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アメリカン・フットボールから離れた1年間・・・社会人1年目
これは、私が大学を卒業し、社会人1年目。表題のとおり、アメリカン・フットボールから1年間離れることになった、というおはなし。
昭和も終わりに近づいた年の4月、社会人となり上京した私は、当然のようにアメリカン・フットボールを続けると考えていた。ただ、現在のように情報が溢れている時代ではなく、どのチームで、という明確な考えはないままだった。
また、入社した会社にはアメリカン・フットボール部など
時間を止めろ!!・・・ラスト・ツー・ミニッツ
アメリカン・フットボールの試合は、15分区切り(1クウォーター)を4本、合計60分という時間が決まっている。そして、この60分という時間の使い方で、様々なドラマが生まれるスポーツでもある。
子供の頃の記憶 子供の頃の記憶がある。正月3が日のうちの1日、日帰りで親戚のおばあちゃんの家に一家そろって顔を出すことが恒例で、正月の楽しみの一つであった。
当時、アメリカのカレッジフットボールが(たぶん
毎回なんか話し合ってるみたいだけど・・・ハドルについて
「ハドル」と呼ばれるものがある。アメリカン・フットボールの試合で、プレーの前、フィールドに出ている選手が円陣を組んで会議のようなことをしている光景を見たことがあるかもしれない。時間にして数十秒であるが、あの円陣を「ハドル」と呼び、これがまさに「戦略会議」なのである。
ビジネスの世界で ビジネスの世界でも、少人数でパッと集まってチャチャっと行う会議のことを「ハドルミーティング」というらしい。ただ
プレー開始前に何か言っているやつ・・・オーディブルについて
アメリカン・フットボールで、クウォーターバック(QB)がプレー開始前に何やら叫んでいる(「ハット、ハット」とかの号令ではなく、なんか命令しているような動作)のを見たことがあるだろう。あれ、なんなん?と思う方もいらっしゃると思う。今日はそれについてのお話。
スクイズバントのとき・・・ 野球で(特に高校野球に多いか)よく見るシーン。
3塁にランナーがいてノーアウトかワンアウト、投手が投げる瞬間
アメリカン・フットボールにハマった、昭和の大学生
先日、私とアメリカン・フットボールとの出会いについて書いたが、今回は、それにハマった大学時代についてお話しする。
時はバブル前夜 ハマったとはいっても、特別ストイックなアメリカン・フットボール生活を送ったわけではない。
時はバブル前夜。適当に勉強して単位とって、なんとか“大学卒業”の肩書を得ればそれなりの社会人への道は開けていた時代だ。そこにあったのはアメリカン・フットボールを中心に置いた、
プレー開始前の”コソコソ”動くやつ・・シフト・モーションについて
アメリカン・フットボールのルールの話になったときによく聞かれること。「プレーがはじまる前に選手がコソコソ動くことがあるけど、あれ、なんなん?」というものがある。そう、これは私も、最初は疑問だった。実際、大学でアメリカン・フットボール部に入部したてのころ、先輩に質問したことを覚えている。
シフトとモーション まず、この“コソコソ”には大きくわけて2種類ある。「シフト」と「モーション」。この2つを
アメリカン・フットボールとビジネス戦略【SWOT分析・パスプレー】
アメリカン・フットボールは戦略的なスポーツである、とはよく言われていることだが、それでは、本当にそうなのか、それなら、ビジネス戦略の理論に結びつけることはできないか。少し強引かもしれないが、ちょっとやってみた。
SWOT分析 SWOT分析、という手法がある。ビジネスで、自分や自社の強み(Strength)と弱み(Weakness)という内部要因と、ビジネス機会(Opportunity)とそれを
NFLに勝てる 日本人夢のオールスター (ディフェンス編)
前回、日本の誇るアスリートによる、アメリカン・フットボール夢のオールスター、オフェンスチームを選抜した。今回はディフェンスの選抜をしてみたい。
知名度では劣るが・・・ オフェンスチームには大リーグの大谷選手やNBAの八村選手、横綱・白鵬関など誰でも知っているであろう有名どころを選んだが、ディフェンスチームは比較的知名度では低い選抜チームとなっている。
たとえば柔道やレスリング(それぞれのファ
NFLに勝てる 日本人夢のオールスター (オフェンス編)
先日、このブログを見てくれた友人から、「日本人のチームではアメリカのチームに勝てないの?」という質問を受けた。うーん、日本代表を選んでチームを作ったとしても、Xリーグの優勝チームの日本人で戦ったとしても、NFLのチームに勝つことは不可能だろう・・・。
ただ、適材適所があてはめられるアメリカン・フットボールである。そのポジションに最適な人材を他のスポーツから募ってきたらどうだろう?
というわ
アメリカン・フットボールとの出会い
私とアメリカン・フットボールの正式な(?)出会いについて、紹介してみたいと思う。
入学手続きの日 それはもう今から30年以上前のこと、3月の後半だったはずだ。
合格した大阪の大学の入学手続きに、母と二人で出向いた日のこと。
とある校舎で合格した学部の所定の手続きを終え、出口に向かったとき、ふいに、妙に明るい複数の声に囲まれた。運動系の部活の勧誘だ。
その中で、最初に声をかけてきた人の「高校
今さらながら、悪質タックル事件を語る
すでに3年も前になる。今さら感があるが、2018年5月6日、関西学院大学・日本大学、春の定期戦で起こった、社会問題にまで発展したいわゆる「悪質タックル事件」について触れてみたいと思う。
私は二つのことを感じた。 その当時、さんざんネットやテレビのニュース番組、バラエティっぽい番組にまで連日取り上げられていたのでたぶん皆さん記憶にあるかと思うが、簡単に、何があったかを紹介すると、
・関学/日大
アメリカン・フットボールを、まずは 楽しむルールの基本
アメリカン・フットボールのルールについては、やさしく解説してあるページがけっこうあるので(たとえば下のページ)、
私のページではそれは割愛しよう、と思っていたのだが、やはり自分の言葉で説明するのも大事。まずは細かなルールは気にせず、ゲームの流れを知り、ゲームを楽しめるくらいの解説をしてみることにする。
ゲームの流れを知ろう
アメリカン・フットボールのことをよくご存じでない方からすると、まず
日本の社会人アメリカン・フットボールについて思うこと
前回、現在の日本のアメリカン・フットボール界に対する危機感についてお話ししたが、衰退していっている理由として、私がいま抱いている違和感について少し述べたいと思う。
テーマは、日本のチームにおける外国人プレーヤーの役割について、である。
日本における”外国人” 島国で、300年の鎖国を解いてまだ100年と少し、という日本においては、ヨーロッパやアメリカなどに比べ、まだまだ“外国人“というのは特
アメリカン・フットボールをなくすな!
私がこのコラムを書こうと考えたきっかけ 私がこのコラムを書こうと考えたきっかけは、関学QB(クウォーター・バック)奥野選手の涙だった。
関学の奥野選手、と聞けば、アメリカン・フットボールに興味がない人でも、もしかしたら名前くらいは聞き覚えがあるかもしれない。そう、2018年春に起こった、社会現象にもなった「悪質タックル」の被害者である。
奥野選手はその時すでにエースQBであり、幸いにも怪我は完