記事一覧
2023に見たり,見返したもの(良かったの1,よくなかったもの2)
2023に見たり,見返したもの(良かったの1,よくなかったもの2)
陰謀論,科学者,おまえら
意識低めの院生たちの仮想院生室として立ち上げたリミナルというコミュニティで雑誌を作り,その中で「人間は皆,陰謀論者で,陰謀論こそが過去と未来の架け橋だ」という趣旨の文章を投稿しました.
その文章では少し自虐的な下げ感で終わりたかったので,科学の末席を汚す自分の研究も陰謀論でしかないかもしれないといったことを書いたのですが,今回はもうすこしちゃんと,科学者と陰謀論者のマインドの共通部分を探って
思考する文章:アカデミックライティング
文章化って大事 人間のワーキングメモリーは,現代人に必要な複雑な思考にはちょっとというか,かなり容量足りてないと言っていいでしょう.
じゃあどないして,現代を作り上げたのか,といえば文字を書き記したり,計算過程を書き出したりと外部化することで思考をデベロップし,さらに外部化ツールをスマホやらエクセルやらとデベロップして,という感じじゃないでしょうか?
で,エクセルなどという思考の補助ツールの使
学校に行こう
映画「下妻物語」をアマゾンで見ました.よかったです.そろそろ見放題からなくなるっぽいのでこの機会にぜひ.で,この下妻物語の主要人物が暴走族ということで,ちょっと暴走族に興味が出まして,「不良物語という名の搾取構造」(松本隆志, 2009)という論文や,大村英昭(1985)の書評(https://doi.org/10.20621/jjscrim.10.0_187)を読んだり,千葉のブラックエンペ
もっとみるアマプラで「ザアウトロー」がよかった
トムクルーズ主演ジャックリーチャーシリーズの,古き良きアクション映画の煮凝りにしたような名作と名高いあの「アウトロー」ではなく,ジュラルド・バトラーが主演をやっているほうの「ザアウトロー」が意外とよかったです.以下はアマゾンの紹介文です(https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07N48VWJK/ref=atv_dp_share_cu_r.)
≪最強の
溶けた海:ネットの表現へのメモ
・「怒られ」「〇〇チャレンジ」:「自発性」「偶発性」を強調し,行為の責任という意味での主体性を減じる.
・「って」or「述語の省略」:意味,あるいは発話の完了を示さず,故に他者からの応答性を減じる.あるいは発話主体の立場を焼却.コミュニケーションの主体としての立場を減じる.
アンスパック読んで贈与と継続について
贈与のサイクルとは「明日に他者から何かを受け止めるために,今日他者に与える」という相互的な好循環である.望ましいものだが,その実践が自律性を獲得するのは難しい.お互いがお互いのためになるそんな関係,コミュニティはなかなか形成されない.
対して自律しやすい循環もある.それは「殺した者は殺す」という復讐のサイクルである.復讐は,殺した人を殺す時,殺した人を取り除く行為そのものが新しい殺人を生じさ
フーコー,サックス,セルトー,反権力
フーコーは我々の日常の中の隅々に規範的権力を発生させ,それらに基づく秩序を内面化させる「装置」があることを示した.例えば,検査と統計による標準化でわれわれは「何かが異常であるか,そうではないか」また自分たちのランキングに取り憑かれるようになっている.
そしてサックスは,赤ちゃん,子供,先生,大人といった我々が用いる標準化されたカテゴリーが我々の行動を制約し,行為の資源となる装置であることを示
おれと学業せん???
某ゴミ学会と揉め,まともで有名なとこに投稿したるぞ!!!ということで討ち死にを繰り返し,大した業績もなく博士課程も2年目となったおまえです.
そんな無惨な日々ですが,何故だか元気に討ち死にの日々やっています.変な薬のおかげかもしれませんね.
いや,変な薬のおかげだけではなく(薬のおかげもある),コロナの影響で大学施設の利用やもろもろの交流ができなくなるであろうことを見越してdiscord上でバ