【33】 ホットフラッシュや痛みの軽減にも効果があるらしい、瞑想に挑戦
鏡の前で笑うことと同時に、瞑想にもチャレンジしました。
数年前からよく耳にするようになった「マインドフルネス瞑想」という言葉。
瞑想とは、もともと日本の「禅」の考え方に由来するそうですが、数年前にアメリカで火がつき、GAFAMなどの企業をはじめ、さまざまな場面でその効果が謳われるようになりました。
至極当たり前のことですが、病気になることの何が一番イヤかと問われれば、痛みやだるさ、苦しみをこのカラダで味わわなければならないということに集約されます。
健康な頃には、「瞑想なんか辛気臭い」と敬遠していましたが、瞑想には身体の慢性的な痛みを緩和したり、ホットフラッシュなどの更年期障害を軽減したりする効果があるそうです。
脳の前帯状皮質という部位の活動が増すかわりに、身体の感覚を司る感覚野の活動が低下するから、慢性的な痛みなどが和らぐのだそうです。
このころ、体力を落とさぬようにと、毎日20分ほどYou Tubeのヨガを続けていましたが、関連動画に「ボディスキャン瞑想」がアップされていたので、試しにやってみました。
ボディスキャン瞑想とは、その名の通り、自分を頭のてっぺんからつま先までⅭTスキャンをとるようにひとつずつ意識を向け、確認していく作業です。右脚の親指、人差し指……足の甲、脚の裏、かかと、足首……という順番で、細かくその部位に意識を向けて、だんだんと部位をずらしてゆく。
「む、難しい……」
足の中指や薬指に意識を向けようとするのですが、これが結構難しい。頭のてっぺんまで行くまでに15分ほどかかりました。
「なんだかなぁ……意味あるのかな」
ミソちゃんがぼやいています。
確かにやってはみたものの、特に効果を感じることはありませんでした。
「なんにも変わらないじゃん!」
「…………ですね」
物事って、劇的な変化ってないモノですね。
これがリアルです。
まあ、一度や二度やったからって、何がどうなるものでもないですかね。
なにより単調でつまらなく、毎日続けるのは難しそうだなあと思いました。
瞑想には、ただ歩くことに意識を向けるものや、食べることに集中するものなどさまざまな種類があるそうです。
慣れないうちは1日3分、ただ目を瞑って閉じて静寂を感じるだけでもいいとのこと。
人と「ミソちゃんのくらべっこ」をしたことがないので、わからないのですが、みなさんは「何も考えないでいる」ってことがどの程度できますか。
よく「ボーっとすることが好き」とかいう人いますけど、私は、夜眠るときも、頭の中が騒がしかったりします。
よくも悪くも、あれこれ考えてしまう性質なんですね。
そういう人こそ、瞑想しろってことなんでしょうけど、これが「退屈すぎて、何の意味があるの?」と思ってしまう……。
「毎日3分か……まあ、気が向いたらってことで……」
私がミソちゃんに話しかけると、
「3分でも、やだ。つまらない、二度とやりたくない!」
ミソちゃんがギャーギャー喚いています。
このとき、いまひとつピンとこなかった瞑想やマインドフルネスという感覚。
後々、心底味わう日が来ようなどとは、想像もしていませんでした。
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