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後悔、ポッカリと空いた心の隙間
2023年9月11日、夜8時過ぎ。介護から帰って一眠りした時目覚めて携帯を確認。
私が経営していた会社の元社員2名から着信があった。そのうちの一人は色々揉めてできればもう関わりたくない人だった。
もう一人はたまに飲みに行く間からの元社員N。
Nに折り返し電話する。
「社長、良かった、つながった。Sさんから電話来ませんでした?」
「ああ、来たけど、寝てたんだ、どうしたの?」
「いや、Sさんから電
介護施設は、生きた教科書
今年(2020年12月時点)もあとわずか、振り返ってみれば本業では振るわない、銀行の担当者も匙を投げる、そんな一年だった。
たまに入る番組の制作、取材、それ以外は全て介護士としての仕事、夜勤、空いた日は初任者研修の研修日。俺は介護の専門家にでもなるのか?とても自分には務まらないと思うけど、今必要としてくれているのが介護しかないから。。。
さて、毎回夜勤に車で向かう途中、国道に面した神社で車を
お別れ〜残された空間
いつものように出勤するとまず、申し送りノートと呼ばれる記録と共有情報を確認するのがルーティンだ。そこには驚きの内容が書かれていた。
2020年10月4日
摘便や放尿が著しいMさんですが、当グループホームでの生活が困難であると本部が判断。残念ですが、ご家族と相談の上、退去となることが決まりました。退去日は10月17日。
このような一文が記されていた。そのノートからフロア内を見渡すと、いつも通り
認知症のおばあちゃまの忍者報復
朝になると早番が出勤してくる。この日は、フィリピンから出稼ぎできているおばちゃんが早番だ。
「オハヨウゴザイマス!」
日本語ペラペラである。自分は勤務も終わりに近づき事務作業をしている。
Mさんの相手はそのおばちゃんスタッフになる。遠くでおばちゃんが悲鳴をあげている。
「ダメだよ!ドアを叩いちゃダメだよ」
Mさんがトイレのドアを外側からガンガン叩いている。フィリピン人のおばちゃんとちょっと言い合
介護施設でのお誕生日会
グループホームでは、居室担当という、各スタッフが特に注意して面倒をみる入居者さんを振り分けている。
僕の場合、Cさんという要介護5の方だ。元スーパーマーケットの経営者さんである。矍鑠としていた時は聖書を片手に施設内を飛び回っていたくらいアクティブな女性である。
そのCさんが88歳の誕生日を迎えることになり、その誕生会の企画をすることとなった。
正直全く興味がわかない、ただ、決まった時間、介護で