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専門学校・大学の非常勤講師を通じて。

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クオリティは精神論。

クオリティは精神論。

クオリティと聞くとロジカルに聞こえますが、その定義は実に曖昧です。

大学生や専門学生にインテリアデザインの講義をしています。

数回ワークショップ的に間取りやデザインを考えて頂くと、(良し悪しは置いといて)実現可能なアイデアが出てきます。

「良し悪しは置いといて」と表現したのは、クオリティは施主が決めるものだからです。

特に家は私的なもので他者からの評価も多くはありませんし、人は慣れる

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無名の講師の講義のポイント5点。

無名の講師の講義のポイント5点。

専門学校、大学でインテリアデザインや建築の非常勤講師を始めて5年目になります。
今年度の前期が終わっての気付いた事をまとめて行きます。

大きく分けて5点あります。
①学生の講師に対するリスペクトはない
②学生は"わたし"ではなく"わたしたち"
③学生はチームでのワークは3名まで
④学生の集中力は50分
⑤学生はスケジュール管理が苦手

①学生たちの講師に対するリスペクトはない勘違いして頂きたくな

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大学4年間より専門学校を2年間の方が難易度が高い。

大学4年間より専門学校を2年間の方が難易度が高い。

大学や専門学校で建築やインテリアの講師を始めて5年目になります。
一度に対応する学生の人数が20名そこそこということもありますが、登壇して講義をするというようなスタンスを行うことはなくできる限り学生と会話して課題を見つけて頂いてその課題に取り組んで頂くというようなスタンスです。

「講師たるもの」みたいな矜持があるわけではないですし、誰かから受け継がれたものも有りませんので、何を学生は求めていて何

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インプットしてきたコトを"しっかり"とアウトプットすれば他人と同じになるなんてことはない。

インプットしてきたコトを"しっかり"とアウトプットすれば他人と同じになるなんてことはない。



よくもまあここまで個性的な学生が揃ったもんだなと。

1年半ほど接してきて、ふわふわしていた学生たちも"考え"できてきてる。

たくさんの人に会ってしっかり考えてきたからかと。

"個性がない"と嘆く方をお見受けするけど、そんな人はいない。

特に感性の部分は絶対的に個性はある。

言い切れる。

どんな人でもこれまで生きてきて、見て、聞いて、触って、話して、考えてき

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教えないことが教育かと

教えないことが教育かと

忘れてはいけないことなのでしっかりと記録する

今期
時間と思考のコストを最もかけた
"教育"というポジション

任期が今日で終わった

今期はマネジメント
来期からは講師というポジションの変化

どちらにせよ
"モチベーション管理"が指針
そこだけは揺るがない
(お客さん家を作る時も意識する点はかなり近い)

学生1人あたり300万程度のコストを掛けて730日を過ごす

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別になにもやんなくてもいい

別になにもやんなくてもいい

友人から勧められ行ってみた卒業制作展

「縁」
というタイトル

僕の中のキラーワード
もう刺さる

発信する方法なんて腐る程あるので
できるかできないか
じゃなく
やるかやらんか
それだけ

情報は画面の中に転がってるけど
それはあくまで情報

どうせこうなる
とか
やろうと思ってる
は1ミリも価値がなくて

やった

が最強
それ以外は無価値

沢山のポートフォリオ

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言葉ほど伝わらないものはない。

言葉ほど伝わらないものはない。

ひょんなことから専門学校のマネジメントに関わることになって一年になる。

学生の進路とかのヒアリングも月一回くらいしてて、それぞれに性質が異なるなーと感じる。

盲目になってたり、何がしたいかわからなくなってたり、怯えてたり、テンション高かったり。

愛くるしくて仕方ないのだが、1年後、2年後に社会人になることを考えると、当たり前だけどみんな脳内カオス。

そんな人たちに送るのはアドバイスじゃない

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覚醒の瞬間

覚醒の瞬間

人が覚醒する瞬間を
目の当たりにしたのは
もしかしたら初めてかも知れない

教えてる学生
(あ、専門学校で先生もやってるんですが)
いつもどこか
焦っているように見えてて
でも理想が高過ぎて
(良いことやけど)
そこに到達できていない自分を嘆いてる姿をよくお見受けしていた

そんなごりごりの「理想型」の人
(僕の中のタイプ別人間分析の1つの種類です)

専門学校なので
当然課題もある

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学習と研究の違い

学習と研究の違い

「学習」と「研究」の違い
を考えることがある

学習は
教科書から学ぶこと

研究は
今までなかった教科書を作ること

研究するためには
過去に何が存在していたのかを学ばなくては
結局誰かが作ったものとカブる

研究とは
「過去にまだ誰もやったことがないこと」
を探しす行為

今現在存在している多くの職業は
過去に研究されて開発された職業

そうやって新しく仕事は無くなって

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決めること

決めること

振り返ると
劇的なターニングポイントはもちろんある

ただそれよりも
気付かないレベルの小さな選択が
徐々に徐々に自分の道筋を決めていく

毎日の積み重ね
誰のことを想って何をしたか
1日の何に時間を割いたか

毎日の積み重ねで
人格形成はされてく

毎日を積み重ねてる人の言葉は尊い
重みがある

マインドが作られると
姿勢が変わって
姿勢が変わると
人間性が変わって
人間性が変わると

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