おまえ

最近は論文書く前のアイドリングに文字を打ったのをあげてます。

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最近の記事

ランニング地下鉱山発掘

序 カーボン内蔵厚底シューズの魅力 2016年のリオオリンピック以来,ランニング界ではNIKEが開発したソールに厚みのある「厚底」シューズが席巻している.従来は衝撃吸収や軽さに特化した安定感のあるランニングシューズが親しまれてきたが,ソールに高反発の素材を用いて「推進力」を得ようとするのが厚底シューズである.以下参考 厚底シューズの素材にもメーカー毎に様々なものがあるが,硬いカーボンプレートを内臓したものが主流となっている.とは言え,カーボンプレートを内蔵するとどうして「推

    • ダイエット法まとめ

      毎日10キロ走り,小一時間筋トレ.あと野菜は基本.

      • 2023に見たり,見返したもの(良かったの1,よくなかったもの2)

        2023に見たり,見返したもの(良かったの1,よくなかったもの2)

        • 今年みたもの見返したものリスト(2023/11/21)

          陰謀論,科学者,おまえら

           意識低めの院生たちの仮想院生室として立ち上げたリミナルというコミュニティで雑誌を作り,その中で「人間は皆,陰謀論者で,陰謀論こそが過去と未来の架け橋だ」という趣旨の文章を投稿しました.  その文章では少し自虐的な下げ感で終わりたかったので,科学の末席を汚す自分の研究も陰謀論でしかないかもしれないといったことを書いたのですが,今回はもうすこしちゃんと,科学者と陰謀論者のマインドの共通部分を探ってみたいと思います.  さて,やってみましょう.これを読まれる皆さんはまぁ,科学

          陰謀論,科学者,おまえら

          20230224日記

           健康グッドニュースと健康バッドニュースしかないんですが,バッドニュースから.  最近は研究報告や論文の修正などに追われ,追われてはいますが,故碇シンジ氏と約束した「何もしたくないという気持ちを世界や美少女などよりも大事にする」という約束のために,やってません.最近は家事など生活を保つ最低限のことを終えたら酒で曖昧になっています.ので,1日3度の太田胃酸で胸焼けに対処しています.いい薬です.安くて胸焼けしなくて安いお酒を知っている方はおりませんか?最悪安ければなんでもいいです

          20230224日記

          記憶という嘘

          「リミナル」っていう意識の低いコミュニティをやっていまして(その紹介記事が過去にあるはず),そこから「嘘」的なテーマで文フリにむけて雑誌を作る予定があり,それに向けた私の記事の試作を思索していきます.ほなよろしゅう 「記憶は理性の礎だ」.アランムーア原作「キリング・ジョーク」のジョーカーのセリフだ.作品の文脈からこのセリフを切り離し,心理学に接続するならばこのセリフは「狂気が理性の礎だ」という意味にもなるかもしれない.  哲学から独立して科学を志し続けている心理学の始まり

          記憶という嘘

          日記0201

          ネットの一部のひとたちに流通する「インディーズの車掌」という表現がある.駅,および電車内で駅員や車掌でもないのに,かのように,真剣に振る舞う特定の人々を指した言葉だ.そして,揶揄的な文脈で使用されている印象がある.俺が言い淀むことじゃないな.「障害者への揶揄」だ.  インデーズという言葉自体は,なんらかのカルチャーやコンテンツの送り手が,大手に属さずにあるいは他所から資本を得ずに自主的に活動していること状態を意味するのが一般的だろう.端的に言えば生産体制への形容詞だ.  

          日記0201

          「ストーリーが世界を滅ぼす」の副読本

           Jhonathan Gottshall(2021)「The Story Paradox(ストーリーが世界を滅ぼす)」は,私の研究と身近なナラティブ・心理に基づく一般書で,面白く読んだのですが,所々「もっと説明が欲しいな」と思うところが多く,引用文献をあさって読んでいます.その中で面白かったHugo Mercier&Dan Sperber(2017)「The Enigma of Reason」が,語りやその理解についての進化的な説明をしたもので面白かったので,ちょっと序文を紹

          「ストーリーが世界を滅ぼす」の副読本

          思考する文章:アカデミックライティング

          文章化って大事 人間のワーキングメモリーは,現代人に必要な複雑な思考にはちょっとというか,かなり容量足りてないと言っていいでしょう.  じゃあどないして,現代を作り上げたのか,といえば文字を書き記したり,計算過程を書き出したりと外部化することで思考をデベロップし,さらに外部化ツールをスマホやらエクセルやらとデベロップして,という感じじゃないでしょうか?  で,エクセルなどという思考の補助ツールの使い方みたいなのが大事なのと同じくらい,文字で,文章で思考を補助する方法みたいなの

          思考する文章:アカデミックライティング

          学校に行こう

            映画「下妻物語」をアマゾンで見ました.よかったです.そろそろ見放題からなくなるっぽいのでこの機会にぜひ.で,この下妻物語の主要人物が暴走族ということで,ちょっと暴走族に興味が出まして,「不良物語という名の搾取構造」(松本隆志, 2009)という論文や,大村英昭(1985)の書評(https://doi.org/10.20621/jjscrim.10.0_187)を読んだり,千葉のブラックエンペラーを取材した動画(https://youtu.be/_GY58uITogc)を

          学校に行こう

          アマプラで「ザアウトロー」がよかった

          トムクルーズ主演ジャックリーチャーシリーズの,古き良きアクション映画の煮凝りにしたような名作と名高いあの「アウトロー」ではなく,ジュラルド・バトラーが主演をやっているほうの「ザアウトロー」が意外とよかったです.以下はアマゾンの紹介文です(https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07N48VWJK/ref=atv_dp_share_cu_r.) ≪最強の刑事 VS 最凶の強盗団―! ! 全米初登場No.1ヒット! 映画史に残るクライ

          アマプラで「ザアウトロー」がよかった

          マリアージュ

           有名な「猿の不公平実験」というのがあり,進化の早い段階で我々が不公平を嫌う性質を獲得したのでは?という話がある.二匹がそれぞれ同じ課題をこなしたのに,片方がぶどうをもらえて,きゅうりしかももらえなかった猿がキレるというかわいそうな実験ですね.  雑な歴史観からなんですけども,難しい思想や教条などではなく「平等になろうぜ!」つって,ろくに教育も受けてないだろう昔のフランス民衆を革命に動員させるだけのパワーがあるような気がします.やはり,人間の平等への愛には.  じゃあなん

          マリアージュ

          フーコー,サックス,セルトー,反権力

           フーコーは我々の日常の中の隅々に規範的権力を発生させ,それらに基づく秩序を内面化させる「装置」があることを示した.例えば,検査と統計による標準化でわれわれは「何かが異常であるか,そうではないか」また自分たちのランキングに取り憑かれるようになっている.  そしてサックスは,赤ちゃん,子供,先生,大人といった我々が用いる標準化されたカテゴリーが我々の行動を制約し,行為の資源となる装置であることを示した.我々は人々の行為をカテゴリーから説明し,それには権利と義務が紐づいている.

          フーコー,サックス,セルトー,反権力

          おれと学業せん???

          某ゴミ学会と揉め,まともで有名なとこに投稿したるぞ!!!ということで討ち死にを繰り返し,大した業績もなく博士課程も2年目となったおまえです. そんな無惨な日々ですが,何故だか元気に討ち死にの日々やっています.変な薬のおかげかもしれませんね. いや,変な薬のおかげだけではなく(薬のおかげもある),コロナの影響で大学施設の利用やもろもろの交流ができなくなるであろうことを見越してdiscord上でバーチャル院生室を作り,そこでなかなか充実した学業ライフをやれていたからだと思いま

          おれと学業せん???

          暇つぶしに扇動について読んだことを

           さて,扇動って怖いですね.ということで,今日はちょっとだけ扇動を見るためのレンズってのを紹介しておきたいと思います.  まず,扇動をする人たちとは「何かが社会的な問題である」と主張し,その支持を得ようとする人たちです.このために機会を伺いながら,価値観や事例や言説,メディアなどのさまざまな資源を導入して行きます.  しかしその前にまずやることは,何かが「問題なのだ」と定式化することで,「名前」をつけることで始まります.名前をつけるということは,さまざまな個別の事象を,そ

          暇つぶしに扇動について読んだことを