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母恵夢 ポエム

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自由詩を集めました。 愛媛のお菓子ではないのですが、 ご賞味いただけたら嬉しいです。
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詩│ユメ雨

詩│ユメ雨

ユメ ユメ ユメ と

雨がふる

ユメの中だけ

雨がふる

何かを探して迷子になった

ユメダケジャダメナンダ、
キライキライダイキライ!
マモリキレナイアナタモワタシモ、、

イタいイタいの嫌だから

お願い最後は歌だけが

歌だけだから

歌ってほしいのよ

優しい

優しい

あのうたを

ユメ ユメ ユメと

雨がふる

ユメの中だけ

雨がふる

あの人本当は心が泣いているだろう

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詩│地球の瞳

詩│地球の瞳

星空

木立が満天の星にめがけて枝葉を

伸ばして

小さな丘をくだると樹の幹と根が

あります

その根から丘を駆け上がる

枝葉と満天の星空が一体になる

ひとつのドームに私は立って

あなたへの思い

あなたの存在の中に包まれた

気持ちになります

どうか その微笑み

その微笑みの中に

私を置いてください

あなたの瞳の中に入った

様なこの星母子のドームで

涙の輝き 微笑み

手を

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詩│耳音

詩│耳音

耳の形は人それぞれ

わたしの言葉はあなたには

どんな風に伝わるかな

ひとたびこの手から放たれると

雨風に揉まれ形を変えて行くよ

だから私は自分の耳の形を

餃子にしてみたり

伸ばしてみたり

手を添えてみたり

この耳の骨が柔らかいように

柔らかく柔らかくしていたい

若かりし頃の母が布団の中で

眠れないというわたしの耳をよく触ってくれた

母の指のはらから伝わる感覚

安らぎとい

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詩│バスの中で揺れる心とキーホルダー

詩│バスの中で揺れる心とキーホルダー

もうすぐ君が乗ってくる時間だ

毎日乗るバスで私は

君を見かけてから

この時間が近づくと胸が高鳴るよ

君は私を見ても知らんぷりだから

君が付けていたアニメのキーホルダーはなんなのか
必死で視線をそらせながら
チラ見をし そしてその一瞬で
凝視もするという
技を磨いていた

だて眼鏡もかけて

そしてやっとわかった

魔法少女マドカ☆マギカ

だった

少女趣味なのかしら

ちょっと動揺しな

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詩│私はそれが嬉しい

詩│私はそれが嬉しい

生まれてきた

心の一滴一滴を

言葉にしてきた

わたしがわたしであったから

あなたと出逢えたならば

やっぱり わたしはわたしでよかった

この一瞬一瞬はもう二度と同じものはない

あの木漏れ日も、あの雲の形も

ならば あなたとの一瞬一瞬を

ちゃんとみていたい

ちゃんと見られるわたしでありたい

間違いだらけのわたしでも

あなたと出逢えたことは

尊いと感じた

わたしがわたしであっ

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詩│落葉讃歌

詩│落葉讃歌

金色の夕日を纏う北風にさらわれ

揺れ落ちる木の葉よ

ゆっくりときみの背中を

頬を包みたまえ

サテンに光るベールがきみを導きたまえ

母を包むような

きみが紡ぎし言の葉よ愛のもとへ

言の葉は巡る

また、荒野のもとでも紅い実が

実るだろう

今、染まり行く紅が、

ただ優しく揺れ落ちる

今になって

あるがままに

私の心に落ちてきた

確かに確かに 落ちてきた

優しい優しい優しす

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詩│宇宙の片隅にある庭から

詩│宇宙の片隅にある庭から

庭先の縁側下の桶に溜まった水が風に揺れている

光の屈折に

心が写る

矛盾だらけにみえても

この身体を通して感じている

この宇宙の片隅にある庭から

見上げる空

大空に凧を飛ばしたあの日の風

風と綱引きして大空を駆け抜けた

心は秋晴れ大運動会

グラウンドいっぱいに響くスタートのパッパァーン

グラウンドいっぱいに響く

あの子の真剣な眼差しが空に刺さる

いつしか 空は雲ひとつなく

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詩│少女の光

詩│少女の光

ベットに横たわり私は窓の外を見ている

雲一つない秋晴れ

真昼の光の中を一人の少女が走って行く

風のように

あの少女はかつての私

あの光の中を私は確かに走っていた

私はベットに横たわり走りゆくかつての私という少女を見た

その光の速さに戸惑いを隠せない

けれどここで私はその少女を見ることが出来て

その残像の光が私に微笑みをくれたのだ

何処までも澄む青空に解けていく

少女よ走れ 愛

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詩│焼き芋スマイル

詩│焼き芋スマイル

きみとの会話の日々はまるで

ホクホクの焼き芋

心に秋の実りがいっぱい

甘くて あったかい

こがねに実る 

金色の秋の夕日と落ち葉が舞う中で

きみとの会話を頬張るように楽しむ

その笑顔に私はホクホクとする

詩│そのひと粒

詩│そのひと粒

アスファルトの道路に落ちていた
どんぐりを拾って雑木林に投げた

落ち葉の中にカサッと帰った

この一粒に心が寄り添って

ロマンをみる

言の葉の小舟に揺られて
何処へ行くかはわからない銀河へ

こころは変化して
一定ではない波のようだから

ゆっくりとこの小舟に
魂だけを乗せて何処までいけるだろう

言の葉もいずれ
水分を蒸発させ
花が咲く軽やかさで
風に吹かれるだろうね

陽に照らされ土の薫

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詩│ポケットの中には

詩│ポケットの中には

ザッザッと刈り取られた
黄金が 揺れていた黄金が
くったりと横たわる

さらさらとそよいだ青葉が
揺れていた青葉が色を変え
はらはらと舞いおちる

思い出が思い出が横たわり

ゆっくりゆっくり舞いおちて 

私を肥やすかは知らぬが

夏鳥秋鳥柿畑 

巡る命の声 喜びうたう輪となりて

真昼の熱が西にかえりて茜の輪

映る朱色 髪に瞳に彼岸花

落ち葉くるくる 

いも焼き薫り

収穫を祝う秋の輪

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詩│潮風流星

詩│潮風流星

青き深き海を瞳に映す

あなたと私の蒼い孤独が凍える夜は

月が綺麗な夜だろか

星が輝く夜だろか

いいえ涙が降る夜だから

微笑み添えた傘をさそ

夜風が優しい夜だから

雨が続く空の下

月に手を伸ばして

星に手を合わせて

きみに触れたい熱冷まそ

この胸のあたたかさだけを

きみに差し出したい

あなたの言葉から心を

私の言葉に心を

あなたの涙を弾く潮風を送りたい

涙が輝きながら

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詩│今日は何を食べてもらうの

詩│今日は何を食べてもらうの

あの人の無事を知ったら

なんだか安心して

お腹が減ってきた

とびきりのうたに

玉ねぎを刻んだみたいに

涙がでた

だから仕事帰りの買い物で

食材を見ながらも

あの人に今日はどんな歌を届けたいかを考えながら

玉ねぎ

ジャガイモ 人参を手に取ってみる

今日は何を食べてもらおうか

なんて、、ね

ジャガイモって昔、意地悪な上司の

顔に見えて

力一杯ぶった切ったりしてたけど

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詩│ノスタルジアな微笑み

詩│ノスタルジアな微笑み

電車通り
アーケードを出ればどしゃ降り

少し止むのを待つ

憧れていた君の涙

うつ向く後ろ姿に傘をと

思い出がつまった

青い傘を開く

ノスタルジアな微笑み

心に差す雨傘

あれからこの傘を開く度に
君が横に並んであるいた

雨のリズム 
ひんやりとしてきた風 涙
  空っぽの心に
しとしとと雨粒

心に差す雨傘

俯く君の隣で
傘をたむけたかった

どしゃ降りの雨が止むの待っていた

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