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起きてるのに寝言言います。

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寝言は寝てから言え!なんて、そんなイジワル言わないで。
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#読書感想文

「会って、話すこと。」が贅沢な今だからこそ、「会って、話すこと」を問い直す

「会って、話すこと。」が贅沢な今だからこそ、「会って、話すこと」を問い直す

「会って、話すこと。」(田中泰延・著)を読んだ。

なんなら2回読んだ。

前著「読みたいことを、書けばいい。」も何回でも読みたい本だが、本著はさらに何回でも読みたい本である。

会話術の本である。

いや、そう見せかけて、違う。

会話“術”という表面的なハウツーとは全く違う。

本著を通して、ユーモアとジョークを端折って伝わって来るのは、相手とどう向き合うかということだ。

会話である以前の、

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出会いと出会い直し

出会いと出会い直し

今週はこちらを読んだ。

著者のじろまるいずみさんと出会ったのは何年前だろう?
今となってはきっかけも思い出せないけど。

なんて書くと、まるでじろまるさんと面識があるかのようだが、一切面識はない。

Twitter上でアカウントを知ってフォローし、ずっとツイートを追ってきた。
ただそれだけだ。相互フォローですらない。

にもかかわらず、私はじろまるさんに出会ったという感覚を拭えない。

すぐ近く

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書くことの意味

書くことの意味

岸田奈美さんの「もうあかんわ日記」を読み終わった。

読みながら、そして読み終わって、内容そのもの以上に、“書くこと”の意味に思いが拡がっていった。

なぜ、ボクはnoteに文章を綴るのか。

岸田奈美さんは、自分の身に起こる悲劇を喜劇にするために書いた。

いわば、悲劇性を文章化して人目に触れさせることで、咀嚼して消化して、そこにある喜劇性を生み出し、一種のエンタメとして昇華するということだと解

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親の来し方を想う

親の来し方を想う

村上春樹『猫を棄てる』を読んだ。

戦争に翻弄された時間を胸にしまって生きる父。

その父の人生を記憶と記録を辿って綴る息子。

時空を超えた親子の結び付き。

強過ぎず、弱過ぎず、か細くも切れることのない、糸。

親の過去を受け継いで、今の自分がいる。
どういう形であれ、それは揺るがぬ事実。

それをどう受け止めて今を生きるか。
そしてそれをどう子に繋ぐか。

村上春樹さんがしたようにはできない

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目指せ、スリムなノーティスト

目指せ、スリムなノーティスト

note連続投稿で文章力を磨かんと意気込む上で、文章力を高めるためのインプットは欠かせない。

今回のこちらも、そのために手に取ったし、大変有意義だった。

意識しないと、というか、意識がズレる余計な言葉が増えるというとは、何となく実感しているのだけど、改めて解説を受けると納得が深まる。

そもそも、この本自体がとても読みやすいので、そこも説得力がある。

文例を用いた解説がわかりやすい。

時折

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フィクションに求めていたもの

フィクションに求めていたもの

岸田奈美さん主催で昨年開催された、 #キナリ読書フェス

5冊の課題図書全てを入手して臨むも、フェスに間に合ったのは、高校生から持っていた「銀河鉄道の夜」と、フェスきっかけで手に取った「世界は贈与でできている」だった。

残された3冊のうち、主催者・岸田奈美さんの「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」はフェス後すぐ読んだが、「くまの子ウーフ」と「さくら」は残ってしまった。

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“I love you”を和訳しなさい

“I love you”を和訳しなさい

『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』 阿部広太郎 #ブクログ https://booklog.jp/item/1/447811014X

良著です。
珍しく連続で再読しました。
一度読み切って、もっと理解を深めたいと思ったから。

あとは実践しながら深めていかないと。

著作の中で紹介されていたワークからひとつ。

「”I love you”を『今のあなたなら』何と和訳

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「ノルウェイの森」再読記録

「ノルウェイの森」再読記録

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ノルウェイの森(上)
https://books.rakuten.co.jp/rb/1709070/

ノルウェイの森(下)
https://books.rakuten.co.jp/rb/1709071/

村上春樹氏の代表作「ノルウェイの森」

初めて読んだのは大学生の時。
20か21の

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