529.売りたいものを売るんじゃあなくて、みんなが買いたいものを売ればいいんだよ~」
coucouさんのお仕事論㊺
1.耳の痛い魔法の言葉
相変わらず、巷の中小企業や商店、マスコミは100年に1度の大不況を唱え続けている。そして商品が売れないのは不況のせい、と叫ぶ~
出版業界なども悲鳴をあげている…。
でもね、ここで二つの考えを想う~
一つ目は、マスコミに扇動されて世の中の人々までもが悲観し、大不況の合言葉をいい続けることによりさらなる大不況になる恐れがあること。
この合言葉と号令は一般消費者の財布の紐をさらにさらに閉めていくことになるもんね。
二つ目は、「大不況だ!!」「商品が売れない!!」、とただ嘆いているだけでは何も解決にならないよね。最大の問題は今こそ考え方を改め、行動を改め、新しい方法を取り入れることのような気がする。
まさにchanceなんだ~
でもね、本当に大不況だから商品が売れないのかな?
本当に不況のせいなのかな?
不動産不況、住宅不況といいつつもマンションや一戸建て住宅は売れている。するとあそこは「大手で資金力があるからだ」という人がいるよね。
でも、資金力があれば誰でも売れるものなのかな?
ある個人の電気屋さんが嘆く、「大手の大量仕入れには勝てない…」という。では、個人店で大量仕入れできれば売り上げが伸び、儲かるのかな?
「あそこは毎回大量宣伝をしているから売れている」という企業がある。
では、同じように毎回大量宣伝していれば儲かるのかな?
でもね、資金力もなく、人材力もなく、組織力もなく、大量仕入れができない、宣伝もできなくとも儲けをだしている商店や中小企業がある。
それって何故なの?
なんで、そこに目を向けないの?
「いやあ…そのような会社の存在を知らないから…」という。
では、「何故?その人には、そのような情報が集まらないの?」
みな、何かを忘れている~
みな、何か勘違いしている~
もう、時代は大きく変わっているんだよ~
これから先、どうしたら良いのかわからない、という人が多い。
これは、商売だけの話じゃあないんだよ~
人生だって、まったく同じ。
人生も生活も仕事も商売もまったく同じ~
苦しい時、迷った時、悩んでいる時、商売が上手くいかない時、売り上げが伸びない時、人はみな物事の本質が見えなくなってしまう気がする。
苦しさに囚われると何も見えなくなるんだ…る
coucouさんが事実、そうだったから言い切れるんだよ~
そう、大切なこと、すべきことがわからなくなっちゃうんだ…。
そんな時こそ「魔法の言葉(他人の意見)」が必要になるんだよ~
おそらく、心地よいアドバイスを望む、coucouさんはいつも望んできた…。だって、苦しくて辛いんだもの~
だけど、耳の痛いアドバイスのほうが真実を含んでいる可能性が高い気がしているんだ。
とかく、誰もが耳の痛い話は聞きたくなけれど、そこに多くのヒントが隠されているんだよね。
2.魔法の言葉「買いたいものを売ればいいんだよ!!」
商品を売る人のほとんどは固定観念だけで動いている気がする。
その固定観念ってね、「この商品は役に立つ」「これは消費者が必要としているものだ」「これなら儲かるはずだ」と、勝手に考えていることなんだ。
この考えはね、購入者のことを考えて勧めているので何も誤りはないと思われるけれど、もし、「自分だけがそう思っているとしたら」大きな誤りかもしれないよ。
確かに、その商品ひとつを取れば良いものかもしれないけれど、相手が必要としていなければ、どんなに素晴らしい商品であっても誰も見向いてもくれないもんね。
coucouさんの顧問~
coucouさんの顧問先じゃあないよ~
coucouさんはね、その顧問の彼から随分と学んできたんだ。
(前回に続いて再登場~)
そしてね、今回も、また教わった。
彼の仕事は電気工事屋さんなんだ。
個人営業なのに不況知らず。
彼の取引先は大手の郊外型レストランであったり、本屋であったり、商業施設が多い。
彼とある大手チェーン店の本屋に出向いたんだ。
彼はそこの照明工事や動力関係のメンテナンスを受け持ったりしている。
しかし、単なる電気屋じゃあない。
面白いことに、電気工事以外の相談事が多い。
例えば、
「この売り場はどうしたら良いだろうか?」
「売れる本と売れない本があるが、売れる本ばかりおいてもお客のニーズに答えられない。どうしたら良いか?」
「この地域の店は売り上げが伸びない…。不採算店なので辞めようか、どうか迷っている…」と相談されていた。
不思議なんだけど、電気工事の打ち合わせでなく、まるでコンサルしているようだ…。
だけどね、これが彼の秘密かも知れない。
彼は店舗屋でもなく、コンサルを職業としているわけではない。
ただ…。
「言っちゃ悪いけど、もう本屋が本だけを売る時代じゃあないよ!大切なことはお客が望むもの、必要とするものを売ればいい!不採算店だというけど、良い立地だし、大きい駐車場や売り場面積だし、このままじゃあもったいない。」
「そう。coucouさんも立地、場所も良いと思うし、特に競合店もない。出版不況ともいわれている時代もあって、本を読む人が少ない地域かもしれない…」
「そんなことはない。
だから《本屋は本だけ売っていればいい時代じゃあない》ということだよ。他店ではDVD、CD、などをレンタルや販売しているが、そんなことしても利益には結びつかない。
本自体の利幅が薄いわけだから、在庫品だらけになってしまう。
せっかくこれだけの売り場面積があるのだから、思いきって、テレビ、ラジオなどの家電製品、インテリア雑貨、洋服などをコーナーで置いてみたらどうか?お菓子や土産コーナーがあってもいい。
ただしすべて委託商品だよ。一切のリスクはない。
もうひとつ市場の価格よりも安くさせることですよ。
だって本屋なんだから。」
「いいかい、みんな売りたいものばかりを考えているけれど、売りたいものを売るんじゃあなくて、みんなが買いたいものを売ればいいんだよ~」
後日、その本屋を訪ねたら、文具やCD、DVD商品を減らし、テレビなどの家電製品(デジカメ等)、洋服小物(バック)コーナーが設置されていた。
さらに驚いたことがある、それは本やそれらの商品の配達だった。
現在、この店は売り上げが伸びているという。
この店の名は蔦屋だった…。
そう、もう本屋が本だけ売る時代は終わったのだね。
そう、業種に問題が在るんじゃあなくて、「業態」にあるんだね~
さすが、coucouさんの先生、coucouさんは学人(まなびと)になる~
coucouさんです~
みなさん、ごきげんよう~
昨日、coucouさんのもう一人の父が緊急入院した~
もう一人の父は、coucouさんの名付け親で父の最後の友人…。
現在91歳。
coucouさんは2年かけて、
「残照」というタイトルでもう一人の父の本の出版準備をしている。
coucouさんの父の本「望郷」は完成したけれど、見せることができなかった…。だから、この父には生きている間に何とか手にしてもらいたいと願っているんだ。
でもね、もうお別れなんて嫌だ…。
もう、何十回のお別れを繰り返せばいいのだろう…。
coucouさんはね、ご家族の人と会いに行った…。
もう一人の父は肺がんを患い、現在は肺に水が溜まっているのだという。
coucouさんは、父と母の最期を想い出した…。
父は、身体中の管を外したかった~
coucouさんは外してあげたかった~
だけど、医師の説得に負けて、父の両手には手袋をはめさせた。
身体を縛ろうとしたのでそれは断った。
だって、自分の意志で身体を動かせないのにバンドで縛るなんておかしいと思うからね。
このまま助かるのなら、治療を続けてもらいたかったのが本音。
だけれど、coucouさんの弟は助からないと思っていた、と後にいう。
今までも、何度も何度も救急車に運ばれ、今度は駄目だ、と思いながらも父は不死鳥のように蘇った…。そして、笑っていた~
だから、今度も必ず蘇ると信じていた…。
そう、肺に水が溜まり炎症を起こして肺炎となっていると言われた…。
だけど、それでも父は生きようとしていた。
手足を常にわずかながら動かし続ける。
それは身体の硬直を少しでも抑えようという本能からだ。
ふとんはいつも小刻みに震え続け、父は間違いなく生きようとしていた…。
どうしてか?
それはね、coucouさんと弟を悲しませたくなかったからさ…
それだけで、生き続けようとしていたんだ。
coucouさんたちは、そのことをわかっていた…。
それが父の生きる目的だったからね…
12月って、大嫌いなんだ~
父も母も12月に入院したからね。
また、12月なの?
もう、やめてほしい…。
だけど知って欲しい…。
肺に水が溜まれば必ず利尿剤を投与する。
もちろん、水分補給など喉を湿らす程度。
でも、人間の身体からこんなにも水分を排出させても、肺の中の水はそう簡単には消えない。つまり、やらないより、やった方がましだという考えなのかな。
少しでも、生きれるのなら、それも必要なことはわかる。
だけれど、生きれないのなら、苦しみ続けるのならやめさせたい…。
危篤から11日目まで生き続けた父。
coucouさんの我慢の限界に到達した…。
朝一番に出向いて、すべての管を外してもらい家に連れ去る決心をした。
その病院に向かう途中に逝ってしまった…。
母の時もそう、すべての管を外してもらうために入院してから数日後に話をする前に逝ってしまった…。(父と同じ肺に水が溜まり肺炎)
せめて、最後ならば家に連れ帰りたかった…。
coucouさんは、もう一人の父の家族にその話し合いをした…。
もし、生きることが難しいというならば延命治療をやめてほしい、と伝えた。
3回も同じ思いをしたくないからね~
すると、coucouさんの言葉が伝わった…。
もし、駄目ならすぐさま家に引き取ると言ってくれた…。
もしかすると、coucouさんは間違えたことを言っているのかもしれない…。
もしかすると、もう一人の父の家族のみんなをさらに苦しめてしまうかもしれない…。
なんと、胸が避けそうな助言なんだろう…。
気丈な娘さんはこう言った~
「父の望むようにしたい…」と。
そうだよ~
そうして欲しい~
coucouさんの言葉じゃあなくてお父さんの望むようにしてほしい。
もちろん、本人は家に戻りたい、というに決まっているらかね。
もうすぐ、567は終わりを告げるのに、まだ面会すらできない。
coucouさんの父親だったら医師を無視してでも無理やり強引に会いに行くのに、なんと悔しいことなんだろう…。
そう、天命を俟って、人事を尽くすんだ。
最後まで、諦めないよ~
今度はね、とうさん~
あなたは、coucouさんの父親なんだからね…。
coucouさんは、信じたことのない神に祈り続けている~
coucouさんのホームページだよ~みてね~
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