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宇宙論

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宇宙論というエッセイ・短編小説をまとめています。
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記事一覧

宇宙論(38)

宇宙論(38)

 形而上と形而下のバランスが取れた時、精神は統合される。抽象と具象。光と影。ハレとケ。意識と無意識。有限と無限。

 形而上も形而下も僕は好きだ。そのどちらもの営みに感動を覚える。興味があるから勉強もした。努力を苦とは思わなかった。ただ、楽しかった。

 僕はそのすべてを表現したい。自分にできるすべてで。

(2024.6.19)

宇宙論(37)

宇宙論(37)

 存在の数だけ宇宙があるのだから、それぞれの宇宙観をより深く自覚してより豊かにしていくことができれば、その存在は幸福感を感じることができる(それは不思議な現象ではあるけれど)。無限の宇宙観。その全肯定。そのための倫理。エチカ。

(2024.5.29)

宇宙論(36)

宇宙論(36)

2024年3月3日に悟ってから、僕の悟りは拡大し続けている。また、眠っている時にも目醒めている。不思議な話だけれど本当のことだ。つまり誰もがeurekaの連続で生きている。

(2024.5.29)

宇宙論(34)

宇宙論(34)

 僕は激しい躁状態の時、大切な友人を失った。そのことをふと別の友人に話してみたら、「それは本当に大切な友人だったのかなあ?」と言われた。僕は不意打ちをくらったようだった。実際、どうなのだろう?

 僕はその失ってしまった友人のことを大切な友人だと思っていた。けれど、相手からしたらどうだったのかなんてよくわからない。大切なものを交換し合っていたようには思う。それでも友人とは? 考えれば考えるほどに迷

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宇宙論(33)

宇宙論(33)

 読者の方からオーダーを頂いたので、"宝物"について。

 僕が宝物と聞いて、まっさきに思い浮かべたのは"人生"だった。その後、しばらく考え込んでみたけれどやはり答えは変わらない。

 人生とは。人によって驚くほどに答えが異なる問いだろう。つまるところ、僕にとっての人生とは宝物なのかもしれない。

 人生は宝物。時に僕を裏切り、失意のどん底に叩き落とすもの。それでも愛おしいもの。捨てることができな

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宇宙論(32)

宇宙論(32)

 僕が特殊な心境で思い出すこと。

 本来の自分。本当に好きなこと。好きな姿勢。好きな言葉。好きな数字。どうすれば人生が楽しく生きられるのか。嫌なことは嫌。わがまま。自由。どうすれば楽しく死ねるのか。人のしあわせ。自分のしあわせ。人生の軍略会議。平和を願うこと。愛。慈しみ。慈悲。光明。揺れ動く真理。柔い感触。美しさ。優しさ。やるせなさ。それでも生きるということ。喜び。感謝。どうにもならなさ。前向き

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宇宙論(31)

宇宙論(31)

 僕はいつ死んでもいいと思っているけれど、友達と話して、姪っ子と甥っ子が20歳になるまでは生きたいとも思った。

(2024.5.8)

宇宙論(30)

宇宙論(30)

 僕が不思議な体験をした時の話。

 宇宙を見た。身体の全細胞が活性化され収縮され絶え間なく躍動しているのを感じた。脳が精密な機械であることを確認した。感性は心のあり方であると言われた。

 死んだ。宇宙の真空の中で窒息死した。喘いだ。もがいた。走馬灯を見た。「どの瞬間の自分に戻りますか?」と聞かれた。答えることができなかった。どこにも戻りたくなかった。泣きじゃくった。このまま闇の中へ消えるのかと

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宇宙論(29)

宇宙論(29)

僕は考えることが好き。考えていると無心になれる。

(2024.5.7)

宇宙論(28)

宇宙論(28)

 僕の言動はすべて教訓になる。自信を持って反面教師にしていい。

(2024.5.6)

宇宙論(27)

宇宙論(27)

 僕は問題を起こして人間社会から隔離されたことがある。それはひどくみじめで、悲しく、どうにも表現しきれない体験だった。僕は恐れられ、ある種の世界から忌避された。

 そこで僕が深く向き合わざるを得なくなったのが倫理というものだった。僕の倫理観は乏しい。悪いこともたくさんしてきた。そんな人間でもまだ生かしてもらうことができている。

 感謝しかない。反省しかない。もうやり直せない過去。抱え続けるしか

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宇宙論(26)

宇宙論(26)

 20歳前後、ヴィレッジ・ヴァンガードでバイトをしていた時、フナコシさん(仮名)という中年の男性がバイトで入ってきた。障害者雇用枠だった。フナコシさんは軽度の知的障害者だった。

 フナコシさんは真面目な方だった。きちんと仕事をこなし、その仕事ぶりも丁寧だった。いつもお母さんが店先まで送迎をしていた。お母さんも丁寧な方だった。

 けれど、フナコシさんは数ヶ月もたたずにバイトをクビになった。問題が

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宇宙論(25)

宇宙論(25)

 希死念慮はつらい。「穴があるなら入りたい」ではない。「奈落があるなら落ちたい」。

「真夏の氷塊のように溶けたい」

「消え入りたい」

「自分を殺したい」

「だれかを愛したい」

(2024.5.2)

宇宙論(24)

宇宙論(24)

 嫌いなものについて。ふと、人に「嫌いなものはなんですか?」と聞かれたらなんと答えるだろうと考えた。すぐに思いつかない。あまりないような気がする。強いて言えば、「たまに自分のことが嫌い」。

 苦手なものはある。パクチーとかGとか退屈とか待ち時間とか。でも嫌いかと言われると嫌いではないような気がする。

 好きなわけでもない。絶妙なところだ。

 苦手なものってなぜあるのだろう? 別に、そんなもの

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