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大阪都構想否決〜おばあさんだって女子なのだ

 2020年、11月頃、テレビでは連日大阪都構想の是非についての議論で熱く論戦が戦わされている。入居者のお婆さんたちもまだ選挙権を持っているのだ。大阪のことには一票は投じられないが、それでも熱くテレビを見ている。と言っても、都構想の内容の是非は全く関心がない。もっぱらテレビに出てくる政治家の顔である。
一番人気は当然、吉村知事だ。
「この知事は若いねぇ!」
「独身かい?」
「結婚してるに決まってるよ、こんないい男、女がほっとかないよ。」
施設でも別の意味で熱く論戦が続いている。
たまに松井市長が画面に出ると、新聞を読み始めたり、トイレに行ってしまうのがかわいそうに感じる。おばあさんたちも女子なのだ。男に興味をいまだに持っているのが健康のバロメーターとも言えるのかもしれない。

 春先の緊急事態宣言が出ていた時期には、西村経済産業大臣が連日、記者会見をしていた。そんな時、食後の午後のひととき、おばあさんたちはフロアで傾眠をしている人が多い。ウトウトしている中、西村大臣が会見を始めると、うっすら目を開けるおばあさん。
一言・・

「・・イイ男じゃないかぁ・・・」
とボソリと細めを開けて呟く。西村さん、ロックオンされる。
そして当時は都知事選真っ最中でもあったので、小池都知事もよくテレビに出ていた。小池さんが会見をすると
「この人もすごいね、女なのに。頑張ってるよ。」
この世代の方の言葉をそのまま今の時代に当てはめると問題も出てくるが、もうお年寄りだし、そこはそっとしておこう。
その後、スタジオの舛添さんが都知事選の予測を話している。

 そういえば、さっき吉村知事や西村大臣に敏感に反応したから、舛添さんもどうかと思ったが、あまり反応がないので、「噂ですけど、舛添さんと小池さんはデキてたって話もあるみたいですよ」と水を向けた途端、フル回転で反応し始めた。
「ええ!あの舛添さんと小池さんガァ!!」
「いや、あくまで噂レベルですけどね」
「いやぁん、イイじゃない、子供じゃないんだからやること流行ってるんだろうけどさ」
収集がつかなくなってしまった。。。

 人間、幾つになっても異性には関心があるってことなんですね。

 

言わなくても良い一言を・・・


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