「親を裏切ること」のススメ

私は、母に対して
強烈な劣等感があった。


私の母は、スーパーウーマンだ。


離婚したあとも年収は1000万以上。
私たち姉妹を育て、自身の会社も大きくした。


子供の私が言うのもおかしいけど、見た目も美しくセンスもよく、文句のつけようのない親だ。


ただ一つ、
私にとって母は完璧すぎた。



その完璧さゆえ、
母と瓜二つな私は
小さな頃から母と自分を比べ
「私はやっぱりダメだ」と
自己否定ばかりしてきた。


大人になってからは、
特に酷かった。



同じ会社で、
取締役と一社員という関係。

どうやっても敵わない。




誰と会っても、
誰と話しても

常に比較され
「お前は劣っている」と言われている氣がしていた。





今、私はアドバイザーとして
様々な人の相談にのっている。



ブログでは私の過去をありのままさらけ出しているので、似たような経験をしている人も多く集まる。



「完璧」な親に育てられた子供は苦しい。



それなりに良い子を演じることが出来て、
さらに氣を使って他人と関わることができる。



「まだできるはず」




敏感なはずなのに、
親のように完璧を目指し
ストイックに自分を虐待する。


「やっぱり劣っている」

「親の七光り」


それは、経験を重ねるほど
強固になる。


完璧な親の言うことは
絶対。



苛立ちと同時に
他人には想像出来ないほど
親を尊敬している。

複雑な感情。




恐ろしいほどに自分を否定し
それはやがて
他人への批判に向かう。

完璧な親
完璧になれない自分
他人を見下すことで
自分の価値を確かめる。



でも、そこには他人を見下すための武器、
つまり社会的地位のある「完璧な親」がいなければならない。

その行動は結局、「自分には何もない」と言う現実を確認することになる。




今回の元農林水産事務次官の男性が、引きこもり氣味だった長男を刺し殺した事件も同様の兆候があった。



完璧な親
親のようになれない長男
ゲームやTwitterの中で行われた見下し



殺人が起きてしまったことは
もちろん許されない。



だが、この「親子」を見ているとこういう関係性をもつ親子は山ほどいると思った。






一部の人たちからは、「こんな息子なら殺されて当たり前」という声もあった。




私は違う。
私は、殺された男性が可哀想だと思った。




きっとずっと自分を責めてきたのだとおもう。

ずっと苦しかったのだと思う。




完璧な親のように、という
周りの期待を痛いほど感じ
そうなれない自分を
小さな頃から
殺し続けてきたのかもしれない。



どこにも居場所はなく
やっと見つけたネットの中では
やはり「完璧な親」を武器にしていた。


自分に完璧を求める人は
必ず他人に完璧を求める。


それは、他人への批判となり
攻撃となる。




息子の言動を見た親は、
その不安行動の根源ではなく
存在そのものを消した。


完璧ではない息子は
やはり受け入れられなかった。


何度も言うが、
このような親子は山ほどいる。



私は、「親を裏切ってもいい」と自分に言い聞かせてきた。



同じように親子関係のアドバイスをさせてもらうときも、同じことを言う。


完璧な親であっても
毒親であっても




子供はいつも純粋に
親に好かれたいと思って生きている。

親が褒めてくれるのが嬉しい
親に認められたい

誰しもが子供のころに感じる感情だ。



それを長年否定されてきた
人たちはどうなるだろう?



純粋であれば純粋であるほど
敏感であれば敏感であるほど
出来ない自分を責めてしまう。


「なぜ?」

「私にはやっぱり価値がない」

「私は親に愛されてない」



親が好きなほど、
''愛して欲しい''
''認めて欲しい'' は
強くなり

やがて憎悪に変わる。



だから、私は
親をちょっとだけ「裏切る」ことを勧める。

しかも、早いうちに。




自分のやりたいことを
自分の好きなことを

親に氣にいられるためではなく
ほんとうの自分の表現として

反対されても
突き通すこと。





親への「裏切り」は、
ふつう思春期や反抗期にある。



私たちは、思春期に
親の常識を跳ね飛ばすほどの
情熱をもって

自分の好きなものを追求する。


だが、それは
子供によって遅い時期になることもあるし

親からしたら社会的価値が無いことかもしれない。




私が「裏切り」と言っているのは、

親がもつ「理想の子供」像を裏切るからだ。



理想の子供なんて
クソくらえだ。



子供は親の持ち物ではなく、
独立した個人として
私たちは
親に知らせる義務があると思う。





そして、親は
子供がどんなに大きくなろうと、
子供の好きなことがどんなに親から見たら社会的価値が無かろうと

子供の「裏切り」を
受け入れる愛がなければいけない。




それもなく、
過保護をこじらせ
「こいつはダメだ」という烙印を押されてしまった子供は
帰る場所がなくなる。

その子供は、もう他人を傷つけることを厭わなくなる。




子供は親を裏切り、
親はその裏切りを受け入れ

親離れ
子離れを経験しなければ
愛情を憎しみに変えてしまう。



親の過干渉や関係に悩む大人は多い。

親と子供は別物だ。
子供は自分の人生を選択できる。



私たちは自由なんだ。




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