思いつき短編:牛乳の家
今いるこの建物は、元は小さなビジネスホテルだったらしい。
朝方なのか、夕方なのかは同じ薄暗さなのでわからない。
恐る恐る、歩き回る。
扉があるところは、今と違う場所に行かないように鉄パイプのようなもので破壊してから中へ入った。
ーーーーが、特にこれといったものは発見できなかった。
最後に、3人は地下にある電気制御室へ向った。
薄暗くて不気味だ。
電気制御室の前につくと、扉があったがこれは大きな鉄で出来た重い扉だった。
3人ははぐれないように手を繋いで中へ入った。
重い扉が錆びた音を立てながらゆっくりと閉まる。
部屋は暗くて何も見えない。
不穏な静けさだけが3人包み込む。
強いて言うならば、床が柔らかい。
母親が扉の近く電源スイッチに触れた。
天井の蛍光灯が部屋の全貌をあらわにする。
3人は目を疑った、部屋の床、天井、壁に隙間なく牛の乳がひしめき合っていた。
3人が床を踏むたびに甘く、白い液体が飛び出してくる。
異様な光景に不快感と拒絶反応を起こす。
だが、更に異様なモノがそこにはいたーーー。
この部屋同様、全身が牛の乳で出来た怪物がおぼつかない足取りでこちらへ向かってきた。
とりわけ大きな牛の乳首が頭に4本、手足に5本飛び出ていて、その他毛のように小さな乳首が生えている。
母は腰を抜かしそうになる、でも子供たちを守らなければならない。
そう心で覚悟を決めた瞬間、最初の一手を母が決めた。
片手に持っていた鉄パイプのようなもので胸の辺りに(全部、胸だが)竹槍のように突いた。
そして、そのまま力いっぱい奥の壁に追いやった。
すると、赤と白が混ざった桃色の母乳が全身から噴水のように溢れ出す。
母は鉄パイプのようなものを引き抜いて後ろに下がった。
怪物はその場に座り込み、動かなくなった。
母は吐き気をもよおし、すぐさま鉄の扉を開いて子供たちと電気制御室からでた。
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