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就職活動に関する気づき。

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就活に苦しんだ大学時代を振り返り、今だからこそ分かってきたことを書いています。
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「体育会系」が評価される理由。

「体育会系」が評価される理由。

僕が就職活動に取り組んでいた大学時代、体育会系と評される人の存在が際立っていたように思う。決して性別は問わず、運動部に所属していた経験を持つ人が、比較的多く内定を手にしていた印象である。

当時から今まで、きっとスポーツで培った「体力」や「元気」が、なんとなくその理由である気がしていた。朝から晩まで走り回り、それでも「センパイ!お疲れ様です!」「きょうもありがとうございました!」と職場に活気をもた

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「やりたい」以上に大切なこと。

「やりたい」以上に大切なこと。

もし、いま自分が就職活動を控える学生だったならば、どのような世界が見えるだろう。歩むべき道を、見据えるべき景色を、どのように定めるのだろう。

大学時代の就活を振り返ると僕は、まるで何もわかっちゃいなかった。会社や社会、さらには自分自身のことまで。いや厳密にはすっかりわかった気になっていて、当時22歳の僕は僕なりの正義を、精一杯生きていたのではないかと思う。そう解釈して、かつての自分を可愛がってや

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「ちがい」は「まちがい」ではなくて。

「ちがい」は「まちがい」ではなくて。

就職試験における、面接の意義を考える。もちろん人によってさまざまなイメージを抱く事柄だろうが、今の僕は「お互いの相性を確かめること」だと思っている。採用する側とされる側が比較的ナチュラルあるいはスムーズに未来を過ごせるよう、直接会話や対話をしてみること。あくまでその“お互い”は、対等な立場にあるイメージだ。

ただ、少し前までの、たとえばバイトの面接や新卒として就活に挑んでいた僕ならば、「いかに採

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交通手段から決める旅行。

交通手段から決める旅行。

たとえば旅行へ行くとしたら、どのような順番で工程を決めるだろう。僕の場合は(いっしょに行く人も含めて)行きたい場所や行ける日程をまず定めて、じゃあどうやって向かおうか、どこに泊まろうか、時計や財布と相談しながら決めていく。ときにその場のノリを優先して、「あまり決めすぎない」ということを決めることだってある。まあ、そもそもあまり旅行は行かないのだけれど。

交通手段から定めるパターンはあるだろうか。

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許容できる大変なこと。

地元の高校の総合学習で、インタビューを受けた。昨年の授業で登壇させてもらったおかげか、まちづくりや地域おこしに取り組む人として選んでもらえた格好である。3年生の男女5人が事務所に来てくれた中で、とある生徒が尋ねる。

「地域おこし協力隊として、大変なことややりがいはなんですか」

まず、「やりがい」はすぐに答えられた。自分を通して、地域の人がつながりを持ってくれること。最近では焚き火やワークショッ

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「なりたいもの」がないキミへ。

「なりたいもの」がないキミへ。

「将来やりたいことがない」「何を目指せばいいか分からない」。そんなふうに未来を案じる若者を、よく見かける。自分の近くの知り合いにもいるし、最近見始めた「悩み」をテーマにしたWebコンテンツでも、街頭でマイクを向けられた男女がそんなことを話していた。

思えば僕自身は、べつに「なりたいもの」には困らない人間だった。大学生になってから、コピーライターという職業に対してひどく憧れた。その当時から書くこと

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就活の先も、また。

就活の先も、また。

大学時代の就職活動。当時21歳の僕は、コピーライターという職業および広告業界に猛烈な憧れを抱き、その世界へ飛び込むんだと信じて疑わなかった。しかしながら、自分の実力や就活への準備が足らず、いわゆる“お祈りメール”を量産。結局、新卒でコピーライターになる夢は叶わなかった。

少しでもメディア関連の仕事に近づきたい一心で就いた、地元紙の営業職。その生活の中でもコピーライターへの憧れは途絶えることなく、

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就職活動における自己分析の意味。

就職活動における自己分析の意味。

就職活動に取り組み出した大学時代、「自己分析」という言葉と出くわした。読んで字の如く、自分自身を分析すること。過去の出来事や所属してきたコミュニティ、自分が好きなものや興味のあることなどを洗い出して、それらの傾向から自己を知るというものである。まあ、わざわざここで言うまでもないのかもしれないが。

あの目的はなんだったのだろう。大学生だった僕は、自分を知ることによって「書類や面接で会社にアピールで

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就職活動とボランティア。

就職活動とボランティア。

大学時代、「就職活動でアピールするためにボランティアをしている」という人を見かけた。就活に対して一生懸命になれず、また奉仕活動にもまったく興味が湧かなかった僕にとって、その選択はあまりにまばゆかった。なんだそれ、こっちは自分のイマを生きるだけで精一杯だぞ、と。そして当時は、社会では“そういう考え”が評価されるのだなと、漠然とした解釈で包み込んでおいた。

時が経って、その包装が、独りでに剥がれ出し

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「自分の言葉」を使う意味。

「自分の言葉」を使う意味。

就職活動に取り組んでいた大学時代、「できるだけ自分の言葉で表現するように」と大人の誰かが言っていた。志望動機や自己PRなどに取り掛かる上でのアドバイスである。しかし当時の僕は、その言葉の大きさを特に感じたり考えたりすることはなかった。そもそもそれどころではなく、すなわちどうすればしっかり真っ当に見てもらえるのか不安で仕方なく、本やWeb検索ですぐに手に入る「良い例」を参考にエントリーシートを埋めて

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