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母のこと

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2019年7月に亡くなった母の事を思い出しつつ記録していきます。
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だけど「産んでくれてありがとう」はまだ言えない

だけど「産んでくれてありがとう」はまだ言えない

先日誕生日でした

午前中に仕事仲間から「誕生日おめでとう!」とLINEが。
その後はグループホームのスタッフさんからLINE。
お二人のお言葉だけでも有難い。

40歳超えると増やしたくは無い、年齢と疲労。
積み重なって行くだけ衰えを実感して厄介。

一応接客業をしているので見た目としては何とか、最低限見られる部分だけはキレイにしておかないと…と思うんだけれども、制服と帽子があるのでむしろ助かっ

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お客様は神様ではない

お客様は神様ではない

飲食店でのアルバイト

私はコロナ禍の数年前から、ひょんなご縁で飲食店でアルバイトをしている。
こんなうつ病で朝早く起きられない、週五日も働く体力もない人間が、本当にひょんな出会い(再開)から始まり、今でも同じ店でアルバイトをしている。

一度コロナ禍で閉店し、オーナーが変わって再開された店。
再開されてから二年経ってまた戻ってきた。
それは、前に一緒に働いていた仲間がまだその店に居たから。

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自分を大事にする事が課題。

自分を大事にする事が課題。

今の自分の課題。

お正月から相談員さんとLINEでお話ししている時にふと気付いた事。

私は今までずっと母を一番大事に思って生きてきた。
気持ちは今も変わらないけれども、亡くなってしまった今はもう、何もしてあげられないし、なんなら軽い介護をしていた時期、亡くなる直前までの病院での付き添い方に、あれで良かったのだろうか、と今でも思うことがある。

仕方がない、あの時にはああしか出来なかったと言われ

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会話、対話、つまりおしゃべり。

会話、対話、つまりおしゃべり。

このご時世、人と合って世間話をするのにも憚られる。

今は父と二人暮らし。
昔から父とは会話が出来なかった。出来ないというか、会話にならない。
「共感」が無いのだ。
「そうだね、同じだよ、大変だよね」と返せない。
どうでも良い会話でも全く通じない。
更に加齢によくある耳鳴りと、耳が遠くなってきた。
私が不意に話しかけたら「なに?」と。
二度も三度も同じ事を言うのは疲れる。しかも大声で。

テレビの

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風邪、侮るなかれ

風邪、侮るなかれ

齢40、これまで長引く風邪を引いたことが無かった。
幼少期からずっと、頑張って毎日の夕飯を作ってくれていた母が居たから。

そして、私が乳がんになってから、どこからか仕入れてきた情報で「プロポリス」が免疫力が上がるらしい、と高いものを家族3人分飲んできた。

そのおかげもあってか、今まで風邪を引いては市販薬を一日飲めば治っていた。

母が亡くなって2年。
今父とはほぼ会話も無い。

そして、私は夏

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自分に嘘は吐けない。

自分に嘘は吐けない。

面接に行く為の服を選ぼうと考えた。

季節は春だな。

薄いシャツとか持ってたかな?ロンTならあったかなぁ?
何かベージュのロングコートあったよなぁ?秋に着てたっけ?
確かチェックのシャツっぽいロングのも持ってたなぁ?
あれ、何処にやったんだろう?

実は服が好きである。買って着ていない、タグも外していない服が沢山ある。
近所で某メーカーのセールが行われるので、その度に安くなった服を買う。

サイ

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大自然で思い切り深呼吸。

大自然で思い切り深呼吸。

桜の季節。

春になると母を思い出す。
毎年春には母の故郷長崎へ二人で帰省し、桜を見に行っていた。
日本桜百景にも選ばれる程の多種多様な桜が見られる場所がある。
そこは母の実家があった場所の目の前だったらしく、同時にお墓参りに行ったり、寂れてしまった商店街を歩いていると、母が子供の頃の話を沢山してくれた。
小学校も家から目と鼻の先にあり、横断歩道の向こう側で、飼っていた犬がいつも下校する母を待って

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一ヶ月振りの通院と母の思い出。

一ヶ月振りの通院と母の思い出。

やっと行けました。先週の木曜日。予約の予定は先月末でした(笑)

久し振りに採血してもらいました。
点滴も採血も慣れているので「あ、この血管がオススメですよ」と先生に一番太い血管から抜いて貰いました。どんな患者だ(笑)

実は以前から甲状腺の値が低くて、橋本病かも?と言われていた時期があって。それも今の心療内科で調べて貰って解った事なんですけどね。
それが病院を転院して、乳がんになって、とか色々あ

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お一人様のお隣さん

お一人様のお隣さん

うちの団地の私が住む階は「お一人様」のおばさまが多い。
家族世帯はうちを入れて三軒だけ。四名のお一人様がいらっしゃる。

生前母が特に気にしていたのは、お隣のおばあさん。
娘と息子二人居るのだか、殆ど家には来ない。

今日、たまたま下に救急車と消防車、ミニパトが来たので、何だ?ウチの棟か?とベランダに出ていたらお隣さんも出てきて、久し振りやねー、と声をかけてくださった。
母とはよくベランダで立ち話

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