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👁️‍🗨️午前の真野|夢2(全3話)【短編小説】サクッとショートショート!

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電車内は木造の古めかしい感じだった。

電気はついているがオレンジ色の常夜灯は辺りを薄暗く照らす。

私は座り直して次に止まる駅を待った----。


キィーと電車が止まる。

私は窓の外を見るが何も見えない。

ひとまず電車を降りた。

そこは駅ではなく田舎の田んぼ道だった。

もう辺りは暗くなっていて虫の鳴き声が聞こえ、蛍があちこち飛び交っていた。

しばらく歩いていると団地が見える。

誰も居ないのかそれとも寝静まっているのかわからないが、電気は外の街灯
しかついていない。

私は団地の階段に近づき夢の中なので部屋に入ってみた。

鍵はかかっておらず、ぎぃ、とドアを開けた。

中は3LDKの間取りで家主は居ないものの家具家電がそのまま残っていた。

その部屋はごく普通の部屋だったので軽く見て回ったら直ぐに出て次の部屋へと向かった。

各部屋は家主の嗜好が表現されていた。

団地の部屋を一つずつ見ていき、とうとう最後の部屋へと着いた。

ドアを開けてみるとそこは真っ白な部屋だった。

天井、壁、カーテン、ベッド、ぬいぐるみ、床、全てが優しい白の色だ。

その部屋の奥、ベッドに誰かが寝ている。

私は今まで誰にも会わなかったので少し嬉しかった。

が、私は人がいる部屋に不法侵入している。

夢の中なのだけれどまずいと思い、そーっと部屋を出ようとした。

ふいに優しい風に私の頬が撫でられた。

真っ白なカーテンからの外が気になりそっと窓を覗いた----。




次の瞬間、私は部屋の隅まで衝撃で吹き飛ばされていた。




なにが起きたのであろうか。

痛みはなかったものの顔をあげると部屋が一転した。

天井と壁と床はひび割れたコンクリートに変わっており、カーテンは破れ、
割れた窓ガラスからは荒い風が吹き込んでくる。

その窓の外は荒廃した建物が連なっており、竜巻が何か獲物を探すように
移動していた。

私は呆気に取られていたがこの部屋の住民の安否を確認する。

目線を動かすと私は声にならない悲鳴を上げた。

寝ていた住民はいつの間にか起き上がっている。

髪は逆立ち、肌はアザのように青く、顔の真ん中には口がぽっかり開いており、風になびくように左右に揺れていた。


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最後までお読み頂き、ありがとうございました💖

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読者様に好評でしたので続編を書いてみました🌟

今後も個性あふれるホラーな話を作っていきますのでスキ・コメント・フォローなど頂けますと励みになります❗❗

まだまだ、note初心者ですが、皆様の喜んでもらえる作品を作りたいと思います💖

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