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夜にゆっくり読んでほしいnote

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自分が書いた中で、夜にゆっくり読むのが合いそうなnoteたち。
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#エッセイ

暮らしの幸せを守る「自分なりのルーティン」を意識してみる。

暮らしの幸せを守る「自分なりのルーティン」を意識してみる。

自分の中の「最低限の幸せライン」を知ることは、持続可能に生きる上でとても大切です。

わたしはどうやら、どんなに忙しくても「自分にとって幸せな時間」を守ることが大切らしいと最近気がつきました。衣食住や睡眠のほか、自分にとっては「朝晩のルーティン」が意外と大事な時間になっています。

例えばわたしの朝のルーティンは
・蒸しタオルで顔を温める
・白湯を一口でも飲む
です。

朝起きたらタオルを電子レン

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目が溶けるくらい泣いた日。

目が溶けるくらい泣いた日。

「できない」「役に立てない」「申し訳ない」と雪だるま式に自己否定をしてしまうことがあります。貢献感をもって仕事をしていても、それはいつのまにか忍び寄っていて、だんだん動けなくなったところを背後から刺されます。

今週はまさにそんな週でした。

先輩とのふとした会話をきっかけに、涙が止まらなくなりました。仕事を進める中での「できない」が積もり積もって、噴出したようです。

先輩みたいに企画できない

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怒れない自分の行く先。

怒れない自分の行く先。

怒りの感情が湧きにくい。
湧いてもすぐにしぼんで、悲しみに変わってしまう。その後はずっと、悲しみがあるだけ。向き合って、たまに逃避して、それでも向き合って、最終的にへとへとになる。

物事を切り拓いてる人たちは、みんな何かに怒っている気がする。それは社会とか、もっと大きなもののための怒り。

漠然と、怒りへの憧れがあった。怒りは明確にエネルギーだ。わたしはエネルギーが少ない気がする。悲しみと向き合

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自分を否定するより、肯定して生きる方が何倍も難しい。

自分を否定するより、肯定して生きる方が何倍も難しい。

多かれ少なかれ「自己肯定感」を意識しながら生きてきた。極端に自己肯定感が低いとは思わないけど、タイミングによって高い時も低い時もあるだろうし、高いほうが生きやすそうだとは思っていた。

些細なことで自分を否定して、ひどい時は雪だるま式に思考が膨れ涙が枯れるまで泣き続ける。自分を否定するのはこころも身体も辛い。もっと楽しく生きられたら良いのに。

でも最近は、別に自己肯定感が高いか低いかはそれほど問

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また、ほろよいを半分こしようね。

「今年のお盆は帰ってこれないよねぇ…」

という言葉を聞いた時、わたしは少しほっとした。世間的に言えば「帰ってこれない」のだろうけど、たぶん、わたしは帰らなかった。

代わりによく電話をするようになった。出来れば週に一度、20分から1時間くらい。「うん、うん、そうなんだ。」8対2くらいの会話量で、最後におやすみスタンプを送る。ラインは既読がつくから安心するのだという。

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お酒をあまり飲ま

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誰にも見せない文章を書く人を、わたしは信頼してしまう。

誰にも見せない文章を書く人を、わたしは信頼してしまう。

すべてが開かれた人間なんていない。どれだけ曖昧でも、自他の境界はどこかに引かれている。そして、閉ざされた側のさらに奥に、その人の人格があると思っている。

「日記をつけよう」と思いたったのは5年前だった。絶対誰にも見せず、時が来たら燃えるゴミの日に出そうと決めた。

情けない心の内、ぐちゃぐちゃな感情、家族への嫌悪、浮かれた恋心、親友への妬み、理由も分からない激情…抱え込んでいたら爆発してしまいそ

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カバ子先生の話。

中学生のころの話だ。

昔の記憶になればなるほど覚えていることは少なく、彼女を思い出したのは突然だった。お世辞についての文章を読んだとき、ある記憶の扉が急にパタンと開いた。

「先生も、お綺麗ですよ」
「ありがとう。お世辞を言えるのはこれからの社会で大事だよ。」

そのとき先生がどんな表情をしていたのか、いくら思い出そうとしても思い出せない。

中学生の頃、「カバ子」というあだ名の女性の先生がいた

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その時やさしく出来る人が、やさしくしたらいいんじゃないかな。

その時やさしく出来る人が、やさしくしたらいいんじゃないかな。

きみへのお手紙の、記念すべき1通目です。

どんなことを書こうかと考えて、きみとのやり取りや、きみと全く関係ないところで考えたことを短く綴る形式にしようと思いました。読むストレスがあまりかからないようにするね。

この前は電話をどうもありがとう。0時近くに急に鳴ったので少しびっくりしたけど、きみからの連絡は安心する面もあります。ヘルプを出せるってすごく大事だと思うから。

頼り下手な印象があったけ

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「何もしない」という特別な過ごし方。

最近「ご自愛」が流行っているように思います。

ご自愛
自分を大切にすること。自身の健康状態に気をつけること。

常日頃からご自愛できれば良いのですが、
いろいろ頑張ってしまった末に「あ〜〜〜むりむり!!ご自愛〜〜!!」となる人が多い気がします。ご自愛の難しさ。

ところで皆さん、どうやってご自愛しているのでしょうか。
お酒を飲むこと?ゆっくり寝ること?掃除すること?わたしにとってご自愛とは、「気

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言葉は、時間差の魔法みたいだ。

言葉は、時間差の魔法みたいだ。

当時言われてピンとこなかった言葉が、時間を経てじわじわ効いてくることがよくあります。よくあるというか、そんなことしかない人生な気がしています。

就活生時代から、アドバイスチックな言葉をたくさんもらってきました。社会人になってからも、マインド・スキル両面において豊かな言葉をもらってきました。

「背伸びしなくていい。目の前のことに集中して取り組むこと。」
「走りながら考える、でいいんじゃない。」

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「言えるけど、言わない」を支えるおまじない。

「言えるけど、言わない」を支えるおまじない。

見えるものや聞こえるもの、表現されたものの裏には、「あえて表現しなかったもの」があるんじゃないかと思います。

昔「どうしてそういうことを言うの?」と友人に泣かれたことがあります。当時は「えっ、なんで泣くの…?」と驚いたけれど、その経験はわたしに大切な気づきを与えてくれました。

思ったことを全部口に出すのが誠実だと思っていた時期がありました。しかし、どうやら正直さと誠実さは違うと気がついたのは高

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こぼれ落ちる手前の景色

こぼれ落ちる手前の景色

どうしたらそこにたどり着くのか、

実はよく分かっていないのだけど、たまに絶妙なバランスでたどり着いてしまう場所がある。

今まで二度、訪れたことがある。行ったことがあるのに分からないというのは、なんだか少し豊かな気がする。生きている甲斐がある、というか。

日々それなりに生きていると、知らず心に降り積もるものがある。じわじわ蝕まれることもあれば、一度に多くを引き受けることもある。そうやって少しず

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いつのまにか人を傷つけている。

怖いと思う、ことがある。

どんな条件でも「傷つけていい」許可が下りることはなく、ただ「傷つけてしまった」結果だけが残る。

ちょっと前のnoteでこう書いた。自然と出てきた言葉だから書いた当時は気に留めなかったけど、後からじわじわ後ろ髪を引かれる思いになった。

わたしはたぶん、「人を傷つけてはいけない」強い戒めが自分の中にある。他の人もあるのだろうけど、どのくらいの割合の人がどの程度持ってるか

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寂しがりながら生きる。

なぜ、こうも寂しいのか。

今週から原則自宅勤務が始まりました。
仕事も生活も、運動不足の危機を除けば何の問題もありません。

原稿を書いたり調べ物をしたり、確認してもらったり、ミーティングしたり。

3食(寝坊したら2食)自炊して、お風呂に入ってストレッチをして、夜少し友人と電話したり読書したりして、一日終了。

意外といけるなぁ、と思いながら自宅勤務を続けていたのですが。

先輩とミーティング

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