋げてから今年に入って2回目の訪問だった。

私は先生に

「嘘はつきたくないので、先生に教わった良いことも悪いことも辛かったことも嬉しかったことも全て伝えました。」

と言った。

間を置いて、、、

先生はその旧知の知人を

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忘れられない一日

忘れられない一日

ふと、忘れられない一日の記録をば。

とある日の外来で、私はいつものように教授の隣で外来見学させていただいていた。

それは、重度のもやもや病の患者さんだった。

その方は
父、母、妻と4人でいらっしゃった。

片足を引きずりながら、そして半分麻痺の残る顔で

こ ん に ち は。
よ ろ し く お 願 い し ま す。

と一言。

最近、脳梗塞を起こして、山の中の病院から紹介されてきた方だっ

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エゴイズム

エゴイズム

いきなりの告白だけれど、

昔、私は

世のため人のために......○○○○○します。

とかいう人間だった。

しかし、言っている当の本人は何処かで矛盾を感じていた。

それは何かというと、、、

自分のことも世話できないのに、、、

人のためとかどの口が言っているのだろう。

どこか恩着せがましくはないか、、

という自分に対しての素朴な疑問だった。

そして、それを見事に打ち砕いてくれる、

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夢を見ながら現実を重ねていく

夢を見ながら現実を重ねていく

この言葉は

とある先生からの幾つものアドバイスの中でおそらく、1番共感できた言葉。

これを読んでくれている人は、、

どうしても欲しいものがあって、

ようやく手に入れたけれど、

いざ、自分の手元に来て、見てみると、、、

これは予想していたものじゃなかったな。

そんな経験をしたことはないだろうか。

私は何度もある。

それは、モノでも経験でも。

中でも1番鮮明に自分の中に残っているエ

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冷静と情熱の狭間で。

冷静と情熱の狭間で。

この前、週末にふと、

ご近所同士でご飯たべようぜ!

となり、近所の3人でとあるご飯屋さんに行った。

その車内、

私がエネルギッシュなボンバー子だからという理由で、、、、

場がうまい具合に調和するように

気の利く同期は、

ENYAのアルバムを車内で流してくれていた。

いつもはBeatlesの曲をよく流すみたいだけれど、、、、

ごめんね。

それはともかく、

途中で

EnyaのB

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ちょこれーとばなな

ちょこれーとばなな

いきなり、なんのこっちゃ?

って思う人は思うと思うが、、これは私が人生を生きていくためのちょっとした隠し技である。

あくまで、私は、、だけれど。

ここでいきなりだけれど、

チョコレートバナナになる前の

バナナ

のことを考えて欲しい。

バナナはこれから大冒険にでるのだ、

まず、バナナはチョコレート一面の広い深い大海原にでる。

そして、どっぷりとチョコに浸かり、

そしてそのチョコか

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落ち着く

落ち着く

今は脳神経外科を実習で回らせてもらっている。

心身ともに鍛えられる環境に身を置いていて、

オペ時間が6時間を超えることは良くあるし、
深夜にオペが入ることも良くあって、

外来の症例、回診の症例、朝カンファ、夕カンファ、常にお腹がいっぱいになりながら必死に、毎日を過ごしている。

私が選んだ実習先。

まだ、脳外科に進むことは決めてないし、

まさか、2つ返事で

はい、入ります

なんて口が

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こころをととのえる

こころをととのえる

私には大きな心の支えがある。

それは今までずっと書き溜めてきている
日記。

毎日、朝起きてから寝るまで、何時に起きて、何を食べて、誰に何を言われてその言葉に対して何を思って、この先どうするか。

全て詳細に書き記している。

こんなふうに書くとコイツは

スパイか?ヤバいやつか?

と思われてしまうかも知れないけれど、

そう思うなら、それはそれでいい。

これはとても役にたつ。

日々沸き起

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