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木曜日記

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毎週木曜日に日日のこと、思ったこと、感じたことなどを文字にしています。
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記事一覧

2024.2.1

2024.2.1

昨日は茶猫の誕生日
その日はロールケーキを買っていた
茶猫のタビー柄が
クリーム色とケーキの焼色との渦だったから
いつもの日は クリームパン
柔らかい なつかしいフォルム
茶猫のお腹に顔を埋めると
クリームパンの匂いがしたから

2024.1.25

2024.1.25

焦って毎日どうしようと思いながら
過ごしている
やらなければいけないことがあるのに
今日もやらずに終わらせてしまった
だとしても今はいい
やらなければいけないと思っていることが
本当にやるべきこととは限らない
やればできる子です
父が信じてくれた私を
今度は私が信じて過ごす

2024.1.18

2024.1.18

柳家さん喬師匠の落語が好き
youtubeで師匠の噺を聞きながら帰る
今はマスクで笑っているのもごまかせるし
オンガクを聞いてるかのように
私は噺を聞いている
なんだろう
温い感じがする
笑える噺も 感動する噺も
古典も 現代ものも
懐かしさもある
師匠の声がまた良い
オンガクも人の声
結局 誰かの声に癒やされる

2024.1.11

2024.1.11

哀しみと楽しみは比例していて
皆に平等にあるという
この哀しみと比例した楽しみとは
どれだったのだろう
もしくは
これから楽しみを得る時が来るのだろうか
今は 先も後もわからない
ここにいるので精一杯
あーそうか
ここにいる
それが幸せであり楽しみになれる芽が
あるということなのか
だとしても
まだここはただのここ
あの日までのここは消えてしまった
あの日と一緒に私も消えてしまった

2024.1.4

2024.1.4

今日も
あなたを想い続けます
そして
今日を
大切に過ごします

2023.12.28

2023.12.28

今年は大晦日もお正月も
弟猫のために過ごすと決めていた
今まではひとりでいる実家の父のため
仕事が終わる大晦日の最終の飛行機に乗り
仕事が始まる二日の始発の飛行機に乗った
今年は 妹夫婦が秋に家業を継ぎ
父と新しく家族生活を始めた
きっとお正月も若いふたりと
楽しく迎えられるだろう
あと数日
皆が良い年を迎えられますように

2023.12.21

2023.12.21

年賀状を書く
昨年 転職先の慣習に倣って
久しぶりに年賀状を送ることになった
私から送るときも
正月に送られた年賀状を読むときも
その人のことを想う時間は
新年のよい贈りものだった
今年は少し和らいだ絵柄を選び
一言を添えた
私の一枚も
あの人の新年の日に
笑みを贈れますように

2023.12.14

2023.12.14

冬の寒い朝
寒さに震えながら
朝焼けに期待して
窓の外をドキドキと覗き
今日の朝の
その赤と深い青の
さらに深いところに
金に輝く陽を感じる
しばらくして
青色が広がった西の空に
白い富士が見える
感謝の気持が満ちて
私は白く輝き
全てに溶け込む

2023.12.7

2023.12.7

12月に入って急に
時間のスピードが増して
あっという間に一週間が過ぎた
時間に置いていかれて
どんどん日付や時計の数字が進んでいく
今年の街はあまりクリスマス感が
無いように感じていたけど
イルミネーションもしっかり点灯しているし
やはり私が置いていかれてるみたいだ
電飾を巻かれている駅前の銀杏並木
夜になるとピカピカ光る
銀杏の木たちは眠れているのだろうか
誰かのために眠らず光る
誰かのために

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2023.11.30

2023.11.30

寒くなるとお腹が減る
それは人も猫も同じらしい
寒くなると温い物が恋しくなる
それも人も猫も同じらしい
人肌に温めたスープ風ごはんを
弟猫に食べてもらいながら
温かい紅茶を淹れる
寒くなって もっと会いたくなる
それも人も猫も同じ

2023.11.23

2023.11.23

3が好き
でも今年から2も大事になった
にゃー
私の茶猫はソプラノボイスで
大きく アー
ウィスパーボイスで ァー
昨日は茶猫が恋しい日
今日は好きな数字と一緒に
茶猫に会えたような日
帰り道 マスクの中で
真似して ァー 
鳴いてみた

2023.11.16

2023.11.16

天気図の線が縦線中心になってくると
北風が強いので一気に気温が下がる
駅の北口を出て家に向かう道
冷たい向かい風に髪も頬も冷やされる
途中にある古本屋が開いていれば
迷わず立ち寄り少し暖を取る
本棚に整然と並びながら
紙の匂いや少しの隙間の倒れる音で
呼ばれた本を手にとる
今日はその列へ戻したけれど
次また会えたら連れて帰ろう
身体と心が暖まり
また北風の家路へと向かった

2023.11.9

2023.11.9

今年初めての柿
庭の柿の木にたわわに実ったのでと
たくさんいただいた
実も まだついている葉も
ぎゅうとしていて
ついさっき もぎったとわかる
柿のために寝かせておいた新茶を淹れる
今年の香りと味わい
本棚から一冊を選ぶ
紙の手触りと匂い
今年も秋の読書時間が始まった

2023.11.2

2023.11.2

暖かくて寒い
今年は 青々としている銀杏の葉
見上げる 葉の隙間の空の青
思うより溶けて
静かに 青になる
そしていつの間にか
黄になる
見下ろして 隙間なく重なる 銀杏の葉
顔を上げる
真っ直ぐ続く
今しかない 未来という道