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交通手段から決める旅行。

たとえば旅行へ行くとしたら、どのような順番で工程を決めるだろう。僕の場合は(いっしょに行く人も含めて)行きたい場所や行ける日程をまず定めて、じゃあどうやって向かおうか、どこに泊まろうか、時計や財布と相談しながら決めていく。ときにその場のノリを優先して、「あまり決めすぎない」ということを決めることだってある。まあ、そもそもあまり旅行は行かないのだけれど。

交通手段から定めるパターンはあるだろうか。新幹線に乗りたい、飛行機で空を楽しみたい、フェリーや在来線でのんびりとした時間を過ごしたい。こうして書いてみるとまあなくはなさそうだが、そこまで主流ではないだろう。やはりその交通手段を駆使してたどり着いた場所で、何をしたいのかどう過ごしたいのかを大切にしたい。少なくとも僕は、そんな考え方を持っている。


しかしながら、“交通手段”から考える人があまりにも多い。就職活動をはじめとする、キャリアの話である。

若き日の自分も含めて、「何をするか」「何ができるのか」ばかりを気にして就職先を探している印象だ。僕の場合は、言葉が好きだという理由だけでコピーライターに固執して、広告業界ばかりを受けていた。ただ、それは「新幹線に乗りたいです!」と言っているようなもので、まるで中身が伴っていなかった。その先でどんなことを目指しているのか、もっと言えば自分はどうありたいのか。そこが蔑ろならばそりゃあ、箸にも棒にもかからないだろう。

今の自分ならば「ナチュラルにアイデンティティを感じられる生き方」となるだろうか。そのために、地元での地域おこし協力隊という選択肢はしっくりきている。とはいえ大学時代の自分には、たしかにルーツは垣間見えたかもしれないが難解な話である。20代の時間を経て徐々に解ってきたような感覚を、どのようにしたら大学生の自分に落とし込めるのか。今は少しばかり興味が湧いている。

いつもいつもありがとうございます〜。