フォローしませんか?
シェア
くじらの瞳
2024年4月29日 20:53
何故言えない 自分の拙さ砂利道歩き 口唇を噛むラジオから 甘ーいラブソング真顔で聞いて せんべいの音が響く夜心を砕いて恋すればだれもかも辛いこともあるよね 知ってる なのにこの恋心捕らわれ手放せなくなる それも辛い心を踊らせてよ私の手を取って水平線の見える海辺でさざ波の音だけで心を踊らせて心の言葉はシャボン玉シャボン玉とばそうシャボン玉とばそうわたしの
2024年5月2日 19:58
時雨、時雨て 夕刻に霧雨が止んだ子供の鼻詰まりが苦しいというので耳鼻科にゆく昨日まで両方の鼻の穴に詰めていた白いティッシュ沢山の息吹と鼻水と鼻詰まり花曇りの街角はくれてゆくゆっくりとくれてゆく時雨明けの春宵は鳥たちと虫の声少しずつ合わさってくれてゆく ゆっくりとくれてゆくなめらかな山並みの上を白い霧が昇るくれてゆく ゆっくりとくれ
2024年5月3日 11:27
春の植物園木々や草花笑ってる閉め切ったままだった北の窓を開けたかのように心の中をあたたかな風が吹く蛇行しながら歩く子供のように緑深まる芝山を歩いていけば黄色の蝶々も足にまとわり戯れる(君と楽しくお話したいのよ)タンポポの白いドームが可愛くてフ―っと息を吹きかける歩けぬ草花も風と共に旅をする大きなくすのきの下であの子の帽子は裏返り木の葉や花びら
2024年5月5日 11:37
午後五時のチャイムの音は恋は水色夕暮れ前の白銀の光が川の表面を撫でながらキラキラサラサラと流れる五月の川辺は眩しくて川の深さを忘れます青い空には鯉のぼり青い青い鯉のぼり少年だった君の笑顔に光る影柳の優しい木陰で読書する人その横をマラソンランナー風を切る五月の川辺は無口ですが進んで行きます木々の緑に日が差して冴えわたる緑の光明と
2024年5月6日 17:21
夕刻の雨の匂いを風運ぶ嵐の雨でも優しい歌よ五月雨が雨に打たれて雨粒をゆっくり落として跳ね返る五月の木の葉は鍵盤の音藤の花川面に映り流れ行く水鏡に映る心は魅せられてただ揺れていた驚いて吸い込まれるは滝の音白い光を織り成していつのまにまに大海原へ深く豊かな海となれ白い紙とペンで作った小舟を浮かばせあとは風に吹かれて進むそれだけでいい幸せのイメージにつつま
2024年4月21日 10:36
入学式の練習をしている吹奏楽部窓の開いた校舎からよく響くファーの音曇天によく響くあなたの歌声を聞いて少し涙が出たのは嘘ではなく本当で、、時雨れてきたのも嘘ではなく本当で、、傘をさしましたそれからわたしはファーの音を聞きながら少し傘が宙に浮かんでいく気持ちになりながら足でズンズンと歩いていけたのでしたそういえばファーはファイトのファだったでしょうそうい
2024年4月22日 22:32
早朝 東の空 紺色の雲間 明けに照らされた光は扉が開かれ放たれた白猫わたしの目に真っ直ぐに飛び込んでくる雨樋からの雫の音と小鳥の囀りが混ざり西の林には濡れ青葉が深呼吸をして輝きを増すよくわからないけれど あなたに出会ってからわたしは多分同じ射型(しゃけい)をずっと変えていないどんな時も どんな空模様でもあなたのハートの真を射抜こうとする型だ風が強くて夕陽が雲
2024年4月26日 00:27
白い春の満月はとても 美しく咲いていたただただ 美しかった霧雨に光る街灯虫の声とともに霧が昇っていく夜輪郭が滲んで朧気に浮かぶ白い春の満月はたくさんの溜め息をほほ笑みにかえあたらしい詩を唄うあなたのように美しかったわたしはあなたの新しいほほ笑みに魅せられて洗われた月光が春の雨のようにそっと優しかった
2024年4月28日 18:48
春の雨 燦々と七色に光る春の雨 サラサラと公園の滑り台を滑り落ちる瞬き 消え失せ また流れ光りの流れを纏わせて雨にうたれても傘をささなかったあの頃を思い出すなんどもやり直せるようなそんな雨に燦々とうたれて焦りや悲しみ、自意識さえも流れて七色に光れ風に広げる 真っ白なシャツを晴れた日に干し上げたら春の雨濡れたまま自転車をこいで春の夢うつつ
2024年4月27日 21:56
空色の目は模様を変えるそこにいる誰かを映して空色の目でみる水たまりに映る自分石を投げて散らす花びらが落ちてゆれる雨が落ちて波打つ輪空色の目は模様を変えるそこにいる誰かを映して空色の目は模様を変えるのにそこにいるあなたは消えてくれない曇天にも晴天にも嵐にもこたえてくれるのは山びこか歌しかしらないかのようなあなたわたしを何処へと聴いてもにゃーと泣
2024年4月14日 22:42
全身が恋音符のようにニ匹の蝶々が花びらと舞っていた今日はうららかなそれはそれはうららかな日でした外でお弁当を食べました道行く人、みんな笑顔で、ベビーカーの赤ちゃんも笑っています小さな女の子が舞う花びらをみて「パパ、ママ、みてひらひらだよ ひらひらだ」とスカートと手をひらひらさせていました(そよ風に蝶々の声がひらひらと)あなたにもきっと笑っていて
2024年4月17日 19:34
空を見る青く映る雲へ乗る夕焼けに滲む瞳を閉じても一番星のようにきみがひかる花弁が舞う ひとひら ふたひら蝶々をみるとあなたを思い出す言葉を取りこぼさないように風を掬うように舞う花弁の間を危うい飛行でくぐり抜けるその向こうにはいつも空がある曇天の雲間から降りてきた微かな光の糸に頭を持ち上げられた花びらが散る手のひらに掬う葉桜の足元に
2024年4月17日 19:41
二人だけの教室で対話を重ねる織物の質感ちらかった愛傷だらけの心傷つけてしまったた心綺麗にまとめあげることは出来ないあるがまま新学期 心まで切り替わった君の印象に少し動揺そんな印象さえも春風の仕業のような君の爽やかさ未熟な心を奮い起こす上手く伝わらないな上手くいかないなけどそれくらいのほうが君と自分を良く知る事が出来ていいかな癒えない川に全て流れ
2024年4月10日 19:22
溜め息の花が雨と一緒に散っていたかあるく吐いたの ただそれだけよ溜め息の花 あなたの胸をしめつけただから吐いたの ただそれだけよ溜め息の花 かあるく吐いて沢山咲いた煙る霧雨に浮かんでゆっくりと暮れていく春宵に沢山咲いたもう、何もいうことはなかった だから吐いて散ったの 薄闇にただそれだけよ薄紅色達にありがうとそういって咲きたかった溜め息の花夜