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春に限らず

病室の窓際。


『想い』或いは『重い』を
胸とカバンの奥に仕舞う。
使い古された鉛筆や読みかけの本にさえ、
匂いがしがみ付いて離れない。

どこまでが現実で何処からが夢だったのか。
何れにせよ君に夢中であったのは確か。

少し黄ばんだワイシャツと日差しの泳ぐ花瓶は突き付ける。

つい耽って忘れそうになる。



あの日、君と一緒に私は死んだのだ。

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