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くじらの瞳
2024年10月20日 12:10
ベットに横たわり私は窓の外を見ている雲一つない秋晴れ真昼の光の中を一人の少女が走って行く風のようにあの少女はかつての私あの光の中を私は確かに走っていた私はベットに横たわり走りゆくかつての私という少女を見たその光の速さに戸惑いを隠せないけれどここで私はその少女を見ることが出来てその残像の光が私に微笑みをくれたのだ何処までも澄む青空に解けていく少女よ走れ 愛
2024年10月21日 19:54
きみとの会話の日々はまるでホクホクの焼き芋心に秋の実りがいっぱい甘くて あったかいこがねに実る 金色の秋の夕日と落ち葉が舞う中できみとの会話を頬張るように楽しむその笑顔に私はホクホクとする
2024年10月23日 21:33
アスファルトの道路に落ちていたどんぐりを拾って雑木林に投げた落ち葉の中にカサッと帰ったこの一粒に心が寄り添ってロマンをみる言の葉の小舟に揺られて何処へ行くかはわからない銀河へこころは変化して一定ではない波のようだからゆっくりとこの小舟に魂だけを乗せて何処までいけるだろう言の葉もいずれ水分を蒸発させ花が咲く軽やかさで風に吹かれるだろうね陽に照らされ土の薫
2024年10月26日 21:11
ザッザッと刈り取られた黄金が 揺れていた黄金がくったりと横たわるさらさらとそよいだ青葉が揺れていた青葉が色を変えはらはらと舞いおちる思い出が思い出が横たわりゆっくりゆっくり舞いおちて 私を肥やすかは知らぬが夏鳥秋鳥柿畑 巡る命の声 喜びうたう輪となりて真昼の熱が西にかえりて茜の輪映る朱色 髪に瞳に彼岸花落ち葉くるくる いも焼き薫り収穫を祝う秋の輪
2024年10月27日 18:33
青き深き海を瞳に映すあなたと私の蒼い孤独が凍える夜は月が綺麗な夜だろか星が輝く夜だろかいいえ涙が降る夜だから微笑み添えた傘をさそ夜風が優しい夜だから雨が続く空の下月に手を伸ばして星に手を合わせてきみに触れたい熱冷まそこの胸のあたたかさだけをきみに差し出したいあなたの言葉から心を私の言葉に心をあなたの涙を弾く潮風を送りたい涙が輝きながら
2024年10月11日 21:35
あの人の無事を知ったらなんだか安心してお腹が減ってきたとびきりのうたに玉ねぎを刻んだみたいに涙がでただから仕事帰りの買い物で食材を見ながらもあの人に今日はどんな歌を届けたいかを考えながら玉ねぎジャガイモ 人参を手に取ってみる今日は何を食べてもらおうかなんて、、ねジャガイモって昔、意地悪な上司の顔に見えて力一杯ぶった切ったりしてたけど今
2024年10月18日 18:22
電車通りアーケードを出ればどしゃ降り少し止むのを待つ憧れていた君の涙うつ向く後ろ姿に傘をと思い出がつまった青い傘を開くノスタルジアな微笑み心に差す雨傘あれからこの傘を開く度に君が横に並んであるいた雨のリズム ひんやりとしてきた風 涙 空っぽの心にしとしとと雨粒心に差す雨傘俯く君の隣で傘をたむけたかったどしゃ降りの雨が止むの待っていた
2024年10月19日 20:56
川面に映る建物や樹木が日の光りに輪郭を揺らすその川沿いに緑の広場があり老舗旅館と神社前の石畳の道に通じているその道をまっすぐに歩いて行けば石壁が琥珀にうつくしい建築として街の人に愛された文化ホールがあるそこで開催されたコンサートに行ったあの季節は5月その歌手の歌声は薔薇の吐息の様に素晴らしかった彼女の心臓から太陽が溢れ出すように最後の吐息が薔薇になるようなその歌声
2024年10月9日 22:41
あの日と同じ風が吹いてあの日と同じ風に包まれた帰路あの人も感じている秋の風ススキが揺れてあの日の白月心の障子をそっと開ける星と星を繋ぐ星座のように確かな線は引かれなくても銀河を渡る列車に乗ってあの人の星に降りたってみたかったでも 何故だろういつでも あの人は私の心の宇宙に住んでいて遥か彼方から私を呼んでいてくれていたのかもとふと思う
2024年10月1日 08:19
君と探し求めた花はあの頃からか色をかえていった季節が過ぎるあの白い花の懐かしさが薄い一筋の明かりを投げてくる私は水中深く溺れたのかそれとも私は深く自ら沈んだのかわからないまま水中で漂っているみたいな気持ちになる君と話をするために君を見つけるためにどこまでも深くいつの間にか傷口を厚くしてふさいだ蓋その薄皮を一枚一枚剥がすようにしたら
2024年10月3日 22:35
傲慢な気持ちに知らず知らずに覆われて光を失わないように雨にも負けて 風にも負けて…〇月〇日 の日私は思い直す自分の愚かさを遠ざけて傲慢さに気付いていなかったあの日まで私はあの人を目の前に浮かべるあの人の姿は教えてくれたこのおもいが冷めてしまわないように冷めてしまわないようにあなたを忘れたくない傷つくことは生きていることでもあるからこのおもいが冷め
2024年10月5日 21:38
埃まみれの絆でも二人の涙スターダストがキラキラ踊る台風一過純な青さに洗濯されて君への思いは消えない秋晴れの雲ひとつない心を待っている君の生まれ月を思う月の悲しみ手のひらに涙の雫となりて落ちる虹色真珠空見れば君が映る曇り空でも満天の星屑が心を照らす波間を共に渡りてただ夜にかたり子守唄かな眠りにつくまで秋の陽に想い出まで乾し上げてもう一度被って笑う麦わ
2024年9月19日 21:35
代わり映えしない明日でもいいいちにちの終わりにだけはそっと目を閉じて君の横で特別な夢をみたいきっときみは静かに見つめてくれているだろうね君の震えた花の薫りのする囁きその言葉で包まれたとき感動するんだ異星人な私をわかってくれているから今まで出来なかった不可能だった部分の交信が出来て目覚めていくんだ少しずつゼンマイ仕掛けが動き出してカチカ
2024年9月21日 18:39
なにかを伝えたくて夜道に出た屋根から滴り落ちる雨音が車のボンネットを打つポツリポツリと無口なままでもあのひとには何か伝わっている気がするよ月が雨雲に隠れたとしても雨音がなんだか優しくて涼しい風で包んでくれるから雨音にのせて歌をよもうと思ったあの歌は優しい雨で少しずつ染みてくる秋雨は鈴虫と寄り添って街灯にも潤んだ瞳がちらほらと秋蛍のように