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特段これと言って何かあるわけではない。
頭上。
大きな大きな鉄の塊が
爆薬をその身に宿して迫ってくる。
一人の男が当然のように現れる。
何もかも救ってきた例の男が、
今回もまた我々を救おうとしている。
しかし、こればかりは今までのようにはいかない。
この塊が落ちてしまったら、彼は跡形もなくなるだろう。
如何なるトラブルも拳一つで解決してきたヒーローのような男だが、流石に諦めたほうがいい。
我々のような、
なんの力も持たない立場の人
『電流が流れたようで』
大抵のことは真顔で受け止める人間として振る舞ってきたし、多分今後も変わらないと思いますが。
衝撃的な出来事。
電流が走ったと言っても過言ではないほどの、
それはそれは、
もうそれはそれは、
大変にすごくて、
やばくて、
これ以上無いって感じの、
めっちゃ、
ベリー、
ハイパー、
デンジャラスな出来事が、
そんな熱量で書き殴れる出来事が、
この腕に、
この指に、
あった
『息を吸って嘘を吐く』
火照る男女踊る祭り囃子
ホテル向かい上げる白い花火
つまらん日々からの逸脱を、
毎夜毎夜願い腰振るばかり。
月並みな夜は飽きたんだよな。
「そろそろやめにしようかな」なんて呟いておく。結局、またシーツを汚しては
次会った時にゃまるで知らん顔をするのがお決まりのオチなんだけど。
脇目も振らずに走った青春の醍醐味は、
大人のフリした恋の練習だったよな。
熱ければ熱いほど冷めていく感覚を
できることな